今日は休暇を頂いて、7月から始まったインテンシヴコース6日目、最終日に参加だ。
昨日、午前中はリフレクソロジーサロンでたっぷり癒され、午後からは地元のヨガクラスに参加した。その結果、あとは買い物を済ませただけで草臥れてしまい、夕食当番も夫任せの体たらく。
今日こそは名誉挽回、夫を送り出してからコマネズミのように働いた。掃除、洗濯、夕食の支度を全て整えた後、今日のコースの課題である8分間のシークエンスの動作確認に励む。
日中ポカポカ陽気だという予報。本当に陽射しが溢れてコートも要らないくらいだ。ランチを済ませ、開始15分ほど前にスタジオに到着する。
半年にわたるコースの最終日ということで、M先生へお渡しする花束がロッカーに用意されている。Hさんが音頭を取ってくださって参加者全員からのお礼だが、こういう時、LINEのグループ機能が大活躍。便利な世の中だなあと改めて思う。白とグリーンを基調に、クリスマスっぽくというリクエストをしてくださったとのこと。清楚で凛としたM先生にピッタリでとても素敵。
既にスタジオには中心から対称に、5枚ずつ2列で20枚のマットが敷かれていた。M先生の前には長い敷物の上に沢山のクリスタルが並べられている。身体の巡りをよくする並びの配置なのだそうだ。マットの場所は自由だけれど、すぐにチームごとに別れて行うとのこと。一緒のチームのTさんやAさんが座っておられる隣のマットの向かいに、私の好きな紫水晶(アメジスト)の原石が。引き寄せられるような感じでそこに腰掛けた。
残念ながら今日もお一人が欠席だったが、定刻には5チーム20名が揃い、コースがスタートした。
前回の最後に出たリクエストにM先生がお答えになった後は、とにかくまずは課題を終えてしまいしょうと各チームに分かれて、ダブりの動きがないかどうか等相談。そして30分のクラスがスタートした。
5チームのうち3チームがスタジオの3か所に別れて同時にクラスを行い、残りの2チームはどのチームでも良いので客観的にレッスンの様子を見る、というプレイヤーとギャラリーがいるドキドキの形式だ。一般にヨガのクラスは参加するものだから、こうしてクラスを実際に見学するという機会はなかなかない。見ていると色々な気づきがある。やはりこうした体験は貴重である。
1チーム1人の先生役と3人の生徒役によりレッスンが進む。各自が自分のお題のアーサナを取るまでに必要な動きを取り入れたシークエンスを行い、次の人へと先生役をバトンタッチしていく。
3チームが各々のクラスを終えた後、先生からコメントがあった。次の2チームはこれを踏まえて行うとより良くなるという内容だ。
クラスを行う側になる楽しさ、エキサイティングな経験が出来たと思うし、人のクラスを見て学べることは多い。リードする側の意識すべきところ、注意点等が次々に紹介される。
デモンストレーションしながら指導するのは難しく、ポーズの位置がまずくなってしまったり、雑になってしまうことが多々ある。けれど、まずは見本である自分がキチンとしていることが重要で、自分の不得意な部分は特に注意が必要である。だからこそたゆまぬ練習が必要なのだが、無理だと思ったら自分が動くのを止めて、生徒の動きを見に行くなどすることも大切。つまりは喋っている自分を見る冷静さが重要だ。
指導の経験のある人(このコースには現役インストラクターが多数いる。)は、いかにスムーズにレッスンを行うかを求めてしまいがちで、いつもの自分の生徒には通じても、万人には通じない慣れ合いの言葉を使っている可能性がある。必要なリードやアドバイスが判り易い言葉で出来ているか、相手に寄り添って言葉を変えることが出来るか、も大切なチェックポイントだ。逆に、指導の経験のない人の方が丁寧に説明出来ることがある。どんな人にも1つ1つのポーズの段階が説明出来るようになることが必要だ。
その人にとって難しいポーズをずっとやらせ続けるのは、本当にやりたいことから離れてしまうので、ハードルを一段緩めたり、一段ハードにしたりするチャートを持っていると安全だし、生徒の可能性を広げることが出来る、つまりは指導の幅を広げられることになるので面白い。
相手を尊重する言葉遣いは必要だが、指示は簡単に、日常会話とは離れて、省ける言葉は省いてテンポよく行うのがハタヨガには必要である。余計な節回しを繰り返すとそちらにばかり耳が持っていかれて大事な情報が受け取りにくい。
