今日は母の通院付き添いのため、1日休暇を頂いた。
病院で現地集合の予定だったが、少し早めに着いたので、実家に立ち寄って書類等を置いてから態勢を立て直し、タクシーで一緒に病院へ向かった。
予約時間より20分ほど前に到着。1階のエントランスから待合まで人で溢れている。自動再来受付を済ませ、エスカレーターで2階の外科に移動し、母を椅子に座らせてから外科の受付を済ませる。
ほどなくして電光掲示板に“中待合へどうぞ”の番号が点滅する。「早いね。待たなくてよかったわね。」と言いつつ中待合へ。こちらでも殆ど待つことなく、予約時間より5分以上早く先生から名前を呼んで頂いた。
いつも元気なT先生は、だいぶ髪の毛が伸びたご様子。今日はポニーテールでニッコリ笑顔だ。ご挨拶して座るや否や「○○さん、よかったですね。合格ですよ。」とのこと。母は半べそをかきそうなくらいほっとしている。すぐにPCで大腸内視鏡で撮影した画像を沢山見せてくださる。どの写真も綺麗な濃淡のピンクで素人目にも悪いところはなさそうだ。
「これが手術の時、ホチキスで留めたところです。」と説明してくださるが、ホチキスの針は見えても傷跡一つない。「すごいですね、こんなに綺麗で。本当にどうもありがとうございます。」とお礼を言う。先生も「本当に人間の体って不思議です。」と仰る。
胸部から腹部、骨盤まで撮影した造影CTも特に問題なし、とのこと。採血結果では炎症反応もなく、マーカーも全て問題なしだそうだ。すぐに結果をプリントアウトしてくださり、見ればヘモグロビンの値も10.6まで回復している。一安心、である。
前回の診察の数日後に父が亡くなって、と言うと先生はとても驚かれた。電子カルテに「ご主人が肺炎で亡くなる」と打ち込んでおられる。そんなこんなで夏の間はドタバタして食事が不規則だったり、酷く落ち込んだりということで貧血やら微熱やらなにやらずっと体調が悪かったのですが、これで一安心です、とお話する。「なかなか太れなくて・・・」と母が言うが、「胃がんと違って大腸がんでは太る人は太るので、これはもう体質ですね。」とのこと。
昨年こちらの病院を紹介してくださったH先生のクリニックで、貧血が心配だからということで胃の内視鏡も撮影して頂いたところ、食道に怪しい部分があったので組織検査に回し、今日の午後結果を聞きに行くことになっているが、それでとても落ち込んでおり、と事情をお話しする。
すると、T先生はすぐにCTの結果も採血の結果もH先生の分までプリントアウトしてくださり、「数値を見ても炎症反応もないし、大丈夫だと思いますよ。H先生は(反応が)早いので何かあればすぐこちらに連絡が来ますから、もし何かあったらまた来てください。」と仰る。
「眠剤はどうしますか。」と訊かれ、母がどうしようかしらと迷って、大丈夫です、いや、やっぱり念のため、を繰り返している。先生は苦笑されている。「すみません。本当に優柔不断で、イラッとします・・・」と横から私が言うと、先生が笑いながら「私は患者さんだから大丈夫ですが、ご家族ならイラッとするでしょうね。」と仰る。母は誰のことを言われているやらといった感じで、我が母ながらどうにも浮世離れしている。
次回は3か月後、来年の1月とのこと。とにかくこれでひとまず直腸がんサバイバーとして2年生に無事進級である。「まだ早いですが、よいお年を・・・と、これからもどうぞよろしくお願いいたします。」と頭を下げて診察室を後にした。
外科の待合で次回の予約表を頂き、1階に降りて会計を済ませてから、向かいの薬局に移動。こちらも混んでおり、待ち時間30分とある。母は一人暮らしで話し足りないのか、あれやこれやと実によく喋る。まあ、ずっと緊張していたからほっとして饒舌にもなっているのだろう。薬を受け取り、少し早めのお昼の時間になる。
暑くもなく寒くもなく、日差しはあまりないが歩くにはちょうど良いお天気だ。お昼を過ぎると売り切れてしまう行きつけのパン屋さんで食パンと季節のタルトを買い、中華料理レストランに入って、ゆっくりランチを頂く。母は沢山でとても食べ切れないと言いながらもなんとか平らげたので、ほっとした。
お腹ごなしにゆっくり歩いて帰宅。H先生のクリニックは当日予約のみ、ということで午後の予約のために予約受付開始時間ピッタリに電話を入れる。タッチの差で話し中になり、結局夕方結構遅い時間になってしまう。これでは帰宅するのは夫のほうが早いかも、と思う。午後一番に予約がとれればそんなに遅くなる予定ではなかったので、特に読む本も持ってこなかった。
