やはりシーカヤック一人旅はディープで面白いね。
一人で、それもテント泊で、最低1週間は旅しなきゃ分からないシーカヤック独特の自然観、世界観ってやつがあるのを再確認した旅だった。自然の懐深く没入するってことは自分のハートの深い部分にダイブするってことと繋がってるし、自然の中の未知なる魅力を発見することは自分の感性の未知なる領域がパーと開かれるのと等しいように実感する。
シーカヤック旅ってのがまた特別なんだよね。
ぼくは「プラネット感覚」って言ってるけど、
なんていうか宇宙遊泳して帰ってきたような気分がするんだよね、
1週間以上のシーカヤック一人旅を終えると。
それにしても通常、日常生活の中でいろんな便利なものに取り囲まれて暮らしているけれど、シーカヤック旅を続けていると本当に必要なものはすべてシーカヤックのハッチ(荷物入れ)の中に収まる程度で充分だしそれ以外のものはすべてアクセサリーにしか過ぎないぜ、という感覚になっているのも面白い。
かっこつけていうと、大事なのは身体がシャキンシャキンと軽快に動くということと自分の脳みそに何が詰まっているのかということ。
それ以外のことはほとんど些事にすぎない。
リアルなむき出しの自然の中では、そういう意識にピントがだんだん合ってくる。
そしてこの感覚を日常でも失わず生きていきたいと決意表明のように思うんだよね、毎回。
帰ってきて一息つくのもつかの間、これからまた串本・潮岬周辺へツーリングしに行ってきますので(今度は数人で)、また帰ってきてから旅の話をさせていただきたいと思います。