予定時間より早く終わってしまうというのも多々あること。ポーズを味わうより、次は次は、と思うと60分のクラスが高速終了というパターンもある。インストラクターの焦りは皆に伝播するので、流れを味わうために落ち着いて“いる”ことが必要である。
シャヴァアーサナから(意識を)戻してくるやり方には、身体を静めたまま起こす導き方もあり、吟味のしがいがある。セルフプラクティスの時にも必ずシャヴァアーサナをとる必要がある。というのも、練習の感覚を自分の中で染み渡らせる意義があるからだ。例えば90分のレッスンで、早退は基本的にはNG(全て計算して90分に組み立てているので)だが、どうしても10分だけ、という時にはOKすることもある。但し、必ず自分で5分のシャヴァアーサナを取ってもらうことになる、等々貴重なコメントを頂いた。
続いて残り2チームのクラスだ。今度はギャラリーが3チーム。
私はCさんのダウンドッグを引き継いで、タダアーサナまでの8分間を担当。緊張のあまり声が震えるけれど、卒業課題だからとにかくやるっきゃないわけで、用意したカンニングペーパーを脇に汗をかきかき終了。3人目シルシアーサナ(ヘッドスタンド)のAさんへ引き継ぐ。AさんとTさんのピンチャ(肘のバランス)からバックベント(後屈ブリッジ)という2つのポーズはもう未知の世界。準備のポーズだけでもう冷や汗が流れてくる。無理して怪我をしては元も子もないから、とにかく自分が出来る努力をする方向だけ味わう。逆転のポーズはやはり恐怖感が先に立つ。子どもの頃は逆立ちからブリッジ出来たのになあ・・・。胸部に多発骨転移があるわけだから、変に倒れて骨折でもしたら洒落にならない。それでも気づけば汗が滲み、喉がカラカラ。30分があっという間に終了した。
先生から講評を頂く。
今回の課題では皆がリードすることが出来、各々がポーズの意味も良く分かっていた。2チーム目はポーズの質の違う人たちを組んだので、違う学びを得たと思うし、勉強になったと思う、とのこと。
いよいよ卒業試験。自分のマットの上で、自分のお題のポーズをデモンストレーションし、自分のお題についてこれまで学んだことをシェアすることである。
HさんのローランジからYさんのシャヴァアーサナまで。20名全員が緊張の時間である。水を打ったような静けさの中で、静かな呼吸の音。それぞれが自分のポーズにチャレンジし、学んだこと、気づきについてお披露目。
私のお題はタダアーサナ、言ってみれば“ただ立つ”というものなのだけれど、美しい立ち姿勢は本当に難しい。このお題を頂いてから、外で色々な人の立ち姿が気になるようになったこと、今回のシークエンスを考えながら色々なポーズはどれひとつとしてタダアーサナに無関係なものはなく、全て正しいタダアーサナに繋がっていると思った、と発言した。
先生からはポーズの切り口が良く、鋭い観察眼であるとお褒めの言葉を頂いた。もちろんまだまだ、であるのは十分承知している。けれど、どういうセルフプラクティスをすれば身体はどう反応するのか、ということが少しずつ分かってきたこと、考えながら動かせるようになってきたことは何よりの収穫だと思う。
こうして20名全員が無事卒業である。卒業セレモニーにはパタンジャリの祈りのチャンティングを皆で。サンスクリット語は音の波動から意味を決めていく珍しい言葉(例えばシャーンティという音は平和な感じだから、その意味にしよう、と意味が決まっていく。)であるという。なるほど全員の声がスタジオ内に共鳴し、祈りの音の響きに包まれて指の先まで心地よかった。
続いて、卒業証書の代わりに一人一人にM先生直筆の素敵なクリスマスカードが配られた。嬉しいお言葉を書いて頂き、この半年間頑張り通せた自分にとって素晴らしい宝物になった。
来年は月に1度、2時間ひたすら動く(今回は座学や講話の部分が多かったので)クラスを予定されているとのこと。早速半分くらいの方が半年分の予約をされていたが、2時間ビッチリ動き、さらには未知の世界の動きにチャレンジするのはちょっと、と私はひとまず予約はご遠慮しておいた。また気が変わるかもしれないけれど、これも体調との相談だ。
Tさんから先生へ花束贈呈をした後、全員集合の記念写真撮影。ご用意頂いたノンアルコールのスパークリングロゼで乾杯。アルコールが入っていないのに、なぜかほんのり赤くなるようなとてもいい気分になった。
先生ともツーショットで写真を撮らせて頂き、お礼を言ってスタジオを後にした。「来月からの患者会でのヨガクラスも応援しています。」と言って頂き、嬉し恥ずかし、頑張ろう!である。
明日から仕事再開。明後日は治療日である。今年も残すところ3週間。その間に治療が2回・・・せわしない師走である。