家にいるとあれこれ家事をしてしまうが、何もすることがないので母の話し相手になりつつ、郵便物や書類の整理をしてのんびり過ごす。
時間前にH先生のクリニックに出向き、予約時間どおりに呼ばれる。私と同い年の優しいH先生は笑顔が穏やかでとても丁寧だ。高齢の患者さんたちは待ち時間が長いのを承知でこの優しいH先生に会いに行くというのがよく分かる。
午前中の術後検査結果をお伝えした後、H先生からも「(食道のこの部分に)若干肥厚があったため色が違っていて気になっていたのですが、(組織検査の結果)悪性でもなく、何も問題ありませんでした、もう大丈夫。」とお墨付きを頂く。検査後の半月間、母がすっかり落ち込んでいたこともお話ししたところ、貧血の状況も改善しているようなので、念のため鉄剤をもう2週間飲めば大丈夫でしょう、ということに。
鉄を意識してレバーやホウレンソウを摂るというよりも、赤身のお肉を沢山食べましょうとのアドバイスを頂く。夏の間、ろくに栄養を摂っていない様子だったので、これからきちんと食欲が出てくれば問題なさそうだ。丁寧に胸部も背中も聴診器を当ててくださり、血圧を測り、足のむくみもチェックして「よかったですね」と笑顔で診察室を送り出して頂いた。
隣の薬局で薬を頂き、ここでも「検査結果が大丈夫でよかったですね。」と、父もお世話になっていた馴染みの薬剤師さんに一緒に喜んで頂く。帰りに同じ並びで少し先にあるケアマネージャーさんの事務所にご挨拶に顔出しをした。あいにく担当のSさんは外出中だったが、伝言をして、今日の付き添いミッションは無事終了。
ということで、外は真っ暗。仕事を終えるのと同じ時間になった。ラッキーなことに夫が少し残業ということで、夫より早めに帰宅することが出来た。
昨日届いた今月2回目のお花。ピンク系とオレンジ系の大輪のモカラ(アラクニスとアスコカスコケントルム、バンダの3種を交配して人工的に育種されたラン)があわせて3本、薄紫の河合らしいアスター(エゾギク)が2本、ゴッドセフィアナの葉が2本。花言葉はそれぞれ「気品」、「信ずる恋」だそうだ。なんとなく秋を感じさせる色合いである。
病院で現地集合の予定だったが、少し早めに着いたので、実家に立ち寄って書類等を置いてから態勢を立て直し、タクシーで一緒に病院へ向かった。
予約時間より20分ほど前に到着。1階のエントランスから待合まで人で溢れている。自動再来受付を済ませ、エスカレーターで2階の外科に移動し、母を椅子に座らせてから外科の受付を済ませる。
ほどなくして電光掲示板に“中待合へどうぞ”の番号が点滅する。「早いね。待たなくてよかったわね。」と言いつつ中待合へ。こちらでも殆ど待つことなく、予約時間より5分以上早く先生から名前を呼んで頂いた。
いつも元気なT先生は、だいぶ髪の毛が伸びたご様子。今日はポニーテールでニッコリ笑顔だ。ご挨拶して座るや否や「○○さん、よかったですね。合格ですよ。」とのこと。母は半べそをかきそうなくらいほっとしている。すぐにPCで大腸内視鏡で撮影した画像を沢山見せてくださる。どの写真も綺麗な濃淡のピンクで素人目にも悪いところはなさそうだ。
「これが手術の時、ホチキスで留めたところです。」と説明してくださるが、ホチキスの針は見えても傷跡一つない。「すごいですね、こんなに綺麗で。本当にどうもありがとうございます。」とお礼を言う。先生も「本当に人間の体って不思議です。」と仰る。
胸部から腹部、骨盤まで撮影した造影CTも特に問題なし、とのこと。採血結果では炎症反応もなく、マーカーも全て問題なしだそうだ。すぐに結果をプリントアウトしてくださり、見ればヘモグロビンの値も10.6まで回復している。一安心、である。
前回の診察の数日後に父が亡くなって、と言うと先生はとても驚かれた。電子カルテに「ご主人が肺炎で亡くなる」と打ち込んでおられる。そんなこんなで夏の間はドタバタして食事が不規則だったり、酷く落ち込んだりということで貧血やら微熱やらなにやらずっと体調が悪かったのですが、これで一安心です、とお話する。「なかなか太れなくて・・・」と母が言うが、「胃がんと違って大腸がんでは太る人は太るので、これはもう体質ですね。」とのこと。
