→枕草子解読上・中・下からダウンロードして下さい。
―枕草子を現代語訳しながらいろいろ考えたことです―
「枕草子」には約五百の「をかし」の言葉があります。「をかし」の文学と言われる所以でしょう。
「あはれ」は約百三十。これも少なくはありません。
私は、
「をかし」は+の感動→ 面白い 楽しい 素敵だ等。
「あはれ」は-の感動→しみじみとする 哀れ 悲しい等。
二つの言葉とも現代の「可笑しい」、「哀れ」に通じています。
「あはれ」は「六段 上にさぶらふ御猫(おほむねこ)は」に八回繰り返されています。
翁(おきな)丸(まろ)の心情を推し量っての言葉です。
また、皇后定子の描写に「あはれ」を使った例が一箇所あります。
二百二十三段「御乳母の大輔の命婦、日向へ下るに」
御手にて書かせ給へる、いみじうあはれなり。
二百二十二段~二百二十五段は皇后の悲痛な想いが伝わってきます。「をかし」は「いとをかしき薬玉ども」の一箇所だけです。二百二十五段「駅(むまや)は」には「あはれ」が頻発します。
『山の駅は、あはれなりしことを聞きおきたりしに、またもあはれなることのありしかば、なほ取り集めて、あはれなり』
―枕草子を現代語訳しながらいろいろ考えたことです―
「枕草子」には約五百の「をかし」の言葉があります。「をかし」の文学と言われる所以でしょう。
「あはれ」は約百三十。これも少なくはありません。
私は、
「をかし」は+の感動→ 面白い 楽しい 素敵だ等。
「あはれ」は-の感動→しみじみとする 哀れ 悲しい等。
二つの言葉とも現代の「可笑しい」、「哀れ」に通じています。
「あはれ」は「六段 上にさぶらふ御猫(おほむねこ)は」に八回繰り返されています。
翁(おきな)丸(まろ)の心情を推し量っての言葉です。
また、皇后定子の描写に「あはれ」を使った例が一箇所あります。
二百二十三段「御乳母の大輔の命婦、日向へ下るに」
御手にて書かせ給へる、いみじうあはれなり。
二百二十二段~二百二十五段は皇后の悲痛な想いが伝わってきます。「をかし」は「いとをかしき薬玉ども」の一箇所だけです。二百二十五段「駅(むまや)は」には「あはれ」が頻発します。
『山の駅は、あはれなりしことを聞きおきたりしに、またもあはれなることのありしかば、なほ取り集めて、あはれなり』
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます