今日は5週間ぶりの通院。
梅雨明け直後1週間は例年のことながら本当に暑い。今朝も明け方、あまりの暑さに寝ぼけまなこで窓を開ける。洗濯物を干し、夫を送り出した後、予定どおりの時間に家を出る。乗換駅でも電車は順調。始発ではなかったので残念ながら席は確保出来ず、途中駅まで立ったまま、読書タイム。今日のお伴は「脳科学はヒトを幸せにできるか。」という帯に惹かれて購入した今月の新刊、藤井直敬さんの「つながる脳」(新潮文庫)。
病院最寄駅に降りると、朝から強烈な陽射しが照り付けている。夏休みなのだろうか、キャリーケースを引きずりながら新幹線ホームに急ぐ人の姿も多い。
自動再来受付機前にはまだそれほどの列はない。まずは採血受付へ急ぐ。人の手による受付がなくなったので、受付カウンター前の椅子はガラガラだ。自動受付機に診察券を通すと、ピンクの番号表が出てくる。それほど混雑していないのは受付前だけで、採血室前の椅子は満席だ。電光掲示板には待ち時間22分と出ている。20分ほど待つと自分の番号が点滅して、中に入る。
入口の採血台では5歳くらいの男の子が身体を硬くして抵抗している。お母さんは立ったまま、なす術もなくお手上げといった感じ。採血の看護師さんともう一人の看護師さんがいろいろ声をかけて頑張っているけれど「やりたくない!」と泣くばかり。見かねてもう一人の看護師さんが貼り付き、3人がかりで押さえている。お母さんに抱っこしてもらおうか、等と言っているけれど、「やりたくない!」と両手でバッテンを作ってどんどん泣き声が大きくなる。大きな泣き声にかき消されて「○○番の方」という呼び出しの声が聴こえない。私も名前を呼び直されてしまった。
今日はお馴染みの男性臨床検査技師さん。何度もお世話になっているけれど、今日は刺すときの痛みはそれほどでもなく、ほっとしていると、抜く時はちょっと痛む。今日も(というか、月1度しか通院していないのだから当然)腫瘍マーカー等全て測定なので3本の採血。
そうこうしているうちに男の子は針を刺され「はい、終わりだよ~」と言われながらまだジタバタしている。「動いたらもう一回だよ~」とも。やれやれ・・・汗だくの看護師さんたち。朝早くからお気の毒なことである。夏休みに病院で採血とは、可哀想なことだけれど・・・。
止血部分を押さえながら、エスカレーターで2階に上がってレントゲン受付へ移動。こちらは殆ど待つことなく、スムーズに撮影して頂いた。無事終了後、再び1階に降りて腫瘍内科受付へ移動。ここまでで病院に入ってから45分。
連休明けの火曜日だったら結構混雑していたのだろうけれど、今日はそれほど溢れ返ってはいないように見える。受付では殆ど待たずに、スムーズに保険証チェック等を済ませる。待合椅子はほぼ席が埋まっている。
採血結果が出るまで最短でも1時間。再び態勢を整えて読書を続けながら待つ。自動血圧測定機で計測した結果は98-60、脈は84。いつも通りだ。
その後“中待合へどうぞ”のランプが点くまでに1時間たっぷりかかった。本を読みながら、暑さ負けなのか眼が疲れてちょっとウトウトしてしまった。中待合に入ってからも読書を続ける。今日は、久し振りに針刺し名人のOさんの姿が見えて、ほっとする。会釈をすると手を振ってくださる。その後30分ほど待つと、先生が診察室からお顔を出された。
5週間ぶりなので、ノートをめくりながらどこからお話しすれば・・・という感じだ。副作用の下痢は何回か酷いことがあったが、概ね快便過ぎるほどの快便が続いていること、胸部の鈍痛・圧痛もそれほどではなく、ロキソニンを日に2度、3度飲むことは殆どなかったこと、相変わらず手の爪は薄く弱っていて欠けたり割れたりしやすいこと、足指の爪囲炎もちょっと油断をすると痛みが出るので、緩い靴を履き、引き続き夜入浴後にバラマイシン軟膏を塗っていることをご報告し、診て頂く。今日は針刺し名人のOさんが診察室に入って一緒に聴いてくださっている。診察室での検温は6度6分。
腫瘍マーカーCA15-3は先月に比べて上昇。上昇が続いているが、なんとかまだギリギリ正常範囲内だ。先生がおっしゃるには、(マーカーは)下がり続けるわけにはいかないとのこと。レントゲン画像では右の腫瘍茎の影は不変だが、左の丸い影もPC上の3枚の画像を並べると、5月、6月と比べてやや薄くなっているように見える、とのこと。
「それにしても(これまで何をしようが消えない、薄くならない)右の影は本当にしぶといですね。」と言うと「いや、静かにしてくれていればもうそれだけで良いのですよ」と。そうだった。おっしゃるとおりだ。贅沢は言うまい。今のままでお互いに共存出来れば良いのだから。
ということで、無事来月までこれまでと同じ6割減量で続行出来ることになった。
「採血の結果は、特に問題はありませんか?」と問うと、「全く問題なし」とのこと。白血球数も訊くまでもなかったようだ。
さて、前回CTを撮影したのが去年の12月。今の治療を開始する前だったので、そろそろ撮影をしましょうか、とのこと。次回診察前に、ということで4週間後に予約を入れた。次回診察は撮影の1週間後。CT読影を済ませ、診察前採血、レントゲンと診察後のポートフラッシュの予約。
しつこく繰り返すが、5週間に1度の通院がこれほど続いているのは、6年半前にこの病院に通い始めて以来初めてのことだ。ちなみに、次回CTで特に問題がなければ今のペースで予約が入るとすると、9月は1度も来ることなく10月になりますが、問題はありませんか、と確認すると、「ノープロブレム!」とのご返事。なんとも有難いことだ。
タイケルブ1日2錠、下痢対策に毎食前の小建中湯・毎食後のラックビー各々5週間分、痛み止めのロキソニンを処方して頂いた。
「今日もこの後、ポートフラッシュしていってくださいね。」と言われ、ご挨拶して診察室を出る。
中廊下でポートフラッシュに呼んで頂くまで待つ。
10分程待つと、針刺し名人Oさんから向いの診察室のベッドに案内される。化学療法室は大混雑で、待合の椅子が足りなくなっており、臨時で椅子が運び込まれていた。暑い中、皆さん帽子やマスク姿で本当に大儀そうだ。
Oさんに「前回、前々回とお姿を見かけなかったので・・・嬉しいです。安心感が断然違います」と言うと、「当分この外来にいますよ」とのこと。Oさんもわずか数か月化学療法室を離れていただけで、私のような長い患者は別として、新規の方たちで顔が分からない方が増えたそうだ。
ベッドに横になって、ポートチェックのため生理食塩水を流す。いつもながらOさんの針刺しは本当にお上手で、一瞬チクリとするだけ。採血と殆ど変らない感じ。抜く時も衝撃が殆どない。実にストレスフリーである。あっという間に終わって、小さい絆創膏を貼って頂く。「息子さんはもう帰省ですか?」と問われ、「いえ、来週まで試験ですが、その後も、部活だなんだと9月まで帰ってこないんですよ」とお話しする。
Oさんの小学生のお嬢さんも夏休みで、学童クラブに行ったり、おばあちゃまの所で過ごしたりしておられるようだ。頑張れ、働くお母さん!と心の中でエールを送る。
会計が出来るまで15分ほど待ちながら、夫や友人に報告メール。そして自動支払機で支払を済ませる。今回も5,000円弱。
外に出るとうだるような暑さ。日傘を差してもクラクラする。湿度も高くサウナのよう。院外薬局へ移動すると、珍しく椅子が空いている。ラッキーだ。私以外に2人しか待っていないなんて初めてかもしれない。そう思ってはみたものの、薬が多い所為かなかなか呼ばれない。いつものように、後の方たちからどんどん抜かされる。結局30分ほど待った。エコバックを取り出して袋一杯の薬を受け取る。今日の支払も前回同様4万円弱。空いている所為か、薬剤師さんもゆっくりいろいろ質問されるので、これまでの体調等をかいつまんでお話しする。
今日は病院も薬局もそれほどの混雑でなかったので、併せて滞在時間は3時間半。外は働く人たちがお昼休み中で、どこも混雑している。
来月の京都行きの切符を手配した後、駅ビルで昼食を摂りながら、読みかけだった本を読み、ブラブラと涼みながら帰宅した。
言っても仕方ないけれど、とにかく暑くてグッタリだ。夕飯の支度で火を使いながら、気が遠くなってくる。
外はいきなり雷雨になった。これで少し涼しくなってくれればよいけれど、予報では明日もまた酷しい暑さのようだ。
何はともあれ明日1日やり過ごせば、また一息つける土日がやってくる。