昨年こちらの病院を紹介してくださったH先生のクリニックで、貧血が心配だからということで胃の内視鏡も撮影して頂いたところ、食道に怪しい部分があったので組織検査に回し、今日の午後結果を聞きに行くことになっているが、それでとても落ち込んでおり、と事情をお話しする。
すると、T先生はすぐにCTの結果も採血の結果もH先生の分までプリントアウトしてくださり、「数値を見ても炎症反応もないし、大丈夫だと思いますよ。H先生は(反応が)早いので何かあればすぐこちらに連絡が来ますから、もし何かあったらまた来てください。」と仰る。
「眠剤はどうしますか。」と訊かれ、母がどうしようかしらと迷って、大丈夫です、いや、やっぱり念のため、を繰り返している。先生は苦笑されている。「すみません。本当に優柔不断で、イラッとします・・・」と横から私が言うと、先生が笑いながら「私は患者さんだから大丈夫ですが、ご家族ならイラッとするでしょうね。」と仰る。母は誰のことを言われているやらといった感じで、我が母ながらどうにも浮世離れしている。
次回は3か月後、来年の1月とのこと。とにかくこれでひとまず直腸がんサバイバーとして2年生に無事進級である。「まだ早いですが、よいお年を・・・と、これからもどうぞよろしくお願いいたします。」と頭を下げて診察室を後にした。
外科の待合で次回の予約表を頂き、1階に降りて会計を済ませてから、向かいの薬局に移動。こちらも混んでおり、待ち時間30分とある。母は一人暮らしで話し足りないのか、あれやこれやと実によく喋る。まあ、ずっと緊張していたからほっとして饒舌にもなっているのだろう。薬を受け取り、少し早めのお昼の時間になる。
暑くもなく寒くもなく、日差しはあまりないが歩くにはちょうど良いお天気だ。お昼を過ぎると売り切れてしまう行きつけのパン屋さんで食パンと季節のタルトを買い、中華料理レストランに入って、ゆっくりランチを頂く。母は沢山でとても食べ切れないと言いながらもなんとか平らげたので、ほっとした。
お腹ごなしにゆっくり歩いて帰宅。H先生のクリニックは当日予約のみ、ということで午後の予約のために予約受付開始時間ピッタリに電話を入れる。タッチの差で話し中になり、結局夕方結構遅い時間になってしまう。これでは帰宅するのは夫のほうが早いかも、と思う。午後一番に予約がとれればそんなに遅くなる予定ではなかったので、特に読む本も持ってこなかった。
家にいるとあれこれ家事をしてしまうが、何もすることがないので母の話し相手になりつつ、郵便物や書類の整理をしてのんびり過ごす。
時間前にH先生のクリニックに出向き、予約時間どおりに呼ばれる。私と同い年の優しいH先生は笑顔が穏やかでとても丁寧だ。高齢の患者さんたちは待ち時間が長いのを承知でこの優しいH先生に会いに行くというのがよく分かる。
午前中の術後検査結果をお伝えした後、H先生からも「(食道のこの部分に)若干肥厚があったため色が違っていて気になっていたのですが、(組織検査の結果)悪性でもなく、何も問題ありませんでした、もう大丈夫。」とお墨付きを頂く。検査後の半月間、母がすっかり落ち込んでいたこともお話ししたところ、貧血の状況も改善しているようなので、念のため鉄剤をもう2週間飲めば大丈夫でしょう、ということに。
鉄を意識してレバーやホウレンソウを摂るというよりも、赤身のお肉を沢山食べましょうとのアドバイスを頂く。夏の間、ろくに栄養を摂っていない様子だったので、これからきちんと食欲が出てくれば問題なさそうだ。丁寧に胸部も背中も聴診器を当ててくださり、血圧を測り、足のむくみもチェックして「よかったですね」と笑顔で診察室を送り出して頂いた。
隣の薬局で薬を頂き、ここでも「検査結果が大丈夫でよかったですね。」と、父もお世話になっていた馴染みの薬剤師さんに一緒に喜んで頂く。帰りに同じ並びで少し先にあるケアマネージャーさんの事務所にご挨拶に顔出しをした。あいにく担当のSさんは外出中だったが、伝言をして、今日の付き添いミッションは無事終了。
ということで、外は真っ暗。仕事を終えるのと同じ時間になった。ラッキーなことに夫が少し残業ということで、夫より早めに帰宅することが出来た。
昨日届いた今月2回目のお花。ピンク系とオレンジ系の大輪のモカラ(アラクニスとアスコカスコケントルム、バンダの3種を交配して人工的に育種されたラン)があわせて3本、薄紫の河合らしいアスター(エゾギク)が2本、ゴッドセフィアナの葉が2本。花言葉はそれぞれ「気品」、「信ずる恋」だそうだ。なんとなく秋を感じさせる色合いである。