2週間ぶり、今月3回目の通院日。予報通り雨が降り出しそうなお天気だ。息子は前期終業式で学校へ。2人を送り出した後、私もいつもより早めに家を出る。まだ雨傘は必要なくたまに陽射しもあるので、とりあえず晴雨兼用傘を携えた。
最寄駅の私鉄もJRも電車は順調。持参した文庫本は今日も当たり。面白くてあっという間に惹きこまれ、あわや乗り過ごしそうになる。
病院の最寄駅に到着すると、案の定雨が降っていた。病院に到着し、自動再来受付機にIDカードを通した後は、2階のレントゲン受付へ移動する。殆ど待つことなく、無事胸部の撮影が終了する。1階に降りて、腫瘍内科受付に移動。ここまでで病院到着から30分かかっていない。順調だ。
このままうまくすれば、午後からの息子の保護者会に参加する前に何かお昼を口にすることが出来るかもしれない、と取らぬ狸の皮算用をする。が、その後がいけなかった。待合椅子はそれほど混雑している気配はないが、主治医の進行状況掲示板にはほどなくして「30分遅れ」と出た。自動血圧測定機で計測した結果は103-56、脈は88。
「中待合へどうぞ」のランプが点くまで1時間半。本は面白かったのでずんずん読み進めたが、だんだん午後の予定時間が心配になってくる。中待合に移動して30分ほど待ち、ようやく先生が診察室からお顔を出された。
「さて、2週間、どうでしたか。」と問われ、朝起きると相変わらずしぶとい胸部の鈍痛、圧痛はあるが、ロキソニンで凌げていること。疲れたり、今日のような気候だと痛みが出るので、夕方や夜寝る前に追加で飲むことがある、とお話しする。それ以外は特に酷く気になることはないが、フェソロデックス注射の後はどうもお腹の調子が悪くなること、口蓋隆起の骨が自然脱落した上顎部分はすっかり穴も塞がって、全く気にならないとご報告。
PCには先月と今日のレントゲン画像が映っている。素人目にはあまり変わらないのかなと思うが、先生のお話を待つ。「1か月ではあまり変わっていないようですね。」とのこと。「では、今日は予定どおりですか?」と問いながら思わず声が明るくなる。「また粘れてしまったということですね。」「そうですね、9月は粘れた、ということで、こうして1か月1か月やっていくんですかね。」と。
そして、予定通り11回目のフェソロデックス注射。来週はハーセプチンも続行。そして、その3週間後に採血とレントゲン撮影をし、今回同様フェソロデックスとハーセプチンが続行出来るかどうか再度判断することになった。上顎の腐骨はゾメタを早めに中止したため、うまく自然脱落してくれたが、今後、よほどのことがない限りゾメタやランマークは使わない方針であることを確認する。診察室での検温は6度5分。
化学療法室へ移動して待つ。10分ほどして、Hさんから「今日はバタバタしていてちょっとお待たせするかもしれません。」と声がかかる。しばらくしてベッドに案内され、足を延ばして読書を続行。1時間ほど経ってKbさんが「お待たせしてすみません。お時間大丈夫ですか?」と顔を出される。「今日は午後、息子の保護者会に行くのですが、まだ大分時間がかかりますか?」と訊いてみる。「わかりました。もう少しですので・・・」とのこと。
結局、注射をして頂く頃にはお昼を過ぎてしまった。前回Kbさんに注射して頂いた時、とても慎重で時間をかけて丁寧に刺してくださったので痛みが少なかったですよ、とお話しする。息子の保護者会の話をして気を紛らわせつつ、左右の臀部に注射。相変わらず薬が入っていくときの痛みとその後の痺れには慣れないが、11回目まで繋げることが出来て有難い。再発治療開始後、ホルモン剤といえばフェマーラが5か月、タキソテール後のアロマシンが若干長かったのを除いて、ヒスロンHとフェアストンは僅か3か月だ。それを思えば、今年の1月からフェソロデックスを継続出来ているわけだから、3倍長く効いてくれていることに感謝しなくては、と思う。
