ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.7.21 エンハーツ投与後6日目のこと 

2020-07-21 20:43:03 | 日記

 今日は、ほぼ1か月ぶりの在宅勤務。朝はなんとなく腹痛で目覚めるが、お手洗いに行っても快腸どころではない。先週以来うさぎさん便以外を排出出来たためしがない。ずっとモタモタしている。なのに腹痛で脂汗が出る。お手洗いで倒れて前歯を折ったのが記憶に新しく、知らず知らずのトラウマになっているようだ。

 通常通り起きて、夫を送り出したら夕方まで一人の時間である。
 外はまた梅雨空。今年の梅雨明けは4連休後になりそうとのこと。ジメジメとかなり湿度が高い。ただでさえだるくて眠くて気持ちが悪いのだけれど・・・。いまだにナウゼリンを飲んでからでないと朝食を流し込めない感じ。
 普段の年なら学校は昨日が終業式、今日から夏休みだ。けれどコロナ禍のおかげで、まだ子どもたちは通学中だ。もう10日もすれば8月になる。半年近くコロナウィルスの名前を耳にしない日はない。

 出勤しないことをいいことに、当然部屋着だし、お化粧もなし。ストッキングもはかずに五本指の靴下だ。基礎化粧品だけつけるために鏡を見ると、顔色が悪く目の落ちくぼんだおばあさんのごとき自分がいる。何とも冴えない。
 どうしてこんなにだるいのだろうと思うくらいだるい。力が出ない。やる気が出ない。まあこういうお天気なら元気な人でもそうかもしれないけれど。
 外は芝刈り作業の音で喧しい。とはいえ、人のざわめきの中、マスクをして息苦しい環境から解放されて、マイペースで静かに仕事ができることには感謝しなくては。

 明日でエンハーツ初回投与から丸1週間。これまで数多くの抗がん剤を経験してきた。気持ち悪さは水曜日に投与しても、土日を挟めば大分ましになるものばかりだった。けれど、今回はかなりしぶとい。イメンドを飲み終えた後も、ナウゼリンを飲まないことには食事が口に入れられない。
 そしてだるさも抜けない。というより、なんだかますますひどくなる感じもある。気合が足りないのかなぁ、たるんでいるのかなぁ、歳のせいかなぁ、等々思ってみたりするが、それだけでもなさそうだ。身体の中の細胞という細胞が「ご主人様、申し訳ないけど、今日は休ませておくんなせぇ」とでも言っているかのようなのだ。

 一方、ドラム式洗濯乾燥機が我が家にやって来て早1か月。おかげで、こんな雨模様の天気でも、昼休み前にはフワフワの暖かい洗濯物が仕上がり、畳むだけになっている。有難いことである。こんなお天気では、外干ししても乾かないし、浴室乾燥にしたところでもそれなりに時間がかかる。何より部屋中洗濯物で満艦飾になるのも気持ちが滅入る原因だ。

 結局、在宅勤務の一日は夕方新聞を取りに降りる以外一歩も歩かなかった。靴も履かずじまい。リビングとお手洗いとPCの前の三角地点を行き来しただけ。1週間ぶりに夕食を作った。
 一日家にいたことでちょっといいことが一つ。お隣に若いご家族が引っ越してこられた。折り悪くご挨拶頂いた時、私は不在にしており、夫はお顔を拝見しているのだけれど、私はまだである。
 玄関のポーチに懐かしいA型ベビーカーが置かれている。夫が言うには2歳になったかならないかくらいの女の子がいるそうだ。時折ベランダ越しに赤ちゃんの声が聞こえてくる幸せ。いいなあ、と思う。

 明日はまた出勤だ。それでも1日出れば4連休。GoToキャンペーンが東京発着除外になろうがなるまいが、何の予定もない我が家である。とにかく出来るだけ体力を温存して、次の治療に備えることが今の私のミッションだ(付き合わされる夫には申し訳ないが・・・)。
 それにしても、今日も都内では230人を超える感染者があり、全国の感染者も急増している中、人の移動を奨励することに一体何の意味があるのだろう。
コメント
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