ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.10.19 無事、2年生に進級!に安堵

2016-10-19 21:34:44 | 日記
 今日は母の通院付き添いのため、1日休暇を頂いた。
 病院で現地集合の予定だったが、少し早めに着いたので、実家に立ち寄って書類等を置いてから態勢を立て直し、タクシーで一緒に病院へ向かった。

 予約時間より20分ほど前に到着。1階のエントランスから待合まで人で溢れている。自動再来受付を済ませ、エスカレーターで2階の外科に移動し、母を椅子に座らせてから外科の受付を済ませる。
 ほどなくして電光掲示板に“中待合へどうぞ”の番号が点滅する。「早いね。待たなくてよかったわね。」と言いつつ中待合へ。こちらでも殆ど待つことなく、予約時間より5分以上早く先生から名前を呼んで頂いた。
 
 いつも元気なT先生は、だいぶ髪の毛が伸びたご様子。今日はポニーテールでニッコリ笑顔だ。ご挨拶して座るや否や「○○さん、よかったですね。合格ですよ。」とのこと。母は半べそをかきそうなくらいほっとしている。すぐにPCで大腸内視鏡で撮影した画像を沢山見せてくださる。どの写真も綺麗な濃淡のピンクで素人目にも悪いところはなさそうだ。

 「これが手術の時、ホチキスで留めたところです。」と説明してくださるが、ホチキスの針は見えても傷跡一つない。「すごいですね、こんなに綺麗で。本当にどうもありがとうございます。」とお礼を言う。先生も「本当に人間の体って不思議です。」と仰る。
 胸部から腹部、骨盤まで撮影した造影CTも特に問題なし、とのこと。採血結果では炎症反応もなく、マーカーも全て問題なしだそうだ。すぐに結果をプリントアウトしてくださり、見ればヘモグロビンの値も10.6まで回復している。一安心、である。

 前回の診察の数日後に父が亡くなって、と言うと先生はとても驚かれた。電子カルテに「ご主人が肺炎で亡くなる」と打ち込んでおられる。そんなこんなで夏の間はドタバタして食事が不規則だったり、酷く落ち込んだりということで貧血やら微熱やらなにやらずっと体調が悪かったのですが、これで一安心です、とお話する。「なかなか太れなくて・・・」と母が言うが、「胃がんと違って大腸がんでは太る人は太るので、これはもう体質ですね。」とのこと。

 昨年こちらの病院を紹介してくださったH先生のクリニックで、貧血が心配だからということで胃の内視鏡も撮影して頂いたところ、食道に怪しい部分があったので組織検査に回し、今日の午後結果を聞きに行くことになっているが、それでとても落ち込んでおり、と事情をお話しする。
 すると、T先生はすぐにCTの結果も採血の結果もH先生の分までプリントアウトしてくださり、「数値を見ても炎症反応もないし、大丈夫だと思いますよ。H先生は(反応が)早いので何かあればすぐこちらに連絡が来ますから、もし何かあったらまた来てください。」と仰る。

 「眠剤はどうしますか。」と訊かれ、母がどうしようかしらと迷って、大丈夫です、いや、やっぱり念のため、を繰り返している。先生は苦笑されている。「すみません。本当に優柔不断で、イラッとします・・・」と横から私が言うと、先生が笑いながら「私は患者さんだから大丈夫ですが、ご家族ならイラッとするでしょうね。」と仰る。母は誰のことを言われているやらといった感じで、我が母ながらどうにも浮世離れしている。

 次回は3か月後、来年の1月とのこと。とにかくこれでひとまず直腸がんサバイバーとして2年生に無事進級である。「まだ早いですが、よいお年を・・・と、これからもどうぞよろしくお願いいたします。」と頭を下げて診察室を後にした。

 外科の待合で次回の予約表を頂き、1階に降りて会計を済ませてから、向かいの薬局に移動。こちらも混んでおり、待ち時間30分とある。母は一人暮らしで話し足りないのか、あれやこれやと実によく喋る。まあ、ずっと緊張していたからほっとして饒舌にもなっているのだろう。薬を受け取り、少し早めのお昼の時間になる。

 暑くもなく寒くもなく、日差しはあまりないが歩くにはちょうど良いお天気だ。お昼を過ぎると売り切れてしまう行きつけのパン屋さんで食パンと季節のタルトを買い、中華料理レストランに入って、ゆっくりランチを頂く。母は沢山でとても食べ切れないと言いながらもなんとか平らげたので、ほっとした。