昨日、午前中はリフレクソロジーサロンでたっぷり癒され、午後からは地元のヨガクラスに参加した。その結果、あとは買い物を済ませただけで草臥れてしまい、夕食当番も夫任せの体たらく。
今日こそは名誉挽回、夫を送り出してからコマネズミのように働いた。掃除、洗濯、夕食の支度を全て整えた後、今日のコースの課題である8分間のシークエンスの動作確認に励む。
日中ポカポカ陽気だという予報。本当に陽射しが溢れてコートも要らないくらいだ。ランチを済ませ、開始15分ほど前にスタジオに到着する。
半年にわたるコースの最終日ということで、M先生へお渡しする花束がロッカーに用意されている。Hさんが音頭を取ってくださって参加者全員からのお礼だが、こういう時、LINEのグループ機能が大活躍。便利な世の中だなあと改めて思う。白とグリーンを基調に、クリスマスっぽくというリクエストをしてくださったとのこと。清楚で凛としたM先生にピッタリでとても素敵。
既にスタジオには中心から対称に、5枚ずつ2列で20枚のマットが敷かれていた。M先生の前には長い敷物の上に沢山のクリスタルが並べられている。身体の巡りをよくする並びの配置なのだそうだ。マットの場所は自由だけれど、すぐにチームごとに別れて行うとのこと。一緒のチームのTさんやAさんが座っておられる隣のマットの向かいに、私の好きな紫水晶(アメジスト)の原石が。引き寄せられるような感じでそこに腰掛けた。
残念ながら今日もお一人が欠席だったが、定刻には5チーム20名が揃い、コースがスタートした。
前回の最後に出たリクエストにM先生がお答えになった後は、とにかくまずは課題を終えてしまいしょうと各チームに分かれて、ダブりの動きがないかどうか等相談。そして30分のクラスがスタートした。
5チームのうち3チームがスタジオの3か所に別れて同時にクラスを行い、残りの2チームはどのチームでも良いので客観的にレッスンの様子を見る、というプレイヤーとギャラリーがいるドキドキの形式だ。一般にヨガのクラスは参加するものだから、こうしてクラスを実際に見学するという機会はなかなかない。見ていると色々な気づきがある。やはりこうした体験は貴重である。
1チーム1人の先生役と3人の生徒役によりレッスンが進む。各自が自分のお題のアーサナを取るまでに必要な動きを取り入れたシークエンスを行い、次の人へと先生役をバトンタッチしていく。
3チームが各々のクラスを終えた後、先生からコメントがあった。次の2チームはこれを踏まえて行うとより良くなるという内容だ。
クラスを行う側になる楽しさ、エキサイティングな経験が出来たと思うし、人のクラスを見て学べることは多い。リードする側の意識すべきところ、注意点等が次々に紹介される。
デモンストレーションしながら指導するのは難しく、ポーズの位置がまずくなってしまったり、雑になってしまうことが多々ある。けれど、まずは見本である自分がキチンとしていることが重要で、自分の不得意な部分は特に注意が必要である。だからこそたゆまぬ練習が必要なのだが、無理だと思ったら自分が動くのを止めて、生徒の動きを見に行くなどすることも大切。つまりは喋っている自分を見る冷静さが重要だ。
指導の経験のある人(このコースには現役インストラクターが多数いる。)は、いかにスムーズにレッスンを行うかを求めてしまいがちで、いつもの自分の生徒には通じても、万人には通じない慣れ合いの言葉を使っている可能性がある。必要なリードやアドバイスが判り易い言葉で出来ているか、相手に寄り添って言葉を変えることが出来るか、も大切なチェックポイントだ。逆に、指導の経験のない人の方が丁寧に説明出来ることがある。どんな人にも1つ1つのポーズの段階が説明出来るようになることが必要だ。
その人にとって難しいポーズをずっとやらせ続けるのは、本当にやりたいことから離れてしまうので、ハードルを一段緩めたり、一段ハードにしたりするチャートを持っていると安全だし、生徒の可能性を広げることが出来る、つまりは指導の幅を広げられることになるので面白い。
相手を尊重する言葉遣いは必要だが、指示は簡単に、日常会話とは離れて、省ける言葉は省いてテンポよく行うのがハタヨガには必要である。余計な節回しを繰り返すとそちらにばかり耳が持っていかれて大事な情報が受け取りにくい。
予定時間より早く終わってしまうというのも多々あること。ポーズを味わうより、次は次は、と思うと60分のクラスが高速終了というパターンもある。インストラクターの焦りは皆に伝播するので、流れを味わうために落ち着いて“いる”ことが必要である。
