今日は通院日。先週行った造影CT検査の結果によっては治療方針の見直しをすることになる。昨日までの涼しさとは打って変わって、今日は真夏日の予報。うまく髪がまとまらないこともあり、結局、かつらを被って出かけた。
2人を送り出して外に出ると、確かに朝から夏の陽射しが戻ってきている。日傘がないととても歩けそうにない。最寄駅からの私鉄、その後のJRとも電車は順調だったが、既に新学期が始まっているせいか、席は確保出来ずじまい。それでも何とか安定して読むことが出来る車両連結部分に場所を確保して読書しつつ、予定通り病院に到着した。
自動再来受付機にIDカードを通し、採血受付へ。待合椅子はそれほど混んでいない。5分程待って受付が終わり、そのままスムーズに採血室に入ることが出来た。電子掲示板には“7分待ち”とあったが、待つ間もなく自分の番号が呼ばれる。今日も検査技師の若い男性が2本採取。針刺しの腕前はまあまあだったが、やはり段取りは前回同様イマイチ。前回と同じ人ではなかったけれど、どうして最初から紙テープを用意しておかないかなあ、と不思議に思う。そして、こちらから言わないとろくに止血さえしてくれない。テンションが下がるが、待たなかったからまあよし、とする。
そのまま腫瘍内科受付へ移動。病院到着からまだ20分ほどしか経っていない。順調である。が、その後、「待合室へどうぞ」のランプが点くまでなんと2時間かかった。今日は待ち時間に“より良い病院づくりアンケート”が配布され、書けるものから書いておく。それほど沢山の人数が待っているわけでもないが、いつものように一人ひとり丁寧に診察されているのだなと読書に没頭する。自動血圧測定機で計測した結果は99-58、脈は75。
その後、中廊下で待つこと30分。結局診察室に入ることが出来たのはお昼になってしまった。
ご挨拶をした後、「さてどうでしたか。」といつもの質問から。既に目の前にはCTの2回分の画像がPCに並んでおり、なんとなくそちらに視線が泳いでしまう。この2週間、起き抜けは相変わらずの胸部の鈍痛と圧痛があるが、とりあえず朝1錠のロキソニンで凌げていること、特に痛みが酷くなっていることはないとご報告。診察室での検温は6度5分。
気になる採血結果だが、白血球が3,600で前回より1割アップ。そして、CA15-3は1%ちょっとの微増。上昇を覚悟していたが、あれっという感じ。ではCTも変わらずなのかな・・・、と説明を伺うと、6月と変わらない影が2つほど、薄かったものが濃くなっているものが2つ、2つ別々にあった小さいものがドッキングしているもの、などなど。さらに、いつもレントゲンでフォローしている大きい影は各々、より大きく濃くなっている。右肺にある腫瘍茎は、一部石灰化している部分もあるという。普段はレントゲンで左右の大きなもの一つずつしか目にしないのだが、こうしてCT画像でこことここと、それからここと・・・、と立て続けに示されると本当に沢山あるのだな、とちょっと落ち込む。が、先生がおっしゃるには「ここ(の病院)に来た時よりは大分減っていますけれどね。」と。そうだった、と気持ちを立て直す。カルテの読影結果には「両肺多発結節がそれぞれ僅かに増大」とあるが、新しい臓器への転移がないことも記載されている。そして、この4か月間の胸部レントゲンの画像も比べながら、先生がまた腕組みをされる。
「うーん、薬、どうしますかね。替え時といえば替え時だが、効果の優れた薬が間もなく出るのがわかっていて、今ここであえてどうしようか、というところですね。今月待ったなしですぐ替えなければならないというわけでもないし、その薬を今使うのか、もっと先に使うのかが悩ましい。」と。そう、スーパー・ハーセプチンの異名を取るT-DM1がいよいよ年内には発売されるのだ。遅くも1月には各病院で使えるようになるという。今の治療でT-DM1が使えるまで凌げるか、両肺の影はゆっくり大きくなっているが、このままのペースでいくのか、いつどうなるかはわからないので悩ましいとのこと。