無事終了して、会計へ移動。会計ではそれほど待たずに自動支払機で3万数千円の支払い。本日の病院滞在時間は4時間弱。
痛む腰をだましだまししながら、ちょっと足を引きずって駅まで急ぐ。途中、乗換駅で昼食を摂るどころではかったし、乗り継ぎもあまり良くなかった。学校の最寄駅からのアップダウンの道のりを、この腰の状態で歩くのはとても無理なので、そのままスクールバスが出る駅まで行く。雨は本降り。お母様方が考えることは皆同じで、バスに乗るためロータリーは長蛇の列。電車が着くたびに列が延々と伸びる。何とか2台目のバスに乗れたが、学校に到着したのは保護者会開始の1分前。息子の教室は3階で、これまた階段を上がる元気がなくエレベーターを待つ。教室に入ると、既に担任の話が始まっていた。
10月1日の後期始業式までまた秋休み。この日にセンター試験志願票を提出し、後は模試や体育祭、三者面談を経て12月に高校最後の定期試験と最後の保護者会。ちょっと考えただけで怒涛のような3か月であるが、本人は一体どのくらい危機感があるものやら。返された成績表やテスト結果を見るにつけ、毎回のように項垂れる。あとはお母さん同士で情報交換をどうぞ、ということで五月雨解散。同じテーブルだったお母様が、既に同じ高校からお兄さんが巣立っているということで、いろいろお話しをしてくださったが、空腹と疲労で少し早く失礼する。
帰りもバスを待ち、乗換駅でようやく少しお腹に入れることが出来たのは4時を大きく回っていた。帰りは塾に寄って成績表の写しを渡して帰宅した。結局のところ、いつも帰宅する時間と殆ど変らなかった。
あっという間に真っ暗になってしまうと、気持ちが焦るし、こういう天気で滅入るのは致し方ない。思いっきりポジティブ思考の息子の爪の垢でも煎じて飲みたいほどだ。
そんな中、ポストを開けるとIさんからお花の綺麗なカレンダーと紅茶が届いていて、なんとも癒される。今日唯一明るい出来事であった。有難いことである。
最寄駅の私鉄もJRも電車は順調。持参した文庫本は今日も当たり。面白くてあっという間に惹きこまれ、あわや乗り過ごしそうになる。
病院の最寄駅に到着すると、案の定雨が降っていた。病院に到着し、自動再来受付機にIDカードを通した後は、2階のレントゲン受付へ移動する。殆ど待つことなく、無事胸部の撮影が終了する。1階に降りて、腫瘍内科受付に移動。ここまでで病院到着から30分かかっていない。順調だ。
このままうまくすれば、午後からの息子の保護者会に参加する前に何かお昼を口にすることが出来るかもしれない、と取らぬ狸の皮算用をする。が、その後がいけなかった。待合椅子はそれほど混雑している気配はないが、主治医の進行状況掲示板にはほどなくして「30分遅れ」と出た。自動血圧測定機で計測した結果は103-56、脈は88。
「中待合へどうぞ」のランプが点くまで1時間半。本は面白かったのでずんずん読み進めたが、だんだん午後の予定時間が心配になってくる。中待合に移動して30分ほど待ち、ようやく先生が診察室からお顔を出された。
「さて、2週間、どうでしたか。」と問われ、朝起きると相変わらずしぶとい胸部の鈍痛、圧痛はあるが、ロキソニンで凌げていること。疲れたり、今日のような気候だと痛みが出るので、夕方や夜寝る前に追加で飲むことがある、とお話しする。それ以外は特に酷く気になることはないが、フェソロデックス注射の後はどうもお腹の調子が悪くなること、口蓋隆起の骨が自然脱落した上顎部分はすっかり穴も塞がって、全く気にならないとご報告。
PCには先月と今日のレントゲン画像が映っている。素人目にはあまり変わらないのかなと思うが、先生のお話を待つ。「1か月ではあまり変わっていないようですね。」とのこと。「では、今日は予定どおりですか?」と問いながら思わず声が明るくなる。「また粘れてしまったということですね。」「そうですね、9月は粘れた、ということで、こうして1か月1か月やっていくんですかね。」と。
