短距離を走った場合、良いタイムを出すには色々な要素があります。
走る時の腕の振り、腿を上げたストライドの長さ、手足の回転数を上げるピッチ。
当然のようにそれらを全体でまとめるランニング・フォーム。
更に日頃から鍛えられた筋肉や、持って生まれた身体の資質などが加味される訳です。
子供達に50mを走らせた時に、遅い子供と速い子供では簡単に2秒程度の差が付きます。
けれども差がそれ以上に大きく開いた場合は、走るフォームを直す事により大きくタイムを縮める可能性を秘めています。
平成塾では毎年、運動会前に「駆けっこ倶楽部」を開催して、塾生達のランニング・フォームのチェックや矯正を行っていますが。
それでも短期間でフォームがしっかりと矯正できない子供も何人か存在します。
そこで企画されたのがこの2SP。
2 second projectなのですね。
目標は半年かけて50mのタイムを2秒縮める。
今日は記念すべき第一回が開催されました。
時間前に来て、階段を使ったアップを行うソルト。
今回の2SPに選ばれた塾生は3人。
この日はソルトだけの参加となりました。
まずは本当に基本的な事から確認。
手と足を交互に出させます。
誰でもできそうなこの運動、実は上手くできない子供達って意外と多いんですよ。
腕が前に振り切っているのに、足が上がっていません。
手と足のリズムが合って無いんですね。
途中で悩むソルト。
悩むと同じ方向の手と足が同時に出ます。
苦悩のソルト。
右手が前の時は・・・ 左足が前で・・・・
そうなると左足は・・・
かなり考え込みます。
そこで、最も簡単な足踏みから行わせます。
普通にその場で行進の練習をしてみてね。
おいっちにぃ おいっちにぃ
段々と足を高く上げられるようになりました。
腕もしっかり振れていますよ。
こんな事で足が速くなるのかと思うでしょ?
必ず速くなりますよ。
これは脳の発達過程を知っていると、非常に有効な練習方法である事が解ります。
今日から1カ月ほどかけて、脳のニューロンに手足の連動した動きを記憶させます。
そうすると手足の連動がニューロンの中でパッケージングされるので、無意識で連動した動きが出来るようになるんですね。
走るフォームを作るのはそれからです。
世間で問題となっているゲーム脳。
これを逆手にとって、基本動作を身体に植え付けて行くんですね。
柔軟な子供達の脳を最大限利用しますよ。
明日の2SPは9時から。
場所は同じく大鳥公園です。