ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.3.29 安らかに人生を終えるために

2013-03-29 19:55:28 | 日記
 昨日の朝日新聞の記事で気になるものを見つけた。
 調査を行った「NPO法人高齢社会をよくする女性の会」は2005年1月にNPO法人に衣替えしたが、そもそもの創立は1983年のこと。大学の卒論でも大変お世話になった。理事長の樋口恵子さんも副理事長の袖井孝子さんも当時から続投して30年。本当に凄いパワーだと思う。
 以下、転載させて頂く。

※  ※  ※(転載開始)

みとり経験者ほど終末期に考え 希望、家族に伝える傾向

 【辻外記子】家族をみとった経験がある人ほど、終末期の医療について自分の希望を家族に伝えている。こんな傾向が「NPO法人高齢社会をよくする女性の会」の調査でわかった。看取り経験のある人ほど、人工的な栄養補給や心肺蘇生も望まなかった。
 調査は、2012年12月~13年2月、郵送などで行い、4744人から回答を得た。6割はみとりの経験があり、4割はなかった。
 自分で意思表示ができず回復が見込めなくなった場合の医療の内容について、「家族らと話し合い、希望を伝えている」人は31%だった。みとり経験があると36%、ない場合は23%だった。
 希望を事前指示書などで書面化しているのは全体の5%で、みとり経験があると7%。経験なしは3%と開きがあった。
 心肺蘇生や延命のために胃ろうによる人工的な栄養補給などを望むか、も聞いた。みとり経験があると、治療を望まない傾向が強かった。「心肺蘇生をして欲しくない」としたのはみとり経験があると75%、ないと65%。「胃ろうを望まない」割合は経験があると88%、ないと80%。高齢になるほど望まなかった。

(転載終了)※  ※  ※

 翻って我が家の場合。施設入居からほどなくして肺炎と脱水のため入院している義母のこと。2週間の入院予定が今日で3週間になろうとしている。症状が落ち着いたということで、口からの食事(流動食)も再開したのだが、それが原因でまた誤嚥性肺炎を起こし、発熱を繰り返しているという。義妹からの連絡によると「食事をすることにより誤嚥性肺炎を繰り返すようでは、(原則として口からの食事しか提供出来ない)特養施設にはもう戻れないのではないか」と主治医から話があったそうだ。入院中の病院には延命治療(心肺蘇生や胃ろう)はせず、口からの食事も摂らず点滴だけを行っている特別の病棟があるとのこと。そこへ移ることも視野に入れて、と言われたようだ。そこでは発熱すれば対症療法としての解熱剤は投与しても抗生剤は入れない、ということらしい。
 義母が今の状況を本当のところどう思っているのか、もはや訊く由もない。夫と義妹の間では当然割り切れないやり切れないものが残るものの「もう、それでいいよね。」ということになっているようだ。
 つくづく人は亡くなりたいようには亡くなれない。簡単に人生の幕引きをすることなど、出来ない。ならば、少しでも安らかにソフトランディングしながら人生を終わるためにどうするのが一番良いのか・・・本当に難しいことである。
 リビングウィルをちゃんと書面にして夫に託しておかなければならない、と思う。

 今日は24年度最後の出勤日。異動でもあれば明日、明後日も出勤して引継等の準備する必要があったろうけれど、その必要もなく有難い週末だ。
 それでも午後からは新入生の配布物の袋詰め作業等力仕事に追われた。
 今朝も曇り空だったが、気温は高め。雨が降ると、桜が散ってしまうのではないか、と気が気ではない。
 夫は年度末最終出勤日で宴会。息子と2人、お喋りだけは賑やかな(手抜きの?)夕食である。
コメント (3)
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