シャヴァアーサナから(意識を)戻してくるやり方には、身体を静めたまま起こす導き方もあり、吟味のしがいがある。セルフプラクティスの時にも必ずシャヴァアーサナをとる必要がある。というのも、練習の感覚を自分の中で染み渡らせる意義があるからだ。例えば90分のレッスンで、早退は基本的にはNG(全て計算して90分に組み立てているので)だが、どうしても10分だけ、という時にはOKすることもある。但し、必ず自分で5分のシャヴァアーサナを取ってもらうことになる、等々貴重なコメントを頂いた。
続いて残り2チームのクラスだ。今度はギャラリーが3チーム。
私はCさんのダウンドッグを引き継いで、タダアーサナまでの8分間を担当。緊張のあまり声が震えるけれど、卒業課題だからとにかくやるっきゃないわけで、用意したカンニングペーパーを脇に汗をかきかき終了。3人目シルシアーサナ(ヘッドスタンド)のAさんへ引き継ぐ。AさんとTさんのピンチャ(肘のバランス)からバックベント(後屈ブリッジ)という2つのポーズはもう未知の世界。準備のポーズだけでもう冷や汗が流れてくる。無理して怪我をしては元も子もないから、とにかく自分が出来る努力をする方向だけ味わう。逆転のポーズはやはり恐怖感が先に立つ。子どもの頃は逆立ちからブリッジ出来たのになあ・・・。胸部に多発骨転移があるわけだから、変に倒れて骨折でもしたら洒落にならない。それでも気づけば汗が滲み、喉がカラカラ。30分があっという間に終了した。
先生から講評を頂く。
今回の課題では皆がリードすることが出来、各々がポーズの意味も良く分かっていた。2チーム目はポーズの質の違う人たちを組んだので、違う学びを得たと思うし、勉強になったと思う、とのこと。
いよいよ卒業試験。自分のマットの上で、自分のお題のポーズをデモンストレーションし、自分のお題についてこれまで学んだことをシェアすることである。
HさんのローランジからYさんのシャヴァアーサナまで。20名全員が緊張の時間である。水を打ったような静けさの中で、静かな呼吸の音。それぞれが自分のポーズにチャレンジし、学んだこと、気づきについてお披露目。
私のお題はタダアーサナ、言ってみれば“ただ立つ”というものなのだけれど、美しい立ち姿勢は本当に難しい。このお題を頂いてから、外で色々な人の立ち姿が気になるようになったこと、今回のシークエンスを考えながら色々なポーズはどれひとつとしてタダアーサナに無関係なものはなく、全て正しいタダアーサナに繋がっていると思った、と発言した。
先生からはポーズの切り口が良く、鋭い観察眼であるとお褒めの言葉を頂いた。もちろんまだまだ、であるのは十分承知している。けれど、どういうセルフプラクティスをすれば身体はどう反応するのか、ということが少しずつ分かってきたこと、考えながら動かせるようになってきたことは何よりの収穫だと思う。
こうして20名全員が無事卒業である。卒業セレモニーにはパタンジャリの祈りのチャンティングを皆で。サンスクリット語は音の波動から意味を決めていく珍しい言葉(例えばシャーンティという音は平和な感じだから、その意味にしよう、と意味が決まっていく。)であるという。なるほど全員の声がスタジオ内に共鳴し、祈りの音の響きに包まれて指の先まで心地よかった。
続いて、卒業証書の代わりに一人一人にM先生直筆の素敵なクリスマスカードが配られた。嬉しいお言葉を書いて頂き、この半年間頑張り通せた自分にとって素晴らしい宝物になった。
来年は月に1度、2時間ひたすら動く(今回は座学や講話の部分が多かったので)クラスを予定されているとのこと。早速半分くらいの方が半年分の予約をされていたが、2時間ビッチリ動き、さらには未知の世界の動きにチャレンジするのはちょっと、と私はひとまず予約はご遠慮しておいた。また気が変わるかもしれないけれど、これも体調との相談だ。
Tさんから先生へ花束贈呈をした後、全員集合の記念写真撮影。ご用意頂いたノンアルコールのスパークリングロゼで乾杯。アルコールが入っていないのに、なぜかほんのり赤くなるようなとてもいい気分になった。
先生ともツーショットで写真を撮らせて頂き、お礼を言ってスタジオを後にした。「来月からの患者会でのヨガクラスも応援しています。」と言って頂き、嬉し恥ずかし、頑張ろう!である。
明日から仕事再開。明後日は治療日である。今年も残すところ3週間。その間に治療が2回・・・せわしない師走である。