 お腹ごなしにゆっくり歩いて帰宅。H先生のクリニックは当日予約のみ、ということで午後の予約のために予約受付開始時間ピッタリに電話を入れる。タッチの差で話し中になり、結局夕方結構遅い時間になってしまう。これでは帰宅するのは夫のほうが早いかも、と思う。午後一番に予約がとれればそんなに遅くなる予定ではなかったので、特に読む本も持ってこなかった。

 家にいるとあれこれ家事をしてしまうが、何もすることがないので母の話し相手になりつつ、郵便物や書類の整理をしてのんびり過ごす。
 
 時間前にH先生のクリニックに出向き、予約時間どおりに呼ばれる。私と同い年の優しいH先生は笑顔が穏やかでとても丁寧だ。高齢の患者さんたちは待ち時間が長いのを承知でこの優しいH先生に会いに行くというのがよく分かる。

 午前中の術後検査結果をお伝えした後、H先生からも「(食道のこの部分に)若干肥厚があったため色が違っていて気になっていたのですが、(組織検査の結果)悪性でもなく、何も問題ありませんでした、もう大丈夫。」とお墨付きを頂く。検査後の半月間、母がすっかり落ち込んでいたこともお話ししたところ、貧血の状況も改善しているようなので、念のため鉄剤をもう2週間飲めば大丈夫でしょう、ということに。

 鉄を意識してレバーやホウレンソウを摂るというよりも、赤身のお肉を沢山食べましょうとのアドバイスを頂く。夏の間、ろくに栄養を摂っていない様子だったので、これからきちんと食欲が出てくれば問題なさそうだ。丁寧に胸部も背中も聴診器を当ててくださり、血圧を測り、足のむくみもチェックして「よかったですね」と笑顔で診察室を送り出して頂いた。

 隣の薬局で薬を頂き、ここでも「検査結果が大丈夫でよかったですね。」と、父もお世話になっていた馴染みの薬剤師さんに一緒に喜んで頂く。帰りに同じ並びで少し先にあるケアマネージャーさんの事務所にご挨拶に顔出しをした。あいにく担当のSさんは外出中だったが、伝言をして、今日の付き添いミッションは無事終了。

 ということで、外は真っ暗。仕事を終えるのと同じ時間になった。ラッキーなことに夫が少し残業ということで、夫より早めに帰宅することが出来た。

 昨日届いた今月2回目のお花。ピンク系とオレンジ系の大輪のモカラ(アラクニスとアスコカスコケントルム、バンダの3種を交配して人工的に育種されたラン)があわせて3本、薄紫の河合らしいアスター(エゾギク)が2本、ゴッドセフィアナの葉が2本。花言葉はそれぞれ「気品」、「信ずる恋」だそうだ。なんとなく秋を感じさせる色合いである。

 
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2016.10.17 「乳がんと生きる」発刊

2016-10-17 22:34:18 | お知らせ
 毎日新聞出版から標題の書籍が発売された。下記紹介文をHPから転載させて頂く。

※   ※   ※(転載開始)

乳がんと生きる ステージ4記者の「現場」 著者 毎日新聞生活報道部(発売日2016年10月14日)

日本で乳がんと診断される女性は、1年間に4万人にのぼっています。

2016年6月9日、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが都内で会見し、妻でフリーアナウンサーの小林麻央さん(33歳・当時)が進行性乳がんだと明かしました。この報道をきっかけに、同年代の女性たちの乳がんへの関心が一段と高まってきています。

「どうして私が......」――がんと診断された人は誰しも、最初に思う気持ちだと思います。これまでの平穏な生活から一転して、どうすればよいのか分からない不安感と絶望感に苛まれてしまうものです。一方、このような気持ちから立ち直り、自分に合った治療法を選び、がんと向き合って生きている人もいます。

本書は、毎日新聞で連載された「がんを生きる」「がんステージ4を生きる 笑顔で過ごしたい」、「がん社会はどこへ 第1部~第5部」の記事から、乳がんに関する内容を中心にピックアップし、さらに追加取材で内容を構成。どのような治療法を選べばよいのか、手術前や手術後の治療はどうするのか、患者と医療従事者とのコミュニケーションを良好に保つにはどうすればよいのかなど、乳がん患者やその家族に有益な情報を、乳がん患者である記者を中心とした取材班がまとめて書籍化しました。
脚注に用語解説、巻末に乳がんの基礎知識を掲載。

