ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.9.17 かつら卒業、再び・・・

2013-09-17 19:51:37 | かつら
 台風一過、文字通り雲ひとつなく抜けるような秋晴れ。爽やかな朝だ。
 が、なんと昨夜は久々に酷い不眠だった。この3連休、台風直撃で気圧の変動も大きく、胸痛が悪化しても何の不思議もない状況だったのに、気付けば元気にフル稼働。体はかなり疲れていた筈だったが、頭の方は興奮していたのか、11時半にベッドに入ったものの、全く眠れない。
 途中一時間おきにお手洗いに起きてみたり、思い出したようにメールを打ってみたり、新しい冷蔵庫があまりに静かでちゃんと稼働しているか確認してみたり・・・と、焦れば焦るほど何をしても眠れない。隣で高鼾の夫に当たったところで事態は全く改善しない。
 結局、朝刊がポストに落ちる音まで聞いてしまった。1時間眠れたのかどうか。ステロイド・ハイでもあるまいし、週の初めから何とも困ったことである。

 今日、息子の学校では前期末試験追試験の日。息子自身は今回、カラくも追試から逃れ、無事自宅学習(お休み)の日である。
 一方U18ワールドカップで活躍したエース君のこと。試験期間中に海外での試合がバッチリ重なっていたため、おそらく公休扱いで試験は免除という専らの噂だったようだが、ところがどっこい、今日一日で全科目受験しなければならないそうだ。1、2科目でも大変なのに、なんとも気の毒なことだと息子は同情することしきり、である。

 そんな息子は、センター試験の受験料振込のため、生まれて初めて1人で郵便局に出かけた。連絡しても全然返事が来ないので、ちょっと心配したが(我ながら過保護な馬鹿母である。)、とりあえず無事入金出来た模様だ。

 そして、私。
 3連休明けということで、1年ぶりにかつらを外して職場に自毛デビューした。既に休日や平日の夜、ヨガスタジオには素頭で出かけていたし、家ではとっくの昔から素頭だったが、こと職場では昨年EC治療開始後の3連休明け、完全脱毛する前にソフトランディングということで髪の毛を短く切ってかつらデビューして以来のことだ。
 思えばタキソテール投与の時には、初回の治療であっという間にバサバサと抜けてツルツルピカピカのマルコメ状態になった。投与を終了してからもなかなか生えてこなかったので、今回こんなに早く-投与中断から10カ月ほどで-かつらを卒業出来るとはゆめゆめ思わなかった(息子に、卒業式は多分かつらだけど勘弁してね、と言っていた。)。
 そう、前回は投与が終了してから脱かつら迄、実に1年半以上を要し、生えてきた髪の毛も今回よりもっとずっと弱々しく酷い癖っ毛だったのだ。さらに言えば、タキソテール投与が体毛全てに与えたダメージは大きく、眉毛もまつ毛も鼻毛も未だに生えてこない。タキサン系抗がん剤の脱毛力は本当に半端ではない。
 それに比べてECでは、最終的にツルツルにもならなかった(落ち武者のごとく残った・・・これまた鏡を見るのを遠慮したいほどトホホなものだったけれど)し、生え始めるのも投与の最中からで、断然早かった。

 朝、ワックスやらミストやらを駆使して少ない髪の毛になんとか形を付け、息子から「(自分で)言うほど酷くないんじゃない?」とお墨付きをもらい、いざ気持ちを強く持って出勤。行ってみれば誰からも「髪の毛切ったんですね。」とも言われず仕舞い。もしや気を使って触れずにいてくれるのかも、という勘ぐりはもう止めよう。やはり先日このブログで書いた通り「あとは自分の気持ちだけ」だったなあ、と改めて思う。