梅雨明け直後1週間は例年のことながら本当に暑い。今朝も明け方、あまりの暑さに寝ぼけまなこで窓を開ける。洗濯物を干し、夫を送り出した後、予定どおりの時間に家を出る。乗換駅でも電車は順調。始発ではなかったので残念ながら席は確保出来ず、途中駅まで立ったまま、読書タイム。今日のお伴は「脳科学はヒトを幸せにできるか。」という帯に惹かれて購入した今月の新刊、藤井直敬さんの「つながる脳」(新潮文庫)。
病院最寄駅に降りると、朝から強烈な陽射しが照り付けている。夏休みなのだろうか、キャリーケースを引きずりながら新幹線ホームに急ぐ人の姿も多い。
自動再来受付機前にはまだそれほどの列はない。まずは採血受付へ急ぐ。人の手による受付がなくなったので、受付カウンター前の椅子はガラガラだ。自動受付機に診察券を通すと、ピンクの番号表が出てくる。それほど混雑していないのは受付前だけで、採血室前の椅子は満席だ。電光掲示板には待ち時間22分と出ている。20分ほど待つと自分の番号が点滅して、中に入る。
入口の採血台では5歳くらいの男の子が身体を硬くして抵抗している。お母さんは立ったまま、なす術もなくお手上げといった感じ。採血の看護師さんともう一人の看護師さんがいろいろ声をかけて頑張っているけれど「やりたくない!」と泣くばかり。見かねてもう一人の看護師さんが貼り付き、3人がかりで押さえている。お母さんに抱っこしてもらおうか、等と言っているけれど、「やりたくない!」と両手でバッテンを作ってどんどん泣き声が大きくなる。大きな泣き声にかき消されて「○○番の方」という呼び出しの声が聴こえない。私も名前を呼び直されてしまった。
今日はお馴染みの男性臨床検査技師さん。何度もお世話になっているけれど、今日は刺すときの痛みはそれほどでもなく、ほっとしていると、抜く時はちょっと痛む。今日も(というか、月1度しか通院していないのだから当然)腫瘍マーカー等全て測定なので3本の採血。
そうこうしているうちに男の子は針を刺され「はい、終わりだよ~」と言われながらまだジタバタしている。「動いたらもう一回だよ~」とも。やれやれ・・・汗だくの看護師さんたち。朝早くからお気の毒なことである。夏休みに病院で採血とは、可哀想なことだけれど・・・。
止血部分を押さえながら、エスカレーターで2階に上がってレントゲン受付へ移動。こちらは殆ど待つことなく、スムーズに撮影して頂いた。無事終了後、再び1階に降りて腫瘍内科受付へ移動。ここまでで病院に入ってから45分。
連休明けの火曜日だったら結構混雑していたのだろうけれど、今日はそれほど溢れ返ってはいないように見える。受付では殆ど待たずに、スムーズに保険証チェック等を済ませる。待合椅子はほぼ席が埋まっている。
採血結果が出るまで最短でも1時間。再び態勢を整えて読書を続けながら待つ。自動血圧測定機で計測した結果は98-60、脈は84。いつも通りだ。
その後“中待合へどうぞ”のランプが点くまでに1時間たっぷりかかった。本を読みながら、暑さ負けなのか眼が疲れてちょっとウトウトしてしまった。中待合に入ってからも読書を続ける。今日は、久し振りに針刺し名人のOさんの姿が見えて、ほっとする。会釈をすると手を振ってくださる。その後30分ほど待つと、先生が診察室からお顔を出された。
5週間ぶりなので、ノートをめくりながらどこからお話しすれば・・・という感じだ。副作用の下痢は何回か酷いことがあったが、概ね快便過ぎるほどの快便が続いていること、胸部の鈍痛・圧痛もそれほどではなく、ロキソニンを日に2度、3度飲むことは殆どなかったこと、相変わらず手の爪は薄く弱っていて欠けたり割れたりしやすいこと、足指の爪囲炎もちょっと油断をすると痛みが出るので、緩い靴を履き、引き続き夜入浴後にバラマイシン軟膏を塗っていることをご報告し、診て頂く。今日は針刺し名人のOさんが診察室に入って一緒に聴いてくださっている。診察室での検温は6度6分。
腫瘍マーカーCA15-3は先月に比べて上昇。上昇が続いているが、なんとかまだギリギリ正常範囲内だ。先生がおっしゃるには、(マーカーは)下がり続けるわけにはいかないとのこと。レントゲン画像では右の腫瘍茎の影は不変だが、左の丸い影もPC上の3枚の画像を並べると、5月、6月と比べてやや薄くなっているように見える、とのこと。
