こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

苦言!

2007-05-23 22:57:01 | きょうのひと言
最近、安売りを得意とする食品スーパーにも「有機JAS」の認証を取得した野菜が
列ぶようになってきました。

きょう市内の食品スーパーで、「有機JAS」野菜を見かけました。
大根、ニンジン、キャベツ、ほうれん草、小松菜などなど。なかなかの品揃えだと思います。

しかしよく見ると、「☆▲※↑!!」。まさに、「なんだこれ?」でした。
あまりにものが悪すぎる!
外皮を何枚かむいたキャベツ、葉が黄色くなっているほうれん草、白い斑点のある小松菜。

売れないのか、出荷した生産者が悪いのか?

どちらにしても、「JAS」の認証をつけて売るにはあまりにもお粗末なものです。

ただ、白い斑点は明らかに”病気”です。

信頼の証なんでしょ?「JAS」マークって。

売れ残って、鮮度が落ちたのならある程度仕方がないと考えますが、
白い斑点は、収穫や出荷準備の時に絶対に判ります。

先週の日曜日、わが家でも小3の娘が育てた(種まきから収穫・袋詰めまで)
小松菜を販売しました。残念ながら、中には白い斑点のあるものがありました。
でも、すべてそれらの付いた葉を取り除いたかはじきました。

いくら薬を使っていないといっても、病気の入ったものは販売するのであれば論外だと思います。

でも店頭に列んでいる現実。

これを出荷した生産者の方を調べるのは、おそらく簡単なことだと思います。

そこで、こんな苦言(イヤミ?)を。
「生産者の方、JASという認証(ブランド)を購入されたのですか?
認証団体の方、書類と現地調査で問題がなければ、それでOKなのですか?」

買い物をする消費者の方々の目は、かなり肥えています。
いくら認証があっても、見た目の悪い(鮮度が悪い、病気)ものは手にしないのです。

せっかく国の肝いりで始まった「有機JAS」の制度。安全・安心の証であったはずです。
しかしその実態は、消費者を欺く農産物が現実にある。

そもそも、「有機JAS」認証を受けているのはほとんどが大規模産地や大規模農家のはずです。
規模が大きすぎて、栽培管理にまで手が回らないのでしょうか?
それとも、認証があれば売れるといった消費者をバカにした考えがあるのでしょうか?

売る側と作る側にプライドがないと、認証の価値が失墜しますよ!
まじめにしっかりと作れば、認証なんて無くッてもそれなりの付加価値を付けて売ることが出来るんですよ!

産地の大規模化は、効率の良い農業を考えてのこと。
効率ばかりを求めすぎると、必ず歪みが出てきます。
自己中心的な農業経営はいずれは破綻します。

もっと頑張ってください!!

なんてことを、うちみたいな零細農家に言われるなんて情けないですよ。
営利を追求したいのなら、まずはしっかりとしたものを作ってください。
「有機JAS」を売り物にして少しでも高く売りたいのなら、変なものを店頭に並べないでください。

プライドを持って仕事をしましょうよ。ねっ!



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