ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.8.19 あとは自分の気持ちだけ

2013-08-19 21:51:44 | かつら
 「出来るだけ長いこと使わずに済みますように・・・」と祈りつつ、サロンで綺麗にお手入れの済ませたミディアムロングのかつらを大切に専用ボックスに仕舞い込み、ショートのかつらを被って職場に行くようになってから早くも1週間が過ぎた。

 「イメチェンですね。」「ずいぶんカットしましたね。」と言われたのは週明けの月曜日の朝だけで、もう誰もしげしげと見るわけでない。かつらを完全に卒業するのを阻んでいるのは、他でもない自分の気持ちだけ、だ。
 実際、夜暗くなってからヨガに出かけるときは被っていかないし、これまでヨガをやっている時に被っていたケア帽子も被らずに素頭、スッピンでレッスンを受けている。
 ちょいと駅前まで買い物に行く時もわざわざ被らずに出かけてしまっている。職住近接だから、職場関係者の誰かに逢う可能性は極めて高い。誰にも逢いたくないな~、とビクビクしている小心者なのだけれど、間違いなくこの暑さで素頭のハードルは低くなってきている。
 再び生えてきた自分の髪の毛、黒いガーゼの帽子、それにかつらと、暑さ3重苦!だったことを考えれば、素頭で出かけられるこの涼しさよ、と思わず足取りが軽くなる感じだ。

 土曜日、マッサージに出かけた時は電車にも乗るわけだし・・・と被っていったが、個室でかつらを外すと、担当のTさんから「もう被らなくても全く大丈夫ですよ。」と言ってもらえた。
 それにしてもこの夏の暑さ・・・。完全に脱毛していて髪の毛がないという状況なら、さすがに観念してかつらのお世話になるしかない。けれど、なまじそれなりに生えてきているから微妙なのだ。

 そう、あとは自分の気持ちだけ、なのである。
 ボリュームがなくてペシャンコだからとか、前髪がまだまだ短すぎるからとか、電車に乗ることもない職場に行くのに一体どうしてそこまでこだわらなければならないのか。
 どうして「治療で脱毛したから今まではかつらだったのよね~」と大手を振って言えないのか。何も悪いことをしているわけではないのに。
 同じように脱毛し、どうしても暑苦しいかつらを被るしかない方たちのことを思えばなんとも贅沢なモノ言いではあるのだが・・・・。
 結局のところ、まだまだ、・・・なのである。

 今被っているショートのかつらは洗い替えとして同じものを2つ持っている。こちらは通っているサロンのセミオーダー品はなく百貨店で買った既製品。シャンプーをお願いすると、10日から2週間はお預けすることになる。預けてしまえば当然被っていけないので、2つ購入する羽目になった。もちろん自分で手入れすれば何のことはないのだが、仕上がりはやはり違う。
 昨日は2つとも丁寧にシャンプー、トリートメントした。洗濯物が良く乾くのと同様、夏はすぐに乾いてくれるので本当に有難い(人毛ではなくミックス毛の製品なのでドライヤーは使えない。タオルドライした後は自然乾燥なので、冬期はかなり時間がかかる。)。
 思い切って1つを仕舞ってしまおうか。そして次回シャンプーする時には、今度こそ颯爽と素頭デビュー!と行きたいものである。
コメント (2)
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