

安倍公房はテレビのインタビューで、
「小説というのは、それ以前の、意味にまだ到達しないある実態を提供する。そこで読者はそれを体験するというもんじゃないかと思う」と語っている。
彼の提供する世界に理屈をこねても無駄だ。
小説の世界をただ歩くのがいい。
デンドロカカリヤは植物への変身譚。横道に逸れるが、「植物は偉い」とラジオ放送で聴いた。植物は動物のように動く必要がない。
「京都弁の先生」甲南大学 教授・田中 修さんです。 13回のラジオ講座は楽しく面白かった。


「家」。先祖が家に住んでいる話。私事だが、去年から95才の義母と同居している。この話を読んだ時、何故か真っ先に、義母の姿が頭に浮かんだ。

突然現実が捩れる。社会が捩れる「チチンデラ ヤパナ」。自分の生活の場所の一角が消失する「カーブの向こう」。意味不明の言葉に小説の世界が立ち上がる。「鉛の卵」。「ユープケッチャ」。
中間言語「クレオールの魂」。引き継がれない言葉に哀愁が漂う。

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