ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.12.27 採血後診察、ハーセプチン188回目(1.65倍量1回目)、ジェムザール(5割減)21クール1回目)打ち止め、治療納め

2017-12-27 21:38:55 | 治療日記
 昨夜は仕事を終え、いったん帰宅。夫と2人で夕食を済ませてから、予定通り病院近くの常宿に移動した。忘年会帰りと思しきご機嫌さんの人たちが多く、車内はなんとなくお酒の匂いで満ちている。
 少しぬるめのお湯でのんびり入浴し、見たいテレビもなく、早めにベッドに入ってはみたけれど、結局いつもの時間くらいまでは寝付けなかった。

 夜中にお手洗いに起きたが、すぐに寝直し、いつも通り起床。夫は遅めの出発で出張先に直行ということだったので、モーニングLINEの使命はなし。
 恒例の少し熱めの浴槽足湯で、マッサージしながらじんわり汗をかく。レストランで新聞を読みつつ、焼きたてデニッシュの朝食を摂り、朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウトして病院へ向かう。今日は昨日よりうんと気温が下がって最高気温は一桁、風が強く体感温度は0度だという予報に震え上がる。
 ホテルを出ると、確かにピリリと冷たい風が頬を撫でるが、青空が澄み渡り、いいお天気だ。上を向いて深呼吸をすると、気持ちがシャンとする。

 IDカードを通して採血受付に出向く。年末のせいかかなり混んでいる。10人ほど待っていて、7分から10分という待ち時間が電光掲示板に出ている。その通り10分ほどで自分の番が来て中待合へ。今朝もS部長さんが担当だ。さすがにこれだけ連続で担当して頂くと「あれ、この前も担当したな」と覚えてくださったようで、声をかけてくださる。
 「それだけ病院に来ているということだから・・・あまり嬉しくないよね。もう何クールくらいになるの。辛いね。」と。「何クールというか、再発して10年になります。でも来られなくなる、ということはお空に・・・ということですから、有難いです。」とお応えするうちに、白血球等のチェックのため2本の採取。針刺しも抜針もちょっとビリッとして終了。

 止血したまま向かいの腫瘍内科に移動。待合椅子の定位置は既に埋まっていて、別の席を確保して読書を続ける。小一時間読んで、切りがよいところで忘れないうちに血圧測定。108-63、脈拍は73。15分ほどして中待合へどうぞ、と番号が出る。
 その後待つこと20分ほどして先生がお顔を出された。朝の受付から先生にお目にかかるまで2時間弱である。

 ご挨拶の後、「さて、いかがお過ごしでしたか」と問われ、体調説明。「おかげさまで副作用はありますが、なんとかうまくコントロール出来ています。いったん咳き込むと結構長いこと止まりませんが、痛みは酷くなく、朝一回のロキソニンでやり過ごせています。」とご報告。
 診察室での検温は6度6分。「さて、来年から治療変更で良いと思います。」と仰る。「はい、私もそう思っています。ハーセプチンは3週に1度ですが、2週間後から治療変更ということですと、今日は量を調整するということですか。」と訊く。

 「これまで4週間に1度で3.3倍量(300ml,アンプル2本)だったので、今日はアンプル1本廃棄することなく150mlでいきます。そして次回からは1㎏あたり6mg、規定通り3週間に1度で継続しましょう。久しぶりなので今日は身長体重を測って帰ってください。」と仰る。
「採血の結果は問題ありませんか」と問うと、白血球は3,800、好中球も1,800で問題なし。貧血は11.5で相変わらず、アルブミンも低め安定で3.9とのこと。

 次回は2週間後、年明けに採血、レントゲン、心エコーの予約が入った。前回4週間分の各種内服薬を処方して頂いているので、今日は薬局に寄ることもない。ランマークは前回でいったんお休みなので、デノタスチュアブルは今残っている分2週間分を飲み切るまでで終了とのこと。