診察室に入るまでは、今日のハーセプチンを休薬にして、来週からはゼローダ・ラパチニブ開始のつもりでいたが、そんなに嬉しい話があるのだったら、とまた心が揺れる。それまで粘れるなら、出来れば粘りたいと言ってみる。逆にゼローダ・ラパチニブを始めてしまえば、効いている限り薬の変更はないから、T-DM1を使うタイミングが遅くなるということも確認する。逆にT-DM1を使った後にゼローダ・ラパチニブに戻るという選択肢もあるというなら、出来れば先にT-DM1を試してみたい、と思う。間もなく使えることになるペルツズマブはかつて副作用が酷く出たタキソテールとのセットが基本なので、当面使用は考えていないとのこと。
結局、今日は予定通りハーセプチンを続けつつ、次回2週間後のフェソロデックス注射の前にレントゲン撮影をし、替えるなら替える、続けるなら続ける、ということにした。そしてまたも2週間、首の皮一枚で繋がったわけである。
次回変更する場合は休薬せず、ハーセプチンが体内に残っているうちに、その日からでもハーセプチンと相性の良いゼローダ・ラパチニブを飲み始めてよい、とのことだ。
化学療法室へ移動する。「今日も(内服薬に変更にならずに)こちらに来られました!」とご挨拶する。10分ほどで針刺し名人Oさんに点滴椅子に案内され、ほどなくしてOさんがポート針刺しをしてくださる。お上手なOさんだとこちらもリラックスしてホッとできる。15分ほどして薬が届き、予定通りハーセプチンと生理食塩水の2本。担当はKrさん。去年のEC初回から1年経ったのですね、発熱で大変でしたね、とお話しする。3年前はポートの破損騒動もあった。9月は過去2回も緊急入院をしている。今年はなんとか入院は避けたいものだ。2本終了は1時間半後。抜針はHさん。素早く抜いて下さるが衝撃はそれなりにある。終了時の血圧は95-56、脈は62。
会計はそれほど待たずに済んだが、いかんせん先生にお目にかかるまでの待ち時間が長かった。今日も4万円ほどの支払いで、病院滞在時間は5時間半弱だった。
思いのほか遅くなってしまい、空腹の中、外に出ると、予報通りの真夏の暑さだ。駅ビルで遅めのランチを摂り、読みかけの本を読み終えて帰路についた。
今日読んだ2冊もなかなかだった。近いうちにご紹介したいと思う。
とにもかくにも明日1日出勤すれば3連休。待ち遠しいことだ。
2人を送り出して外に出ると、確かに朝から夏の陽射しが戻ってきている。日傘がないととても歩けそうにない。最寄駅からの私鉄、その後のJRとも電車は順調だったが、既に新学期が始まっているせいか、席は確保出来ずじまい。それでも何とか安定して読むことが出来る車両連結部分に場所を確保して読書しつつ、予定通り病院に到着した。
自動再来受付機にIDカードを通し、採血受付へ。待合椅子はそれほど混んでいない。5分程待って受付が終わり、そのままスムーズに採血室に入ることが出来た。電子掲示板には“7分待ち”とあったが、待つ間もなく自分の番号が呼ばれる。今日も検査技師の若い男性が2本採取。針刺しの腕前はまあまあだったが、やはり段取りは前回同様イマイチ。前回と同じ人ではなかったけれど、どうして最初から紙テープを用意しておかないかなあ、と不思議に思う。そして、こちらから言わないとろくに止血さえしてくれない。テンションが下がるが、待たなかったからまあよし、とする。
そのまま腫瘍内科受付へ移動。病院到着からまだ20分ほどしか経っていない。順調である。が、その後、「待合室へどうぞ」のランプが点くまでなんと2時間かかった。今日は待ち時間に“より良い病院づくりアンケート”が配布され、書けるものから書いておく。それほど沢山の人数が待っているわけでもないが、いつものように一人ひとり丁寧に診察されているのだなと読書に没頭する。自動血圧測定機で計測した結果は99-58、脈は75。
その後、中廊下で待つこと30分。結局診察室に入ることが出来たのはお昼になってしまった。
ご挨拶をした後、「さてどうでしたか。」といつもの質問から。既に目の前にはCTの2回分の画像がPCに並んでおり、なんとなくそちらに視線が泳いでしまう。この2週間、起き抜けは相変わらずの胸部の鈍痛と圧痛があるが、とりあえず朝1錠のロキソニンで凌げていること、特に痛みが酷くなっていることはないとご報告。診察室での検温は6度5分。
