創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

1946 5

2024-02-20 09:03:12 | 俳句日記
1946 5
頭内爆発音症候群
夢に婆さんが出てきた。おひめ様抱っこをしたから夢に間違いない。
その時突然大きな音がして目が覚めた。
東から「なんやねん」という声が聞こえた。
なんやねん。
枕元のスマホで検索する。
頭内爆発音症候群。
なんやねん。
まずは小便に行く。

【一句】小便の出方気にして春憂ひ


1946 1

2024-02-16 09:55:02 | 俳句日記
1946年。 1946。
僕の頭にタイプされている。
僕が生まれた年だ。77才。ずいぶん年寄りである。
でも、これだけはどうしようもない。
僕という人間はつくづく偶然の産物だと思う。
つげ義春の『ゲンセンカ主人』という漫画にこんなやり取りがある。
老婆「だって、前世がなかったら、私たちは生きていけませんが」
旅の男「なぜ生きていけないのです」
老婆「だって、前世がなかったら、私たちはまるで」
旅の男「まるで」
旅の男「まるでなんだというのです」
老婆「ゆ……」
幽霊ではありませんか

【一句】 立春や空気震はす鳥の声