※オマーン、UAE編(南アジア、アラビア半島カヤックトリップ)の続き記事
マスカット・マトラ地区には銀製品やアクセサリーを売る土産物屋や民族衣装やスカーフを売る店、お香や香炉、手芸品、日用雑貨まで売る店がひしめく「マトラ・スーク」という迷路のような市場があるが、そこをふらふらと迷いながら歩くのが非常に面白い。そこここで漂うインセンスのエキゾチックな香りと相まって、昔ながらのアラビアン・テイストを連想させる味わい深い空気感があった。買いたいものがいっぱいあったが、フォールディングカヤックというでかい荷物を持ってるので断念。船便で送ればいいんだけどそれもまた一日仕事になるので面倒だし、またの機会にいろいろ買い付けにいきたいなと思う。、
↑ オールド・アラビアンの空気感もあれば、ルイ地区にはなんとダイソーもある。600バイサだから180円くらい。日本よりも高い。
↑ オマーンは車社会で列車もなく、またバス網もあまり発達していないので、マスカット近郊ならばいいんだけど遠出するにはレンタカーを借りるのが一番だ。トヨタのYARISという車を借りてアラビア半島最東端のスール地方に行きカヤッキング&ウミガメウォッチング三昧することにした。
なお余談だけどYarisというのは日本のVitzと同じ車種。日本で「ヤリス」というのはなんとなくやらしい響きで語呂がよくないということ、一方、海外で「ヴィッツ」というとこれもまた「小さい男性器」という意味になるということで、シモネタ性を回避するため日本では「ヴィッツ」、海外では「ヤリス」と分けて呼ばれることになったらしい。
↑ マスカットからスールまで、新しく開通した海岸道路をひた走る。素晴らしく眺めがよい。
↑ 海岸ハイウェイからちょっと脇道に逸れて沿岸にまで出てくると、渋~い昔ながらの村が出てくる。ゆっくり車で通りを流すと、なんというか旅情感が色濃く出てきて、胸がキューンとしてくる。
↑ スーツまでの道中に出てくるワディ・シャーブというオアシス。オマーンにはこれといった河川がなく、こういうオアシスは非常に貴重で、庶民のいこいの場にもなっている。ワディ=泉のこと。
↑ 海岸ハイウェイを時速140キロくらいでぶっ飛ばすと、スールの港町に出てくる。ちなみにオマーン人は普段は温和だがハンドルを握るとスピード狂に豹変する人が多く、120キロくらいで走ってると「遅いぞオラ」みたいな感じでケツを煽られる。
昔ながらのダウ船の造船所で有名なスールにはラグーンのような入江があって、その中では干満の差が激しい。この写真はちょうど潮が引いたところ。潮が満ちると出船できる状態になる。
↑ 対岸のアイガ村へは小さな渡し船でわたる。ひなびた感じが風情ある漁村。時間が止まったようなのどかな船揚げ場。
↑ 純白の建物やモスクの幾何学模様と青い空とがマッチして鮮やかだ。
↑ スールの町を過ぎ、さらに海岸道路を走っていくと、砂漠と岩山の無人の荒野が出てくる。ひたすら続く砂漠の一本道を走り続けるのは爽快だ。時々ラクダにも出くわす。
↑ ところどころに侘びた感じの漁村が出てくる。造船の進み具合をチェックしている漁民。
↑ 砂漠と海が密接した海岸線が続く。
↑ このあたりは広大なワヒーバ砂漠の端っこになるので、場所によって見事な砂漠が展開される。
↑ 砂山のふもとでテントを張って眠る。テントから顔だけだし、星空を眺めながらすごいなあすごいなあと思っているうちにいつのまにか眠ってしまった。