 今日はハーセプチンの量を半分に変更し、ジェムザール5割減量も21クール1回目で打ち止めになった。これで先生にお目にかかるのは年内最後、良いお年を、とご挨拶して診察室を後にした。

 化学療法室へ移動。お手洗いを済ませ、夫やお友達に報告LINE。10分ほどで、看護助手さんから外側のナースステーション脇のリクライニング椅子にご案内される。明後日から年末年始の閉院になるので、金曜日の方たちが今日、明日とばらけて来ているのか、混雑していて、看護師さんたちは皆お忙しそうにカートを押したり、Okさんが指示をされたり。

 リクライニング椅子に座って態勢を整えて本を読んでいると、Okさんが見えて、「では針刺ししましょう」と。あっという間に今日も早業。不思議と全く痛まない。さすがである。逆血も問題なく、薬が届くのを待つ。
 それから30分近く待ってOkさんが「お薬届きました。始めましょう。」と声をかけてくださり、点滴開始。「来年からは3週間に一度になります。3年前にゼローダはタイケルブとセットで、10日でギブアップしたのですけれど」と言うと、「でもその経験が役に立ちますね。ゼローダは手足症候群に注意。いまから保湿しておきましょう」とのこと。

 ハーセプチンは薬量が半分でも薬のパックは250mlで同じ。1時間ちょっとの時間をかけて行う。吐き気止めのアロキシとデキサートが20分弱、ジェムザールが30分ちょっと、最後の生食が15分ほど、2時間強のフルコースも今日でおしまいである。年明けからは点滴はハーセプチンのみ、あとはゼローダの内服となる。

 ずっと本を読んでいたけれど、吐き気止めの途中でどうしようもなく眠くなり、寝落ち。20分ほどウトウトしてしまったようで、気づけば点滴は3本目のジェムザールに変わっていた。むっくり起きて、また読書を始めるとOkさんが「あ、起きてる。珍しく寝ているんだ、と思ったけれど」と。いつものように最後の生理食塩水が始まったところで血圧測定。103-56、脈は58。「安定していますね」とのこと。
 抜針はMさん。やはり若干の衝撃は免れなかったけれど、ヨガクラスの話になり、励まして頂いた。

 病院滞在時間は5時間を超えている。皆さんに良いお年を、とご挨拶をして、中待合で身長体重測定。身長は165.5cm、体重は風袋毎で47.1kg。
 会計書類を腫瘍内科受付に出してから、時間を見計らって自動支払機へ移動。採血、点滴の3割負担、3万円弱をカードで支払う。ハーセプチンが半分なのでこの値段である。

 外に出ると日差しがあり、思いのほか暖かかった。吐き気止めが効いて食べられるうちに食事を、と駅ビルのパスタ屋さんに入った。駅の構内は大荷物を持った帰省客や旅行客でごったがえしている。
 持参した本は2冊とも読み終わった。どちらも面白かったので、休暇に入ったらなんとかレビューを残しておきたい。帰りは快速電車で席が確保出来たが、読む本もなく、なんとなくウトウトしてしまった。乗り換え駅のスーパーでお寿司や果物等を調達。最寄り駅からタクシーに乗り込めた。

 私が帰宅したのと同じくらいの時間に、息子が新幹線に乗ったとの連絡。
 いつもどおりの時間に夫が帰宅。リビングでげんなりしている私を見て、「昨日の夜まであんなに元気だったのにね」とのたまう。その後1時間ほどして息子が殆ど手ぶらで到着した。夕食作りは夫に任せ、私はまるで食欲がなく、いまだに夕飯が摂れない。
 薬を飲むために何か口に入れないと、と思うけれど口の中が気持ち悪くてお茶を飲んでもまずいことまずいこと。
 とにかく明日は仕事納め。一日働けば明後日から年末年始休暇。なんとか乗り切ろう。そして今日は息子には悪いけれど構うことなく早めに休むことにしたい。
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