ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.7.25 エンハーツ投与後10日目のこと

2020-07-25 20:40:09 | 日記
 昨夜は夫に作ってもらった冷やし中華(また登場!)とポテトサラダを美味しいね、とほぼ完食した。食べると疲れるのは相変わらずだったけれど(食事中テーブルに肘をつくなんていうのはお行儀悪し!でも頭が重くて、そうしないと支えられないのが情けない。)、ようやく少し上向きになれそうな予感がしていた。

 朝、土曜仕様の目覚ましが鳴る1時間ほど前に腹痛で目が覚めた。6時間近く眠っているので割と元気。お手洗いでのお通じは緩め。まだ起きるには早いので寝直した、つもりだった。けれど、眠りに着く前にまた腹痛でお手洗いへ逆戻り。すっかり軟便から下痢。それから後はもう2時間の間、何回お手洗を往復したか分からない。

 水様便が延々と続き、最後は粘液しか出ない。排出するものがないのに、腸は過激なほど蠕動運動を止めてくれない。もういいかと思ってお手洗いを立ち、這う這うの体でベッドに戻るとまた逆戻り。ますます酷くなる腹痛で涙は滲むし、鼻水まで出てくる。脂汗と冷や汗が混じった汗でパジャマがぐっしょり。また廊下でひっくり返ってはたまらない。手摺や壁に掴まりながらゆっくり歩きベッドに倒れ込むこと数回。

 これはもうだめだとリビングに這い這いしながら移動して、シート式のロペミンを口の中で溶かし、リビングのソファに倒れ込む。何度も廊下を往復しているけれど、夫を起こさないで済んだのはせめてものことだった。これからは枕元にロペミンを置いておかなければ、と反省。

 30分ほどしてようやく蠕動運動が止まってくる。水揚げされて大分時間が経った魚のようにぐったり。ふらふら。天井が回る感じ。汗はじっとりとまだへばりついている。
 先週の土曜日、想定したとおりの体調不良だったけれど、まさか翌週の今日迄こんなことになるとはゆめゆめ思わなかった。10日近く経ってようやく吐き気とだるさが収まってきて、今日こそ外の空気を吸おう、行けたらリラックスヨガのクラスに、なんて予約をしていたのに。4連休でなかったら、一体仕事はどうしていたのだろう。

 ようやく長かったトンネルの先に光が見えた、と思ったところでまたぐいっと後ろに引き戻された。情けないほど気持ちが萎える。

 夫が良く寝た~、という感じでリビングにやって来て、へばっている私の様子に気づく。かくかくしかじかと簡単に話しをして、そのままソファで2時間ほど動けない。とても食事をする状態ではない。これでまたお腹に入れたら、あの蠕動運動が、と思うと恐ろしくてたまらない。

 それでも、昨夜の夕食からもう17時間ほど経っている。ゆっくりもそもそ、小さなデニッシュパンを1つお腹に入れた。梨とゴールデンキウイとヨーグルト。ダージリンセカンドフラッシュの紅茶は、水分がすっかり出払った身体に優しく沁み込んだ。

 食べている間からまた腹痛。食後も全く動く元気が出ない。録画したドラマを少し観た後は、うとうとうとうと夕方まで。さすがにソファでは寝心地が悪くて、夕方からはベッドに移動して横になった。

 なんという一日。なんという体たらく。情けなくて言葉もない。喋ると泣きそうな気分だ。
 投与10日後までこんなに使い物にならないとは。来週水曜日、今後のことを相談して来なければ。
 夫に言わせると、酷い咳が出なくなったね、ということだし、それは自分でも感じている。胸の腫瘍の部分を触れた感じも随分平らになっている気もする。けれど、これでもし奏功してくれたとしても、ここまでQOLを低下させたままでエンハーツの規定量を継続することはもはや私には無理だ。今の生活は続けられないのでは何のための治療だかわからない。

 体調が悪いと、ろくなことを考えない。明日一日もとにかくゆっくり過ごして、もう少し回復することを祈りたい。
 東京は今日も295人の感染者数。大阪は132人。止まることを知らない数を耳にする度に複雑な気持ちになる。
 

コメント (2)
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