(転載終了)※   ※   ※

 2年前の夏、このブログを通したご縁があって毎日新聞生活報道部の記者であるMさんとお目にかかる機会を得た。「がんステージ4を生きる 笑顔で過ごしたい」というシリーズの取材だった。掲載された記事についてはこのブログでもご紹介させて頂いた。

 そして2年。好評だった連載が書籍化することになったと伺った。
 2年の間に、当時取材された方の中には残念ながら亡くなられた方もいらしたという。生存している患者として再び、お目にかかる機会を得た。

 齢も近く、同じステージ4の患者でもありながら、新聞記者というハードな仕事を続けておられるMさんは、図々しいのを承知で言わせて頂ければ、いわば戦友のような存在だ。取材抜きでお食事でも、と何度か声をかけて頂いていたが、何分ご多忙でおられるし、再会はそうそう簡単なことではなかった。結局、実際に1対1でお目にかかるのは2年ぶり2回目であった。

 そんなわけで、上記の新刊で、私のその後についても数頁を割いて頂いた。
 書店でもし見かけられたら、お手にとって頂けると、幸いである。

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2016.10.16 瞑想ヨーガ指導者養成コース後期4日目、色々な汗をかいて終了

2016-10-16 22:12:35 | ヨガ
 昨夜は早く寝ようと思いつつ、ベッドで読み始めた本が面白く、ついつい夜更かしになってしまった。入浴後、久しぶりに鼻血が出て、ちょっと心配。
 今日もいいお天気だ。睡眠時間は短かったけれど、ぐっすり眠れたようで体調は良い。鼻血も大丈夫そうでほっとする。

 瞑想ヨーガ指導者養成コースの後期4日目。
 昨日より5分ほど前にスタジオに到着。3人グループでのワークが多いと見えて、マットが3人一組の配置になっていた。今日もガネーシャ像の近くに陣取り、朝のお祈りを済ませる。定刻どおりにSさんが出席をとり、まずは瞑想で心を穏やかにしてからスタート。

 昨日に引き続いて、ウオームアップに行う帰命敬禮と五体投地というマントラ付きの2種類の動き。3人ワークに入る前、上半身を反る姿勢の時に胸椎を動きやすくする均整術を、参加メンバーの一人でもあるK先生指導のもとペアで体験。筋膜マッサージで背中や肩のあたりをほぐすと、今まで動きづらかった部分が、あれれ、不思議なくらい動き出す。意識してイメージして動かすことが大切だという。身体は本当にミステリアスである。

 小休止の後、3人グループに分かれてガイドの実践開始。今日はAさんとNさんとご一緒だ。皆で実感したのは、ポーズが無意識にできるようにならないとガイドは上手く出来ないということ。ガイドの言葉に気を取られてポーズが間違ってしまうようでは始まらないし、ポーズをきちんとすることでガイドの言葉が出なくなるようでも困る。

 何回も何回も繰り返して慣れることでだんだん楽に出来るようになることを信じて、精進あるのみ、のようだ。Sさんも新人の頃は1日30回練習されたという。とにかく無心に、1つの動きを3の倍数繰り返していく。

 後半は、指導法の1つとして生徒とのコミュニケーション。9つのポイントのうち前半4つ~愛と尊敬をもって接し、決めつけるのをやめる、などとても勉強になる解説がある。話に惹きつけられているうちにあっという間にランチタイムになった。

 今日は2年前の夏、天空の庭で開催されたSさんのリトリートでご一緒したYさんがわざわざ出かけてくださって、いつものHさん、Nさんと4人で。このメンバーがこうして集まったのは文字通り二年ぶり。リトリートの最後、グループワークで感想をシェアしあった時に初めて顔を合わせ意気投合したのだ。その後、Yさんは多忙でなかなかこちらのスタジオに来られなくなったため、私だけでなくHさん、Nさんも久しぶりの再会だったようだ。

 わいわい話しているうちにお昼休みも時間切れ。私たち3人はYさんと別れ、急ぎスタジオに戻って午後のクラスへ。結局2,3分の遅刻。

 午後は午前中の続きで、生徒とのコミュニケーションのポイントの後半。どれもこれもなるほどと思うものばかり。全て実践出来たら本当に素晴らしい指導者になれるだろうと思う。これらのポイントが文字になったものを目にすると、改めていかにSさんがこれらのポイントを日々自然に実践されているのか頷け、ますます凄いなぁと溜息が出る。

 再び3人のワークに戻り、自分たちが聞いたことに対してどれくらいオートマティックな反応をしているか、ということを体験する。その手段として人生で一番嬉しかったこと、悲しかったことを各々が話す。話し手はオープンマインドで話す体験をし、聞き手は自分の中にどんな反応が出てくるか(決めつけやジャッジなど)を観察しながらただ聞くという姿勢だ。禅ではマインドフルネスリスニングともいうようだ。実際にただただ聞いてもらえると、とても話し易かったと皆が口を揃えた。

 午後の後半はクラスを組み立てる基本のアーサナの練習。90分のクラスではウオームアップ後、2,3種類のアーサナを組み込める時間があるとのことで、熱量をアップしていく2段階目の動きとして使えるヤシの木のポーズ、半月のポーズ、椅子の捩じりのポーズをそれぞれガイド体験、生徒体験、アジャスト体験した。

 色々なことに気遣いながら身体を動かすとあっという間に内側から熱くなる感じ。常温なのに驚くほど汗が滲む。それと同時に動かしていた部分が違っていた、まさに目から鱗のこともあり、冷や汗まで。そんなこんなで色々な汗をかいて大忙しになった。

 というわけで、気づけば今日も外は真っ暗。上手く出来ないことがこんなに沢山あるのに、こんなに楽しいのはどうしてだろう、とまたしても不思議に思う1日だった。

 ご挨拶をして早めにスタジオを後にしたが、帰途、利用している私鉄の遅延に巻き込まれて予定より帰りが遅くなってしまった。夕飯もいつもながら夫に準備させてしまい、ひたすら感謝。食後、なんとか洗濯機だけは2回回しておく。

 どっぷりヨガに浸かった幸せな2日間が終わった。10月も残り半分を割った。明日からまた新しい1週間が始まる。母の通院付き添いも控えている。無事に大過なく過ごせると良いのだけれど・・・。
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2016.10.15 瞑想ヨーガ指導者養成コース後期3日目

2016-10-15 21:28:58 | ヨガ
 久しぶりに快晴の土曜日になった。天気予報によれば土日の両日とも晴れマークが付いた日は2ヶ月ぶりのことだという。暑くなく寒くなくお出かけには最適な気候だ。

 今日は瞑想ヨーガ指導者養成コースの後期3日目。
 水曜日の通院治療後、珍しくムカつきとだるさ、熱っぽさが続き、この土日きちんとコースに参加出来なかったらどうしようと心配だった。木曜日は片道2時間半近くの出張。朝移動するだけでかなりグッタリしてしまった。食欲もなく当然元気も出ず、なんとか最低限の日程をこなして、早々に帰宅。ほうほうの体で夕食を作り、その後ベッドに直行した。大事をとったおかげで昨日の午後からようやく体調が戻り調子になり、今日を迎えた。

 いつもより早く起床し、朝食を済ませて家を出た。今日は法事もあったのだが、夫に出席してもらうことになった。このコースを無事修了することが出来たら、誰よりも夫の献身的な協力があってこそだ、と改めて思う。

 開始20分前にスタジオに到着。前回より皆さんの出足が少し遅く、ガネーシャ像の正面、定位置のマットが空いていた。今日ここに来られた事、障害を取り除いてくださった事にまずは御礼のご挨拶。三々五々集まり、そこかしこで楽しいお喋りが始まった。定刻どおりにSさんが出席をとる。いいお天気で、スタジオの大きな窓の外には雲ひとつない青空が広がり、レースのカーテンが揺れてなんとも心地よい幸せな気分だ。

 まずは瞑想をして心穏やかになる。事務局のMさんがお仕事で参加しておられなかったので、今日は21名。3名ずつのグループに分かれて、近況報告から。今の気持ちや体調をシェア。10月になって土日のコースに加え夜のクラスにも参加しているせいか、体調が悪くても精神的にはとても落ち着いていることが出来たのではないかと思っている、とお話する。

 その後、前回までの内容に関して質疑応答があった後、Sさんからポンポン飛び出る楽しいお話にスタジオ内は和気藹々。興味深いマインドフルネスの新刊ご紹介もあって、早速注文しなくては、と思う。
 
 今日はクリヤー・ヨーガ(行動しながら行うヨーガ)の3つのポイントから学びを深める。1つ目は良きことを得るためのタパス(辛抱)、2つ目は自分の行動の動機を観察するスヴァーディーヤーヤ(内観)、結果を神に委ねましょうというイーシュヴァラ・プラニダーナ(神への祈り)である。

 続いていつもの瞑想ヨーガのクラスを90分。この前の火曜日の夜のクラスと似た感じの構成で良い復習になった。太陽礼拝や月礼拝はメジャーだが、珍しい星(北極星)のポーズも行う。へんてこなバランスポーズで相変わらず苦戦するが、なぜか出来なくてもとても楽しい。もう嫌だ、止めたいと思わない。不思議なことだ。

 再びMさん、Nさんと3人で今の気分や体の感覚についてシェアしあう。こうして朝受講するクラスの感じと夜のクラスとは受ける感じが大分違う。身体とのコミュニケーションなどの気づきに話題が盛り上がる。
 メンバーからのあらゆる質問に対して、的確に、更に楽しい神話も含めて分かりやすく説明してくださるSさんは本当に凄いと思う。いつものことだけれど、学べば学ぶほど知らないことが多いなぁと実感する。
 
 Sさんが仰るには、瞑想を続けることにより、脳の構造が変わり、最初の頃に自分に起こった変化を忘れてしまうという。だからクラスが終わった時に自分に起こった変化を書き留めておくと、今後自分がクラスを持った時に(初心者に起こる変化について聞かれた時に)役立つでしょうというアドバイスも貴重だ。

 今日のプログラムはこのスタジオで行う呼吸法の指導実習の続き。完全呼吸法、片鼻呼吸法、季節の呼吸法(ブラーマリー、シータリー、ウジャーイ、バストリカー)の6つの呼吸法のうち、午前中に完全呼吸法を、午後からウジャーイ、バストリカーの合計3種類の呼吸法を全員がガイド体験した。

 同じ3人グループでまずは1人がガイド役、2人が生徒役で順番を変えて全員がガイド役を行い、2巡から3巡続ける。前回、Sさんがなさっているように自分も一緒に呼吸しながら誘導してみようとトライしてみたところ、息の継ぎ方等がとても難しかったので、今日は誘導に徹してみた。

 だんだん慣れてきたことと、馴染みのメンバーが協力的で、気安さも手伝って落ち着いて行うことが出来た。やはり練習あるのみ、である。今日の目標はやり方を覚えること、ということだったのでその目標は十分果たせたように思う。とにかく楽しく学べたのが何より嬉しい。

 あっという間にランチタイム。今日はNさんと2人で出かけた。爽やかな秋晴れでとても気持ち良い。目指すはいつものタイ料理レストランだったけれど、さすがに人気店で長蛇の列。これは1時間ではとても戻れないと諦めて、ネパール料理レストランでカレーとナンやチャイを頂いてきた。お腹一杯で満ち足りてスタジオに戻り、午後の講習スタートである。

 午後は完全呼吸法のガイド復習の後、ウジャーイ呼吸の誘導を学ぶ。どの呼吸法も気持ち良いものだが、秋の呼吸法であるウジャーイ呼吸は集中力が高まり、束縛から解放され、意思が強くなるという良いことずくめの呼吸法。Sさんもあちこち回って皆にアジャストをしたり、実際にメンバーが行う誘導を聞きながらご自身でも呼吸法をされたり、とお忙しい。お腹は一杯だし、呼吸は気持ちいいし、実践しながらどこまでが呼吸法でどこからが瞑想なのかちょっと微妙な感じにまどろんでくる。Sさんからは、ウジャーイ呼吸に慣れたことが今日の大きな成果だと講評を頂いた。

 休憩時間にはメンバーの差し入れの旅行土産など、珍しいお菓子や果物が並び、美味しく頂いた。
 後半は冬の呼吸法のバストリカー。ふいごのように肺から力強く空気を出入りさせるので、熱を生み出して肉体的精神的な老廃物や問題を燃やし、全てを新しくしてくれるという有難い呼吸法だ。腹筋を使い続けるので最後の方はかなりヨレヨレになった。