気になる採血結果だが、白血球が3,600で前回より1割アップ。そして、CA15-3は1%ちょっとの微増。上昇を覚悟していたが、あれっという感じ。ではCTも変わらずなのかな・・・、と説明を伺うと、6月と変わらない影が2つほど、薄かったものが濃くなっているものが2つ、2つ別々にあった小さいものがドッキングしているもの、などなど。さらに、いつもレントゲンでフォローしている大きい影は各々、より大きく濃くなっている。右肺にある腫瘍茎は、一部石灰化している部分もあるという。普段はレントゲンで左右の大きなもの一つずつしか目にしないのだが、こうしてCT画像でこことここと、それからここと・・・、と立て続けに示されると本当に沢山あるのだな、とちょっと落ち込む。が、先生がおっしゃるには「ここ(の病院)に来た時よりは大分減っていますけれどね。」と。そうだった、と気持ちを立て直す。カルテの読影結果には「両肺多発結節がそれぞれ僅かに増大」とあるが、新しい臓器への転移がないことも記載されている。そして、この4か月間の胸部レントゲンの画像も比べながら、先生がまた腕組みをされる。
「うーん、薬、どうしますかね。替え時といえば替え時だが、効果の優れた薬が間もなく出るのがわかっていて、今ここであえてどうしようか、というところですね。今月待ったなしですぐ替えなければならないというわけでもないし、その薬を今使うのか、もっと先に使うのかが悩ましい。」と。そう、スーパー・ハーセプチンの異名を取るT-DM1がいよいよ年内には発売されるのだ。遅くも1月には各病院で使えるようになるという。今の治療でT-DM1が使えるまで凌げるか、両肺の影はゆっくり大きくなっているが、このままのペースでいくのか、いつどうなるかはわからないので悩ましいとのこと。
診察室に入るまでは、今日のハーセプチンを休薬にして、来週からはゼローダ・ラパチニブ開始のつもりでいたが、そんなに嬉しい話があるのだったら、とまた心が揺れる。それまで粘れるなら、出来れば粘りたいと言ってみる。逆にゼローダ・ラパチニブを始めてしまえば、効いている限り薬の変更はないから、T-DM1を使うタイミングが遅くなるということも確認する。逆にT-DM1を使った後にゼローダ・ラパチニブに戻るという選択肢もあるというなら、出来れば先にT-DM1を試してみたい、と思う。間もなく使えることになるペルツズマブはかつて副作用が酷く出たタキソテールとのセットが基本なので、当面使用は考えていないとのこと。
結局、今日は予定通りハーセプチンを続けつつ、次回2週間後のフェソロデックス注射の前にレントゲン撮影をし、替えるなら替える、続けるなら続ける、ということにした。そしてまたも2週間、首の皮一枚で繋がったわけである。
次回変更する場合は休薬せず、ハーセプチンが体内に残っているうちに、その日からでもハーセプチンと相性の良いゼローダ・ラパチニブを飲み始めてよい、とのことだ。
化学療法室へ移動する。「今日も(内服薬に変更にならずに)こちらに来られました!」とご挨拶する。10分ほどで針刺し名人Oさんに点滴椅子に案内され、ほどなくしてOさんがポート針刺しをしてくださる。お上手なOさんだとこちらもリラックスしてホッとできる。15分ほどして薬が届き、予定通りハーセプチンと生理食塩水の2本。担当はKrさん。去年のEC初回から1年経ったのですね、発熱で大変でしたね、とお話しする。3年前はポートの破損騒動もあった。9月は過去2回も緊急入院をしている。今年はなんとか入院は避けたいものだ。2本終了は1時間半後。抜針はHさん。素早く抜いて下さるが衝撃はそれなりにある。終了時の血圧は95-56、脈は62。
会計はそれほど待たずに済んだが、いかんせん先生にお目にかかるまでの待ち時間が長かった。今日も4万円ほどの支払いで、病院滞在時間は5時間半弱だった。
思いのほか遅くなってしまい、空腹の中、外に出ると、予報通りの真夏の暑さだ。駅ビルで遅めのランチを摂り、読みかけの本を読み終えて帰路についた。
今日読んだ2冊もなかなかだった。近いうちにご紹介したいと思う。
とにもかくにも明日1日出勤すれば3連休。待ち遠しいことだ。