ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.8.25 夏ひと休みの日曜日、Mさんからの手紙

2013-08-25 11:30:19 | 日記
 久しぶりに何と涼しい朝!雨の音で目が覚めた。朝から雨模様である。予想最高気温も29度だという。
 これまでの暑さの疲れが出て、こんな日はいくらでも眠れそうだが、今日は息子がセンター模試だ。最寄駅の塾で受験だからいつもより30分早いだけで、なんだか緊張感が欠片も感じられず、ピリッとしない。やっと出かけたと思ったら案の定、時計と財布を忘れた、と言って戻ってくる。都心会場まで出かけて他流試合をしてくる必要があるのでは、と思うのは私だけなのか。いずれにせよ、スケジュール表を見ればセンター模試は残すところ今日を含めて直前の2回のみ。3回目は本番、である。

 こんな日は胸部の圧痛が再燃する。朝食後、ロキソニンを飲んでも改善しない。洗濯物はなかなか乾かないし、掃除をして午後からのヨガに参加する以外どこにも出かけずに、家で読みかけの本を読んでのんびり過ごすことにする。

 先日、Mさんからの手紙が届いた。ポストを開けると一目でMさんとわかる筆跡の封筒。家に入るや否や、着替えの時間も惜しんですぐに拝読した。彼女は私が新規採用で配属された折り、同じ部にいらした大先輩。私と同い年のご子息がいらっしゃる、母の世代の方である。
 いつもお洒落なスーツをさりげなく着こなし、艶やかな長い黒髪をアップにまとめ、上品で穏やかで優しい母の眼差しで、“あまちゃん”だった私を見守ってくださっていた。どう思い出そうとしても、Mさんが嫌な顔をされたり怒ったり、というお顔は全く記憶にない。

 お目にかからなくなってから既に10年以上になる。私が出張で本庁に出向いた時だったと思う。既に退職されてはいたが、以前と変わらず若々しく、ちっともお変わりないお姿。請われてアルバイトをされている、と伺った。湘南の地から遠距離通勤をされているのをおくびにも出さず、定年まで勤め上げた後にも若い方たちに親切にして頂きながら楽しく仕事をしています、と穏やかに微笑みながらおっしゃっていた。その謙虚さとバイタリティに頭が下がったのを覚えている。

 実際に私がMさんと同じ部に所属していたのは僅か2年だった。技術職ばかりの部で100数十人という大所帯の中、女性は庶務担当等のたった6名だった。「お姫様の会」(!)と称してお食事会等にお付き合いさせて頂いていたが、今も年賀状のやり取りをさせて頂いているのは、Mさんと一番歳の近かったもうひとりの先輩の2人だけである。そして、Mさんはこうして私のブログを読んでくださりながら、時折丁寧なお手紙をくださる。結婚式の二次会にもご出席頂き、夫のこともご存知でいらっしゃるから、私の拙い身辺雑記もリアルにお読み頂いているのだな、と推測する。

 コメントを書いてみようかと考えてみることがあるのですが、やはりお手紙で、と。この筆跡を拝見すると、やはり直筆の手紙の力を痛感する。まるでMさんとお話しをしているような優しい雰囲気に包まれるのだ。75歳という年齢を境に“整理”を始められたという。パソコンをやめスマートフォンに切り替えて使いこなしている、ともあった。 メールアドレスが記されていたので、早速登録し、ご挨拶かたがた初メールをしたところ、すぐにお返事を頂いた。28年以上前、新規採用で着任した私がMさんとこうしてメル友になるとは、本当に隔世の感がある。
 ずっと専業主婦で新しいことにはアレルギーを示す我が母と比べては失礼だけれど、その前向きな姿勢に圧倒される。ピアノ、コカリナのレッスンも楽しまれ、私のブログからヨガも始めてみようかしら、とおっしゃる。

 こうしてブログを続けていることで、直接ではなくとも沢山の方たちと繋がり、日々私と逢っているようだと言って頂ける。哀しいかな、体は1つしかないから、実際にお目にかかることの出来る方は限られているけれど、これからもこの繋がり、大切にしていかねば、と思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする