インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

反面教師

2007年02月20日 | 歴史
責任所在の大活躍で、なかなか点が取れないとふてくされる塾生達。

そもそも野球と言うスポーツは、正しく守備を行えばそうそう点が取れるスポーツでは無いのです。
今まで君達が練習試合で大量得点を重ねて来たのは妄想でございます。
解りますか? 妄想ですよ。

ここで攻守交替。
今まで守っていた指導陣が、今度はバッティングに回り塾生達が守備に就く事になりました。


この時を待っていたかのように、雲の間から日差しが顔を出しました。

今までも充分に温かかったけど、日が出る事によって汗ばむ陽気となりましたよ。

さてさて練習の為とは言え、バッティングが大好きな指導陣。
公然と打たせてもらえるとなると、妙にはりきって練習に参加します。


最初はグーッ!

打順を決めるのも真剣です。
あいこでしょっ! あいこでしょっ!
これだけ大人数でジャンケンをすれば、あいこが続くのは当然・・・・

市川コーチなんぞ、既にバットを持ってジャンケンに参加してます。
おのれらは子供かい・・・・

この光景を冷ややかに見ていたのは塾生だけでは有りません。


馬鹿じゃないの・・・・・

こんな人達に子供を預けていて大丈夫なのかしら・・・・
私も以前から心配していたのよね・・・・
見てよ、あのジャンケンに勝った嬉しそうな顔・・・



で、その間に塾長が打席に・・・
ズルとも言います。

さて、ここからの写真を塾生達は参考にするように。

敢えて塾長がモデルとなって、バッターの見方と攻め方を解説しますね。
あくまでも塾生達に解り易い挙動を行っていますので、決してこれが塾長の実力であると疑ってはいけません。
どうも最近、塾長の写真が登場する回数が増えるのと同時に、言い訳がましい文章が増えたな・・・・


打席でスタンスを決める塾長。

まずキャッチャーよりの軸足の位置を固めてから、打撃時の自分の壁を確認しています。
自分の壁とは、バットを振りぬいた際に身体が前に行かないように、ピッチャーよりの足にかかる体重を確認する事です。

ここまでは何ら問題は有りません。
現役の時と全く同じ打席での動作でございます。


投球を待つ塾長。

ここで守備側は二つの事に気がつかねばなりません。

ひとつは立っているバランスがキャッチャーよりに重心がかかっている事。
もうひとつは腕を見れば解るように、やたらと肩に力が入っている事です。

これは打者が大きな当たりを狙っている時に、自然と現れる現象ですよ。
つまりバットを振る前から大振りしますよと言っているようなもの。
もう一度言いますが、塾生達の為にわざとやっている塾長である事を忘れてはいけません。

打者が大振りする時は、必ず打球を引っ張ります。
つまり塾長のような右打者であれば、レフトオーバーか左中間を狙っている訳ですね。

塾長がいつも教えている打者の心構え。
打者の敵は自分の心理にある。
打席に入る前に打つ方向を決めてはいけない。
バットヘッドの位置だけを意識しなさい。

この事を怠ると、例え塾長のような素晴らしい野球選手であったとしても、良い当たりを打つ事はできないのです。


果たして、それらを裏付ける1枚。

打撃に入る直前に、バットが身体から離れています。
これは投球に関係無く、既に打つ方向を決めており、バットヘッドなんて何処に有るのか知ったこっちゃ無いと言う打撃フォームですね。
繰り返しますが、塾長は敢えて悪い見本を示しています。
これが塾長の実力だと、塾生達は決して疑ってはいけません。

こういう打者を打ち取るには、外角低めの球が有効です。

無理に引っ張ろうとする打者は、投球に関係無く自分のタイミングでボールを打ちに出ます。
また、バットがこれだけ身体から離れた位置から軌道を開始すると、必ずバットは遠回りして出て来る事になるのですね。

結果としてバットヘッドが下がり、1塁方向へのポップフライとなるパターンです。









この後、塾長は見事に1塁へのファールフライを打ち上げたのでした。








すっごく悔しいんですけど・・・・・ (-"- )

なんで矢田はこんな時だけ、絶妙のコントロールを見せるんだ・・・