 出勤すると、この連休中に事務室内照明器具の取換え工事が行われており、蛍光灯が全てインバータ仕様に変わっていた。震災後は節電のため蛍光灯を半分だけ点けるのが常態だったので、いきなり倍の光量は何やら明るすぎて、暑くさえ感じる。
 そして何より、慣れない明るさが眼に沁みて何だかやけに疲れてしまう。寝不足のせいもあるのかもしれないけれど、今日はとにかく早く休みたいと思う。
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2013.8.19 あとは自分の気持ちだけ

2013-08-19 21:51:44 | かつら
 「出来るだけ長いこと使わずに済みますように・・・」と祈りつつ、サロンで綺麗にお手入れの済ませたミディアムロングのかつらを大切に専用ボックスに仕舞い込み、ショートのかつらを被って職場に行くようになってから早くも1週間が過ぎた。

 「イメチェンですね。」「ずいぶんカットしましたね。」と言われたのは週明けの月曜日の朝だけで、もう誰もしげしげと見るわけでない。かつらを完全に卒業するのを阻んでいるのは、他でもない自分の気持ちだけ、だ。
 実際、夜暗くなってからヨガに出かけるときは被っていかないし、これまでヨガをやっている時に被っていたケア帽子も被らずに素頭、スッピンでレッスンを受けている。
 ちょいと駅前まで買い物に行く時もわざわざ被らずに出かけてしまっている。職住近接だから、職場関係者の誰かに逢う可能性は極めて高い。誰にも逢いたくないな~、とビクビクしている小心者なのだけれど、間違いなくこの暑さで素頭のハードルは低くなってきている。
 再び生えてきた自分の髪の毛、黒いガーゼの帽子、それにかつらと、暑さ3重苦!だったことを考えれば、素頭で出かけられるこの涼しさよ、と思わず足取りが軽くなる感じだ。

 土曜日、マッサージに出かけた時は電車にも乗るわけだし・・・と被っていったが、個室でかつらを外すと、担当のTさんから「もう被らなくても全く大丈夫ですよ。」と言ってもらえた。
 それにしてもこの夏の暑さ・・・。完全に脱毛していて髪の毛がないという状況なら、さすがに観念してかつらのお世話になるしかない。けれど、なまじそれなりに生えてきているから微妙なのだ。

 そう、あとは自分の気持ちだけ、なのである。
 ボリュームがなくてペシャンコだからとか、前髪がまだまだ短すぎるからとか、電車に乗ることもない職場に行くのに一体どうしてそこまでこだわらなければならないのか。
 どうして「治療で脱毛したから今まではかつらだったのよね~」と大手を振って言えないのか。何も悪いことをしているわけではないのに。
 同じように脱毛し、どうしても暑苦しいかつらを被るしかない方たちのことを思えばなんとも贅沢なモノ言いではあるのだが・・・・。
 結局のところ、まだまだ、・・・なのである。

 今被っているショートのかつらは洗い替えとして同じものを2つ持っている。こちらは通っているサロンのセミオーダー品はなく百貨店で買った既製品。シャンプーをお願いすると、10日から2週間はお預けすることになる。預けてしまえば当然被っていけないので、2つ購入する羽目になった。もちろん自分で手入れすれば何のことはないのだが、仕上がりはやはり違う。
 昨日は2つとも丁寧にシャンプー、トリートメントした。洗濯物が良く乾くのと同様、夏はすぐに乾いてくれるので本当に有難い(人毛ではなくミックス毛の製品なのでドライヤーは使えない。タオルドライした後は自然乾燥なので、冬期はかなり時間がかかる。)。
 思い切って1つを仕舞ってしまおうか。そして次回シャンプーする時には、今度こそ颯爽と素頭デビュー!と行きたいものである。
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2013.8.11 猛暑の中、かつら卒業トライアル再び

2013-08-11 20:27:33 | かつら
 昨日に引き続き今日も猛暑日。夕方若干降った雨で1,2度気温は下がったようだが、今日も我が家のベランダの温度計(しつこいようだが、日陰である。)は37度を差した。それにしても、最低気温が30度超えというのは、熱帯夜ではなくていったい何と呼ぶのだろう。
 これでは朝、とてもではないがゆっくり寝てなどいられない。日曜日だけれど早起きして、またもや洗濯三昧である。

