インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

練習前

2007年02月25日 | 歴史
塾生達はおよそ練習30分前には全員が集合を終えています。

これは開始時間にきちんと練習が始められるようにする為です。

そうです。
塾生達は野球を教わりに来ているのです。

教わる側が全ての準備を整えて、教えてくれる人を待つのは当然の礼儀。
これは平成塾が始まった時から、終始一貫して守られている平成塾の基本理念なんですね。

そして、塾生達は指導陣一人一人にきちんと挨拶を行います。

けれど・・・指導陣もパラパラとやって来るから塾生達も大変。
準備の作業の手を休めて、グラウンドに入って来る指導者にダッシュで挨拶に行きます。


「おはようございますっ!」
「はい、おはようございます♪」


「おはようございますっ!」
「おはようございますっ!」
「はい、おはようございます♪ おお、おはようございます♪」

全員がきちんと挨拶を行います。

「おめでとうございますっ!」
「はい、ありがとう・・・ へ?」

近くにいた塾生達から遠くにいた塾生達まで、時間差で挨拶が来るので挨拶を返すのも大変です。

やっと一通り挨拶が終わった頃、また別な指導者が現れます。


「おはようございますっ!」
「はい、おはよう♪」


「おはようございますっ!」
「おはようございますっ!」
「はい、おはよう、おいっ! お前挨拶をやり直せっ!」

なかなかに塾生達も忙しいのです。

そうこうしている内に、グラウンドの整備も着々と進められます。
練習開始まであと20分。
それまでにグラウンドを仕上げなくてはいけません。


水が多いですねぇ・・・・

腰が痛い・・・ 膝も痛い・・・ 顔も痛い・・・
それって・・・・ この作業のせいでは無いんじゃない?



塾生達も懸命の整備。

残された時間はあと僅かです。


しかし、そんな中。
ぬかるみを気にしないで、いつも通りアップを始めていた塾生が・・・


なんと主将を始め、副大、副小と大勢の塾生がぬかるんだ内野グラウンドでキャッチボールをしていました。

せっかくグラウンドを乾かして、他の塾生が懸命の整備をしている時に。

で・・・・


当然こうなります。

グラウンドは個人の道具と同じくらい、選手のプレーを左右します。
道具や環境の手入れを怠って、上手な野球選手になれる筈も有りません。

もっと色んな所に神経が行き届かないと駄目ですね。


それからは全員が力を合わせてグラウンドの整備。

ぬかるんだ所は新しい砂を入れ、水溜りの水はみんなで汲み出し、乾いた所からブラシをかけて行きます。


あれほどグチャグチャだったグラウンドも、どんどん整地されて来ました。

自分達の練習の為に、自分達で環境を整えます。

けれど、まだ低学年はみんなが何の為にグラウンドを擦っているのか理解していない様子。


取り敢えず水溜りを見つけると集まってしまいます。

おのれらは蚊の産卵かいっ!


何も疑わずに一生懸命水をかき出します。

ほとんど水遊びと化しているグラウンド整備。
ここで誰がどんな練習をするのか、是非とも教えて欲しい思考回路。


けれども塾生達の必死の努力で、見事にグラウンドは野球ができる状態になりました。

この時点で開始10分前。

でも、まだ作業は残っています。


吉沢コーチの名人芸。

全く何も無い所で綺麗に直線を引く事ができます。
甲子園球場のグラウンドキーパーになれそうな技でございます。

開始2分前。

綺麗に乾かされたグラウンドに、白線が引かれてベースが配置されました。
時間ぴったりに、練習開始が出来そうです。