こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

栽培手法に王道なし?

2006-11-13 22:33:12 | きょうのひと言
栽培方法に関してネットを使って調べてみると、実にさまざまな栽培法があることに驚かされます。化学肥料の施肥量を詳しく説明しているサイト、適切な農薬の使用方法を解説しているサイト、無農薬栽培のすばらしさを紹介しているサイト、有機栽培のすばらしさを紹介しているサイト、さらには無肥料栽培を紹介しているサイト。これらのサイトをじっくり読んでみると、どの手法も理にかなっているように思えるところが不思議です。

しいて云えば「有機栽培」に属するわが家の栽培法も、堆肥の施肥量から言うと一般に紹介されている量よりも少ない(だいたい50%くらい)ことがわかります。
だいたい10a(アール)あたり1トンが堆肥投入の目安といわれていますが、わが家の場合はせいぜい500kg位でしょうか。これで充分育っていますし、味も匂いもまずまずだと思っています。

しかしこれを他の栽培法から見ると、施肥量が”中途半端”になり、収量が減ったり病害虫にやられやすいと云うことになります。実際、虫にやられることもありますので、この点に関しては「そうかな~」なんて思ったりもしますが、今のところうちの畑では、毎年ほとんど病気は起こっていませんので、むしろ「そうか~?」なんて思うこともしばしば。

無肥料栽培は大ざっぱに云うと、作物の持っていいる力だけで育てる栽培法。化学肥料はもちろん有機堆肥も加えないのだそうです。水と光と二酸化炭素で起こる”光合成”をもって作物を栽培する方法とでも云ったほうがわかりやすいかも知れません。無肥料栽培の特徴なのでしょうか、収穫した野菜の比較(化学肥料栽培・有機栽培・無肥料栽培)で、無肥料は腐らず発酵する。化学肥料は溶けるように腐るのが一番早くて、有機栽培のものはその真ん中。でもうちの野菜、夏場でも枯れることはあってもほとんど腐らないし溶けないぞ。

いろいろは栽培方法が紹介されています。
行き着くところ、「自分の信じる道(栽培法)」が一番良いみたいです。
あれこれ迷ってあれこれ試すのもありかも知れませんが、自分の信じる栽培法を究めることが本当は一番大切なことなのではと思います。

ただ他の栽培法の考え方を知ると云うことは、いろいろと参考になることが多いのも確か。自己満足に陥らないために、いろいろな栽培法を知り自分との共通点を見いだすことが大切だと思います。

究極的には、どの栽培法を選んだとしても行き着くところは「よいものを作りたい」というところではないでしょうか。ですから特定の栽培法を否定するのではなく、認めて行くことが大切だと思います。
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