 今日は2か月ぶりにかつらサロンの予約をしていたので、バスに揺られて朝一番でサロンに向かう。まだ9時台だというのに早くも太陽は燦々、日傘を差しつつも照り返しの熱風にクラクラする。

 かつら卒業にはまだ早いかな、というのが正直なところだが、思い切って今日はかつらのサイズ調整はなしで、シャンプー・トリートメント・ブローのお手入れをしてもらうだけにした。帰りはかつらを取って自毛で帰りたいので、とシャンプーカットをお願いする。いつもはかつらの調整が終わると、手持無沙汰に雑誌をめくりながらお茶を飲み、トリートメントを済ませて綺麗に生き返ったかつらが出来てくるのを待つのみ。自分のクリクリ頭を目の前の大きな鏡に映しながら、ちょっとため息の2時間弱である。
 が、今日は、昨年9月の脱毛直前にスタイルも何もなく、ただの短髪にしてもらって以来ほぼ1年ぶりに、担当のOさんとお喋りをしながらカットしてもらう。
 フロントはまだまだ短いのだが、後ろだけはクルクルとカールのきつい髪が結構長く伸びてきている。それをさっぱり切ってもらい、サイドは揃える程度で、なんとか苦し紛れのベリーショートのスタイルに仕上げてもらった。シャンプー台でリラックスしながら、頭皮のマッサージもしてもらってすっかり頭が軽くなる。いつもガーゼの帽子を被ってから(この姿を見て息子が「カダフィ大佐!」と呼ぶのは以前にも書いた。)もう一度かつらを被っていたので、本当に頭が蒸しあがる感じだったが、ブローしてもらった後、この頭の自由さ、軽やかさはなんだ、と改めてびっくりする。

 「今日はとりあえず次回の予約をしていきませんが、もしまた脱毛する薬を使う時が来たら、その時はまたよろしくお願いします。1年間お世話になりました。」とご挨拶し、もろもろのケア用品を補充してサロンを後にした。まあ、前髪は言ってみればパッツンパッツンのワカメちゃんのようではあるが、なんとなくスキップしたいような気分。

 いつものように息子の好きなお饅頭をお土産に買い、再びバスに乗り込み最寄駅まで戻る。夫と息子と合流してランチ。お盆休みの所為か、チビッコが店内を走り回り、かなり賑やかである。

 その後、息子のシェーバー・デビューに付き添う。夫はなにやら嬉しそうにブランドの説明をしたり、使い方を教えたり、あれやこれやと世話を焼く。私はちょっと複雑な気分。あんなに小さくて可愛かったすべすべお肌の息子が(相変わらず親バカですみません。)、なんと髭剃り!である。しかも当然のように、夫のものよりかなり高級品をお選びになる。残念ながら在庫切れとのこと。精算だけして1週間後入荷だそうだ。初めて髭を剃ったところ、鼻の下がスースーするらしい。

 そこで2人と別れて私はヨガアドバンスのクラスに向かう。フロントで開口一番「髪の毛切ったんですね~」と言われ「いや~、ようやくかつらを取ったんですよ(モゴモゴ・・・)」と対応。レッスンは人数が少な目。インストラクターのKさんによく見て頂けて満足。
 帰り路、仏様のお花を買って帰宅した。うまくブローが出来なければ、明日はショートのかつらで出勤の予定。こちらは医療用といっても裏のネット部分がそれほど密でないので、ミディアムロングのかつらより少し涼しいのが救いである。

 こうして、またもてんこ盛りの土日が終了。明日からまた新しい1週間が始まる。私の職場では、お盆休みという一斉休暇はないが、交替に夏休みを取るから、職場の人口密度はほんの少し低いかもしれない。
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2013.6.8 フェソロデックス注射翌々日、かつらサロン、ヨガ、〆は「今でしょう!」