 最後は瞑想ヨーガのクラスでウォーミングアップに使う、万物に感謝と尊敬を表すマントラのガイドにチャレンジ。ヨーガと密教系の仏教ではお互いに大きく影響し合っており、仏教のマントラでサンスクリット語をそのまま使うこともあるとのこと。
 確かに唱えながらお経の響きに似ていると思ったこともある。これまで耳で聞いて繰り返していた言葉を実際に文字で見て「あれれ、違っていた・・・。」という新しい発見もあった。

 というわけで、気づけば外は真っ暗。楽しくてあっという間の1日が終わった。
 明日も元気に参加することが出来そうで、何よりだ。やはり今の私にとってこの指導者養成コースは元気の素であることは間違いなさそうである。


 
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2016.10.12 採血後診察、カドサイラ(T-DM1) 28回目(減量18回目)

2016-10-12 21:02:00 | 治療日記
 昨日、仕事が終わってからSさんの瞑想ヨーガのクラスに向かった。後期の指導者養成コースは、3か月間に6回受講するというのが課題なので、参加出来る時に行っておかなくては、ということで。常連さんや新顔さん合計で19人の参加。ガネーシャ神の像にご挨拶し、マントラを唱えながらへんてこなポーズも組み入れた楽しいクラスを堪能した。

 クラス終了後、久しぶりにIさんに均整術をして頂いた。ここのところの気圧の変化で、いつもの胸痛も辛い日があり、気になっていた。まずは股関節とお腹がとても固いということで、ちょっと押されるだけでヒィヒィ言ってしまった。施術後はすっかり柔らかく身体が楽になった。均整術様さまである。
 そして私鉄に乗り込んで病院最寄り駅に移動、常宿に前泊した。

 最近、早朝覚醒でお手洗いに起きると二度寝が出来ず、なんとなくいつも寝不足というのが悩みのタネなのだが、均整術の威力か一度も目を覚ますことなく熟睡出来てスッキリ。
 外は快晴。秋晴れだ。単純なのだが、窓の外の青空を仰いで俄然元気になる。夫にモーニングコールをした後、じっくり浴槽足湯を愉しむ。カフェで朝食を済ませてからチェックアウトし、病院へ。

 自動再来受付機では少し並んだ。採血は電光掲示板で7分待ちと表示されていたが、ほとんど待たずに呼んで頂けた。今日はマーカー測定があるので4本の採取。以前も何度かお世話になった看護師のKさん。すんなり紙テープにしてくださり、手際よく終了。止血しながら向かいの腫瘍内科受付へ移動した。

 ここまでで病院に入ってから僅か10分。やはり早起き早目の到着は3文の得、早く到着するととても順調だ。月初めの保険証チェックも終えて、定位置の待合椅子に腰かけ、読書を開始。今日は文庫2冊読めたが、本の紹介は別の日の記事にしたい。
 
 1時間ちょっと待って1冊読み終わったので、“中待合へどうぞ”の番号が電子掲示板に出ないうちに血圧測定を済ませる。95-59、脈拍は74。
 
 ほどなくして中待合に入って待っていると、「おはようございます」と針刺し名人Oさんの笑顔が。異動されてから初めてお顔を見たのでびっくり。今日は用事があってこちらに見えているとのこと。「挨拶出来て良かったです。体調いかがですか」と仰って頂く。今は患者サポートセンターにいらっしゃるとのこと、何か(相談事が)あったらいつでも伺っていいということですね、と嬉しくなる。また、病棟も担当されているそう。訊けばその階は何度もお世話になった腫瘍内科の病棟。「入院すればまたお目にかかれますね、もちろん入院したくないですけれど」と、しばし歓談。

 中待合で30分ほど待っただろうか。先生がお顔を出される。「さて、お加減いかがでしたか?」と問われ、「おかげさまで概ね元気です。昨日までのようなお天気では胸痛が出ますが、今まで以上に酷くなったことはありませんし、ロキソニンでやり過ごせています。特にご報告するようなこともありません。」と言うと、「何も聞くことがないことが何よりです」と仰る。

 採血の結果、マーカーの推移はPC上の折れ線グラフに出ている。「またちょっと上がりましたが、スローペースですね。HER2陽性タイプとしては半年で5割増しですから、のんびりしています。(カドサイラがHER2細胞についての進行を遅らせて)抑えてくれているということでしょう。動物実験では急に(ハーセプチンを)止めるとわーッと(腫瘍が)大きくなるという結果が出ていますから、止めないほうがいいでしょう」とのこと。診察室での検温は6度5分。