そして、予定通り11回目のフェソロデックス注射。来週はハーセプチンも続行。そして、その3週間後に採血とレントゲン撮影をし、今回同様フェソロデックスとハーセプチンが続行出来るかどうか再度判断することになった。上顎の腐骨はゾメタを早めに中止したため、うまく自然脱落してくれたが、今後、よほどのことがない限りゾメタやランマークは使わない方針であることを確認する。診察室での検温は6度5分。
化学療法室へ移動して待つ。10分ほどして、Hさんから「今日はバタバタしていてちょっとお待たせするかもしれません。」と声がかかる。しばらくしてベッドに案内され、足を延ばして読書を続行。1時間ほど経ってKbさんが「お待たせしてすみません。お時間大丈夫ですか?」と顔を出される。「今日は午後、息子の保護者会に行くのですが、まだ大分時間がかかりますか?」と訊いてみる。「わかりました。もう少しですので・・・」とのこと。
結局、注射をして頂く頃にはお昼を過ぎてしまった。前回Kbさんに注射して頂いた時、とても慎重で時間をかけて丁寧に刺してくださったので痛みが少なかったですよ、とお話しする。息子の保護者会の話をして気を紛らわせつつ、左右の臀部に注射。相変わらず薬が入っていくときの痛みとその後の痺れには慣れないが、11回目まで繋げることが出来て有難い。再発治療開始後、ホルモン剤といえばフェマーラが5か月、タキソテール後のアロマシンが若干長かったのを除いて、ヒスロンHとフェアストンは僅か3か月だ。それを思えば、今年の1月からフェソロデックスを継続出来ているわけだから、3倍長く効いてくれていることに感謝しなくては、と思う。
無事終了して、会計へ移動。会計ではそれほど待たずに自動支払機で3万数千円の支払い。本日の病院滞在時間は4時間弱。
痛む腰をだましだまししながら、ちょっと足を引きずって駅まで急ぐ。途中、乗換駅で昼食を摂るどころではかったし、乗り継ぎもあまり良くなかった。学校の最寄駅からのアップダウンの道のりを、この腰の状態で歩くのはとても無理なので、そのままスクールバスが出る駅まで行く。雨は本降り。お母様方が考えることは皆同じで、バスに乗るためロータリーは長蛇の列。電車が着くたびに列が延々と伸びる。何とか2台目のバスに乗れたが、学校に到着したのは保護者会開始の1分前。息子の教室は3階で、これまた階段を上がる元気がなくエレベーターを待つ。教室に入ると、既に担任の話が始まっていた。
10月1日の後期始業式までまた秋休み。この日にセンター試験志願票を提出し、後は模試や体育祭、三者面談を経て12月に高校最後の定期試験と最後の保護者会。ちょっと考えただけで怒涛のような3か月であるが、本人は一体どのくらい危機感があるものやら。返された成績表やテスト結果を見るにつけ、毎回のように項垂れる。あとはお母さん同士で情報交換をどうぞ、ということで五月雨解散。同じテーブルだったお母様が、既に同じ高校からお兄さんが巣立っているということで、いろいろお話しをしてくださったが、空腹と疲労で少し早く失礼する。
帰りもバスを待ち、乗換駅でようやく少しお腹に入れることが出来たのは4時を大きく回っていた。帰りは塾に寄って成績表の写しを渡して帰宅した。結局のところ、いつも帰宅する時間と殆ど変らなかった。
あっという間に真っ暗になってしまうと、気持ちが焦るし、こういう天気で滅入るのは致し方ない。思いっきりポジティブ思考の息子の爪の垢でも煎じて飲みたいほどだ。
そんな中、ポストを開けるとIさんからお花の綺麗なカレンダーと紅茶が届いていて、なんとも癒される。今日唯一明るい出来事であった。有難いことである。