2013-06-08 20:47:07 | かつら
 一昨日のフェソロデックス注射後の体調のことを少し・・・。
 当日夜は痛みのため、寝返りを打って片側の腰に自分の体重がかかるたびに自然に目が覚めてしまう。昨日は仕事を終えた後、歯の治療に寄ったが、削られると腰に振動が伝わって疼くような気もする。今日も相変わらず、針を刺した辺りに触れると痛む。そして、お決まりのお腹の緩さが続いている。朝よりもなぜかお昼の食事を済ませた後、何度もお手洗に行く羽目になる。明日、明後日には大分落ち着いてくるだろうけれど、乗り物に乗る時はちょっと心配な状態だ。
 とはいうものの、こうして一日外出してあれもこれもと用事が出来るのだから、副作用が極めて軽い有難い治療だと言えるだろう。

 今日は息子を送り出した後、洗濯を済ませ、2か月ぶりにかつら調整のため小一時間バスに揺られて、朝一番のサロンに向かった。
 サイズ調整をする前に、大分伸びてクリンクリンにカールして、ガーゼの黒い帽子に入りきらなくなった後ろの髪の毛をカットしてもらった。ついでに、かつらのもみあげ部分からはみ出しそうなサイドの髪の毛もすっきり。前髪とトップ部分は切るほど長く伸びていない。伸びる早さが部位によって違うのは前回どおりだ。まあ、こうしてカットしてもらう髪の毛が生えてきたのだから、嬉しいと言わなければならないだろう。9か月ぶりのことだ。
 次回は2か月後の予約、暑い盛りにどのくらいまで伸びているものか。夏の時期のかつらの辛さ-帰宅するとまず真っ先に「頭を外したい!」と思うほどの違和感と蒸れ感―は重々経験済みなので、今年の猛暑が今から思いやられる。ショートのかつらに替えたところでかつらはかつら。思い切ってベリーショートで地毛デビューをしてしまうかどうか・・・。でも、その髪型が似合わないのは自分が一番よく分かっている。思案のしどころだ。
 その後、いつものようにシャンプー、トリートメント、ブローを終えたかつらはふんわりいい香りで軽く綺麗になって手元に戻ってきた。

 終わる時間を見計らって出てきてくれた夫と待ち合わせ、眺めのいいレストランでゆったり和食ランチを堪能した。買い物を済ませ、またバスで最寄駅まで戻る。荷物は夫に任せてヨガスタジオへ直行し、骨盤調整ヨガに参加した。相変わらず胸の鈍痛・圧痛はあるけれど、ロキソニンを飲めばとりあえず運動をすることも出来る。こうしてたっぷり汗を流して、心静かに自分と向き合うひと時が心地よい。
 今の体調でヨガをすることは全く問題なし、と先日、主治医からもお墨付きを頂いたばかり。「自転車に乗るのは止めています。」と言ったところ、逆に「無謀な運転さえしなければ全く構わないですよ。」と言われたが、痺れの後遺症かどうか握力がかなり落ちているため、アップダウンの激しい住まいの近くを走るのはブレーキを利かせられないと転倒が怖いため、数年前から自粛している。

 そして、本日の〆は息子の塾の室長先生との三者面談。先日の全体保護者会を経て、早くも息子独自にカスタマイズされた天王山の夏の過ごし方がトピックだ。今の進捗状況とこれから3カ月の過ごし方を訊いた上で、夏期講習のプラスαのご提案だった。
 とにもかくにも彼にとってはまさしく「いつやるの?」「今でしょう!」なのだと思う。
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2013.4.22 「かつら」か「ウィッグ」か

2013-04-22 20:59:18 | かつら
 私は今、昨年秋のEC治療により、4年半前のタキソテール治療以来2度目の完全脱毛をしたため、外出時は常時「かつら」を被っている。

