木曜日。朝起きて、気持ち悪い・・・と思わなくなった。食事の前にナウゼリンを飲まなくては、と思わないで食事が摂れるようになった。とにかく、ただただ1週間じっと我慢すればいいのだな、と思う。
なのにそれが出来なくて、その1週間という間、チリチリと気持ちがささくれ立つのだから本当に困りものだ。
しっかり朝食を摂って出勤。午後一番の会議資料を用意したり、ただでさえやることが沢山なのに、急にまた別件のリクエストが入ったり、長い電話に対応したり、となかなか思うに任せない。もちろんやることがなくて困るよりはずっと良い。気持ち悪い、なんて言っている暇がないのは有難いことだ。
あっという間に午前中が過ぎ、自席の机上になんとかお弁当の容器を置けるだけのスペースを作って、昼食。その場でオンライン会議に参加する。2つ連続で2時間半弱。いつもながら終わるとやっぱり憔悴する。
ずっと机に張り付いてお手洗い以外は席を立てなかったので、足が重くてだるいし肩は凝るし、腰も痛む。目もショボショボ。
それにしても職場が寒い。開け放したドアからは外気が当然の如く入って来る。空調は入っているけれど、窓は開き、大きな換気扇も廻している。お手洗いはウォシュレットでもないし、座った瞬間心臓麻痺になりそうなほど座面が冷たい。蛇口からは冷たい水しか出ない。冗談ではなく、震える。
会議が終わった後はなるべくマメに席を立ってシュレッダーをかけたり、ファイリングに立ったり。
今週・来週は年末のノー残業ウィーク。ほぼ定時に帰宅した。夫は美容院予約で夕食不要なので、少しまったりのんびり。さすがにまだ疲れやすいので、フルスペックで働くと、かなりぐったり。
夕飯はお腹が空くまで準備を急ぐ必要もなく、新聞を読んだり、チラシを整理したり。まあ一人だとマメに食事の用意をする元気もなく、またレンチンにお世話になる体たらく。
その後、提出した資料の数字の間違いに気づき、慌てて職場にメール。まだ担当がいてくれてセーフ。事なきを得た。
夫が帰宅した後は、紅茶のロールケーキと今日の紅茶、キャンディーティーを頂く。アドベントティーも24日まで。残り僅かになってきた。今クールのドラマが最終回近くのクライマックスになっていて、録画したものをお茶しながらしっかり視る。
生協の注文用紙等を埋めている間に、また入浴時間が押してしまった。
金曜日。在宅勤務。今日は3日ぶりに10度を超えるという。良いお天気だ。夫を送り出してから夕食の下ごしらえ。溜まった洗濯物をベランダ一杯に干す。
さて、今、何か願いはありますかと訊かれたら、何と答えるだろう。迷わず“一度でいいから病状の寛解を経験してみたい”というだろう。私は副作用も引き受ける代わりに薬がとても効くタイプだと言われているけれど、これまでの10数年にわたり、一度たりとも画像上から影が消えたこともなければ、治療を休めたこともない。
ずーっと、手を変え品を変え、化学療法を続けてきている。ホルモン剤の内服治療だけで済んだのは再発前の3年弱のみだ。
再発・転移のエンドレスな治療といっても、人によってその状況は千差万別だ。再発歴が私より長い方も少なくないけれど、ずーっと休みなく化学治療を続けている方というのはそれほど多くはないようだ。
ホルモン治療だけで10年以上何もなく過ごせていたおとなしいタイプで、本格的な治療を始めたのはここ何年かという方もおられるし、抗がん剤治療がとてもよく効いて、治療を何年もお休み出来ている(無治療)とか、それこそ色々。
他人様を羨んでも栓無きことは承知の上だけれど、いつまで続くかわからないきつい治療で身体と心が疲れてくると、ああ、暫く休んでみたいなと切実に思う。ないものねだりなのはわかっているのだけれど。
というわけで、まだまだ修行中である。主治医は、いきなり影が消えるというのはまた急にバッと出てくる可能性があるということから、じわじわ小さくなっていく方がいいのだ、と仰って慰めてくださっているのだけれど。
今日は思い切って昼休みにサンドイッチを買いに外に出た。お店を往復すると休み時間は殆ど食事をかき込むだけになるけれど、これは普段の平日も同じこと。少し歩いて冷たい空気に触れて気持ちがパリっとした。
勤務時間終了後はすぐに夕食の支度にとりかかった。夫が帰ってくるまで1時間ちょっとあるので、拭き掃除も終えられた。動き出せるようになれば、チマチマと動く。やはり貧乏性なのである。