ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.2.10 雨ニモ負ケズ、雪ニモ霙ニモ負ケズ・・・

2022-02-10 23:31:55 | 日記

 予報通りの雪が朝から降り出した。本当に最近の天気予報は正確。外れない。
 朝起きた時はまだ降っていなかった。雨か、霙か、と窓の外を見ているうちに雪になった。見るからに寒そうだ。
 夫は、休務日を変更して月火水と3日連続出勤したせいで、今日から来週火曜日まで6連休だという。それでも「寝てていいからね」と言ったのに、私より早く起きて朝食の支度をしてくれる。なんと甲斐甲斐しいことか。すっかり甘えて私は朝のヨガと瞑想の時間を持つ。
 けれど、いざ出勤しようと思ったら、リビングでまったり寝っ転がっている。それを見たらいきなりがっくりきて、出勤する気が失せそうになる。ちょっとぶつくさ言ったら、「そりゃそうだよね~」と起き上がって見送ってくれた。

 というわけで、極厚タイツにスノーブーツを履き、足元は万全。ババシャツに厚地のベスト付きのツインニットを重ね、ストールをぐるぐると巻き、ロングのダウンコートという完全防備で出かける。こんなに寒い雪の日なのに、とりあえずコデインを飲まずに済んで出かけられるのは本当にびっくりだ。

 慎重に転ばないように歩いて出勤。午前中は定例のオンライン会議が2つ、それに加えて電話やら学生の提出物やら何やらで忙殺される。まあ、暇でいるよりも絶対幸せなのだけれど、嬉しい悲鳴である。
 お昼は迷ったけれど、雪の中、学外の一番近いカフェまで出かけた。気分をリセット出来る、ほっとするひとときである。

 悪天候とあって、カフェはガラガラで席はより取り見取り。いつも通りピクルス多めのホットドッグに、蜂蜜トッピングのカフェラテで人心地つく。今日からカップが春らしく桜のイラストのものに変わっていた。立春から1週間近く経つのだから、気持ちの持ちようだけでも春、ということか。ちょっとほっこり。

 再び職場に戻り、午後も大車輪で仕事。学生対応も頻繁で立ったり座ったり。おかげで寒さを気にしている暇もなかった。これまた嬉しい悲鳴である。どうにかこうにか片付けて帳尻を合わせ、定時を30分近く過ぎてやっと職場を出ることが出来た。

 LINEを見ると、ヨガスタジオから。雪のためスタジオクローズかと思ったら、同じ駅ビルの4階までを占めるスーパーが、珍しく(コロナ禍でも22時閉店を崩さない。)19時クローズとのこと。
 そのため、駐車場やエレベーターの使用はかくかくしかじか、というものだった。ということで、こういう寒い時こそ岩盤浴出来るスタジオ環境で縮こまった身体をストレッチしなくては!とM先生のストレッチングヨガのクラスに向かった。

 雪は降っているけれど、思いのほか積もっていない。道路は溶けた雪でビシャビシャで、足元がとても悪い。こんなところで転んだらとんでもない、と必死にヨチヨチ歩きである。
 スタジオの入り口で恐る恐る「大丈夫ですか」と声をかけると「どうぞどうぞ」とフロントのGさん。傘立てには傘が数本。いつもならもうスタジオ前に並んでいる人がいる時間なのに人影が少ない。
 こんな日に酔狂なのは私だけかと思いきやそうでもなく、結局、参加者は7名だった。60人定員(今は6割の36人)のスタジオだから1割ちょっと。

 さすがに広々どころか寂しいほどだったけれど、3方から自由に鏡が見られ、自分のポーズが確認出来たのは有難かった。先週に続き内転筋を良く伸ばし、かつ鍛えて気持ち良い60分を送った。
 長めのシャヴァーサナではじっとりと汗をかいてリフレッシュ。シャワーを浴びて帰ろうとすると、更衣室がやけに静かである。時計を見ると次のクラスが始まる時間を5分ほど過ぎたところだったが、参加者が現われなかった模様。M先生は大きな荷物を背負ってスタジオから退散されるところだった。

 参加者が誰も来なくてクラスが開催出来ないというのは、とてもショックだろうと胸が痛んだ。
 私も月に1度患者会のクラスを持っている講師の端くれであるから、あれこれ準備をしてクラスに臨み、いざ誰も参加者がいなくて閉講ということがどれほど傷つくことか、想像に難くない。いくら今日のような悪天候でも、である。以前通っていたスタジオとは異なり、予約制度を取っていない先着順だから、当日蓋を開けてみないと何人が参加するかわからないのである。
 帰りの電車が止まるかもしれない雪の日、少しでも早く帰れた方が良いという考えもあるだろうけれど・・・。

 ということで、ちょっと複雑な思いをしながら家路に就いた。帰宅してすぐに母にDuo通話でご機嫌伺い。
 母は今日も無事デイサービスに行けたようだ。寒い雪の日、一人で家に留まり誰とも話さずに、では精神衛生上よろしくない。雪の日の送迎、本当に有難いことである。
 一方、明日はヘルパーさんが来てくださる日だが、発熱でお休みになったそうだ。こうした場合には、普通は別の方が助っ人に入ってくれるらしいが、既に別の先約が入ってしまったようで、完全にお休みになったそうな。
 発熱したヘルパーさんは一昨日も来訪し、お掃除をしてお茶をして帰ったという。コロナ感染ではないと良いのだけれど。能天気な母は「3回目の注射もしたし、彼女(ヘルパーさん)も2回接種しているし、大丈夫、大丈夫。」というのだけれど・・・。無事を祈るのみである。

 夕食は昨日のうちに肉じゃがを仕込んでおいたが、夫がそれに足してあれこれ作ってくれたので食べきれないほど賑やかな食卓になった。
 というわけで、雨ニモ負ケズ、霙ニモ雪ニ負ケズ・・・多忙な木曜日を終えて、明日は有難い祝日である。

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