 治療の中止以来そろそろ5カ月が経過する。おかげさまで再び髪の毛が生えてきているから家では素頭でいるが、さすがにこのまま外出は出来ない。これから夏に向かえば、蒸れるし鬱陶しいことこの上ない。けれど、止むにやまれず「かつら」を被るしかない。
 だから、それをいかにも軽い感じで「ウィッグ」と言われると、とても違和感がある。

 私にとっての「かつら」は、あくまで抗がん剤の使用による脱毛で失われてしまった髪の毛を補うために使用しているものであり、ファッション目的や若く見せたいとか、イメージチェンジをしたい、とかいうために被っているものではないからだ。

 もちろん、「かつら」と言うと、否が応でも薄毛とか禿げ頭等を想像させるため、あえて自分の気持ちを前向きにさせるため、お洒落感覚で「ウィッグ」と呼ぶ方もいるかもし
れない。実際、メーカー側も「かつら」という言葉が持っているマイナスイメージよりも、「ウィッグ」というお洒落な感覚を持つ言葉の方が少しでも売れ行きがいいというなら、こちらの名称に飛びつくのだろう。
 けれど、私にとってあくまで「かつら」は「かつら」、しかも“医療用の”「かつら」だ。だから、こうしてブログに書く時にも「ウィッグ」という言葉は使わずにいる。もちろん揶揄して自虐的に呼んでいるとしか思えない「ズラ」などはもってのほかだ。

 そんな言葉への拘りはちょっと可笑しいのかしら、と後学のために調べてみた。私が受けている感じは概ね間違いなかったな、と何となくほっとする。
 
 Wikipedia等によれば、
 かつら(鬘):加齢(親の遺伝が大きい)だけでなく、過度のストレスや抗がん剤の使用などによる脱毛症によって失われてしまった頭部の一部分、または全体の毛を補うためにかつらは使用される。特に加齢による脱毛用のかつらは、若く見せたいという心理的欲求が強く関わっていると言われている。
 人の頭部にかぶせて、もとある頭髪を補ったり別の髪型に見せるために使う、人工的な髪のこと。実際の人間の髪(人毛)を利用して作られたものや、ポリエチレンなど化学繊維(人工毛)を利用して作られたもの、またその二つを混合しそれぞれの特徴を活かそうとしているかつらなど様々なかつらが存在する。ズラはかつらの俗称である。

 ウィッグ:日本においては、装飾や髪型を変える目的で一時的に用いられるものをこう呼ぶのが一般的であり、ショートヘアの女性がセミロングにする目的で用いる付け毛もこう呼ばれる。
 日本語で言うかつらの事。かつらの英語訳なので広義ではかつらと同じ意味だが、通常はファッション的要素を重視したかつらを意味するのが一般的。薄毛を隠す等の実用的な意味で使用されるかつらと違い、ファッションの為に使用されるのが一般的。サイズ、デザイン等バリエーションに富んでいる。
(引用終了)

 これを見れば、私は今後も生きている限り「ウィッグ」は被らないだろうな、と思う。
 たとえ白髪が混じろうと、薄くなろうと、自分の髪の毛があるならばまさしくそれが一番愛おしいものだからだ。
 こうした治療を経験することなく脱毛することがなかったら、今頃はどんなヘアスタイルだったのだろう。
 無くして初めて有難みが分かることは沢山あるけれど、人の髪の毛も鼻毛もまつ毛も眉毛も、本当に旨く出来ているのだ。不要なものなど何もない。つくづく神様は凄い。

 かつらを被ればそれが補えるわけではない全身脱毛という副作用。命を長らえるためとはいえ、しみじみ哀しいことである。

 冷たい雨が降った底冷えがする週末が終わり、今日はようやく太陽が顔を出したが、相変わらず気温が低い。職場の事務室はすっかり冷え切っていて、全員が出勤しても20度にならなかった。空調は入らないから、いまだ膝かけが手放せない。何となく喉が痛いが、風邪をひかないようにしなくては。

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