 「では、今日は従来通りの治療を続行ですね?」と確認すると、「そうですね。次回CT撮影後にまた相談しましょう。」とのお答え。「でも、長く効いていますよ、28回目でしょう?」と仰る。
 「長いですか?」と訊き直すと、少なくともこの病院では最長記録とのこと。他の方のケースでは、効いていても血小板が下がって続行が出来なくなっているという。もちろん私の血小板も低値安定なのだが、投与中止するほどの下がり方ではないようだ。また、肝臓の値もそれなりにアップし、今や全て表示は赤字(H)になっているが、これはカドサイラを使っているので止む無しの数値らしい。好中球も1,600ほどあるので問題ないでしょう、とのこと。

 単純な私は「最長記録ですか。では記録更新のため、もう少し頑張ります!」と目が輝いてしまう。その他、血糖値は相変わらずの青字(L)だけれど、これも何か症状があるわけではないので、大丈夫そう。先生曰く、いつもながら決断がつかない悩ましさだという。この値では、(薬を変えようかどうか)迷っている場合ではないでしょう、という(待ったなしの)状態ではなく、(薬変更を)決めるには躊躇う数値だという。

 自覚症状と画像、数値の3拍子揃わないと、残された数少ない治療薬に変更するまでにはなかなか踏み切れない。そうならば出来るだけしぶとく粘る、というのが今の私のスタンスだ。

 次回も3週間後の予約。祝日の前日なので、混みそうですね、とのこと。次々回も祝日が挟まる。先生曰く「外来の日が祝日だと本当に困るんですよ」とのこと。なるほど、ただでさえ週3日の先生の外来は満員御礼なのに、その丸1日分を他の2日間の外来日で捌かなくてはいけないのだから、混んで当然だ。早めに入らなくては、と思う。

 前回同様2種類の漢方とデノタスチュアブルを3週間分、ロキソニンも通常通り、ヒルドイドローション、パタノール点眼薬は手持ち分で十分間に合いそうなので、内服薬のみの処方。ご挨拶をして診察室を後にした。

 化学療法室へ移動し、待ち時間は毎度のように夫やお友達に報告LINEやメールを打つ。15分ほどしてKさんから窓側のリクライニング椅子に案内される。
 席で態勢を整えると、ほどなくして、Okさんがポートの針刺しをしてくださる。Okさんはいつものように早業で痛みを感じている暇もなく、お見事。
 10分ほどしてKrさんが「薬が届きました。」と見える。点滴をセットして頂き投与開始。生理食塩水で満たした後、カドサイラ(T-DM1)。順調に点滴も読書は進み、1時間半弱で無事終了。

 終了時の血圧測定と抜針はKrさん。109-79、脈拍は60。抜く時もそれほど衝撃なく今日は針刺しラッキーデーだった。
 ご挨拶して化学療法室を後にする。今月から会計のシステムが変わり、会計が出来上がっても名前はお呼びしないので、ご自分で時間を見計らって自動支払機へ移動してお支払いをお願いします、とのこと。ふーん、である。とはいえ、その足で出向くと、まだ早いかなと思ったけれど、大丈夫であった。採血と点滴の3割負担、12万円強をカードで支払った。

 外に出ると、日差し溢れる気持ちの良いお天気。荷物がなければお散歩にでも行きたい気分である。昨日の曇天で日傘を置いてきてしまったが、今日は必要だったな、と思う。薬局はほどほどの混雑。後からの方にそれほど抜かれることなく、珍しく30分ほどで番号を呼ばれた。「今回は飲み薬だけですが、今日はCTを撮ったのですか。」と訊かれ、「再来週です。その後、薬の変更になるかもしれません」とお答えする。2,000円弱の現金払い。

 前泊のおかげでスムーズな流れだった。病院と薬局の滞在時間は合わせて5時間強。ゆっくりランチを摂って本を読みながら帰路についた。

 明るいうちに帰れたが、それでも草臥れてしまい、途中駅で夕食用にとお弁当に手を出してしまった。
 明日は毎月恒例の都心会議で出張だ。明日に備えて疲れを残さないように今日は早めに休みたい。
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