「それにしても(これまで何をしようが消えない、薄くならない)右の影は本当にしぶといですね。」と言うと「いや、静かにしてくれていればもうそれだけで良いのですよ」と。そうだった。おっしゃるとおりだ。贅沢は言うまい。今のままでお互いに共存出来れば良いのだから。
ということで、無事来月までこれまでと同じ6割減量で続行出来ることになった。
「採血の結果は、特に問題はありませんか?」と問うと、「全く問題なし」とのこと。白血球数も訊くまでもなかったようだ。
さて、前回CTを撮影したのが去年の12月。今の治療を開始する前だったので、そろそろ撮影をしましょうか、とのこと。次回診察前に、ということで4週間後に予約を入れた。次回診察は撮影の1週間後。CT読影を済ませ、診察前採血、レントゲンと診察後のポートフラッシュの予約。
しつこく繰り返すが、5週間に1度の通院がこれほど続いているのは、6年半前にこの病院に通い始めて以来初めてのことだ。ちなみに、次回CTで特に問題がなければ今のペースで予約が入るとすると、9月は1度も来ることなく10月になりますが、問題はありませんか、と確認すると、「ノープロブレム!」とのご返事。なんとも有難いことだ。
タイケルブ1日2錠、下痢対策に毎食前の小建中湯・毎食後のラックビー各々5週間分、痛み止めのロキソニンを処方して頂いた。
「今日もこの後、ポートフラッシュしていってくださいね。」と言われ、ご挨拶して診察室を出る。
中廊下でポートフラッシュに呼んで頂くまで待つ。
10分程待つと、針刺し名人Oさんから向いの診察室のベッドに案内される。化学療法室は大混雑で、待合の椅子が足りなくなっており、臨時で椅子が運び込まれていた。暑い中、皆さん帽子やマスク姿で本当に大儀そうだ。
Oさんに「前回、前々回とお姿を見かけなかったので・・・嬉しいです。安心感が断然違います」と言うと、「当分この外来にいますよ」とのこと。Oさんもわずか数か月化学療法室を離れていただけで、私のような長い患者は別として、新規の方たちで顔が分からない方が増えたそうだ。
ベッドに横になって、ポートチェックのため生理食塩水を流す。いつもながらOさんの針刺しは本当にお上手で、一瞬チクリとするだけ。採血と殆ど変らない感じ。抜く時も衝撃が殆どない。実にストレスフリーである。あっという間に終わって、小さい絆創膏を貼って頂く。「息子さんはもう帰省ですか?」と問われ、「いえ、来週まで試験ですが、その後も、部活だなんだと9月まで帰ってこないんですよ」とお話しする。
Oさんの小学生のお嬢さんも夏休みで、学童クラブに行ったり、おばあちゃまの所で過ごしたりしておられるようだ。頑張れ、働くお母さん!と心の中でエールを送る。
会計が出来るまで15分ほど待ちながら、夫や友人に報告メール。そして自動支払機で支払を済ませる。今回も5,000円弱。
外に出るとうだるような暑さ。日傘を差してもクラクラする。湿度も高くサウナのよう。院外薬局へ移動すると、珍しく椅子が空いている。ラッキーだ。私以外に2人しか待っていないなんて初めてかもしれない。そう思ってはみたものの、薬が多い所為かなかなか呼ばれない。いつものように、後の方たちからどんどん抜かされる。結局30分ほど待った。エコバックを取り出して袋一杯の薬を受け取る。今日の支払も前回同様4万円弱。空いている所為か、薬剤師さんもゆっくりいろいろ質問されるので、これまでの体調等をかいつまんでお話しする。
今日は病院も薬局もそれほどの混雑でなかったので、併せて滞在時間は3時間半。外は働く人たちがお昼休み中で、どこも混雑している。
来月の京都行きの切符を手配した後、駅ビルで昼食を摂りながら、読みかけだった本を読み、ブラブラと涼みながら帰宅した。
言っても仕方ないけれど、とにかく暑くてグッタリだ。夕飯の支度で火を使いながら、気が遠くなってくる。
外はいきなり雷雨になった。これで少し涼しくなってくれればよいけれど、予報では明日もまた酷しい暑さのようだ。
何はともあれ明日1日やり過ごせば、また一息つける土日がやってくる。