プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

出版記念イベント開催

2019-11-11 22:33:53 | イベント

来たる12月1日(日)、「インスピレーションは波間から ~自然の教えを知る、シーカヤック地球紀行」(めるくまーる社)の刊行記念パーティを開催します。著者である当店代表の海洋冒険者・平田 毅が本書の解説と共に、本書の舞台となった世界各地の海旅にまつわるスライド&トークショー。

著書は11月13日に全国書店発売ですが、アイランドストリーム店には既に入荷済です。
アマゾンのご予約&購入サイトはこちら。
https://www.amazon.co.jp/dp/4839701768/

●参加料金
3000円(税込)
(書籍代金1980円+ドリンク&スイーツ代)
※既に本を購入された方は、本ご持参いただければドリンク&スイーツ代の1,000円のみとなります。本にサインさせていただきます)
※小学生以下無料(ドリンクなど注文されたときにその都度キャッシュオン)
※イベントの前後で、昼食や夕食もオーダーしていただくことが可能です)

場所:アイランドストリーム
643-0005 和歌山県有田郡湯浅町栖原1434
※併設するThe 7th Sense Cafe店内にて開催

 ※ご予約は主催アイランドストリームまで 
 事前の人数把握のためお電話かメールを頂き、お名前と連絡先(お電話番号)をお知らせください。こちらからのメール返信をもってご予約完了といたします。
 0737-63-3221 sunnyrain@nifty.com

イベント詳細はこちらのページでもチェックできます。
http://islandstream.la.coocan.jp/shuppan.html


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楽しむことと責任意識

2019-11-11 19:18:00 | 新聞記事




 毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、今回はニュージーランド二回目です。いつも送られてくる掲載紙が今回は送られてこなかったので、最終ゲラを載せました。本来はカラーなのですが、ぜひお読み頂ければ幸いです。


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本が入荷しました

2019-11-10 21:41:00 | アート・文化










 
 やっと本が入荷しました
 拙著「インスピレーションは波間から」(〜自然の教えを知る、シーカヤック地球紀行)
 本屋では13日発売ですが、アイランドストリーム店舗では既に購入できます。

 今年1月に完成していた原稿、そこから出版社探したり何やらかんやら、本だすのにこれほど時間かかるとは思わなかった。だけど誰に頼まれたわけでもなく好き勝手書いた本としては早いリリースなのかもしれない。

 来たるべき新しい海文化を祈願して書いた作品。是非皆さん買って読んでください。なお、内容紹介などはアマゾンページをご参照ください。もちろんアマゾン及び全国の書店でも購入できます。
https://www.amazon.co.jp/dp/4839701768/

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 透明感溢れる無人の海岸線でキャンプする贅沢

2019-11-10 21:31:00 | 湯浅湾ツアー





















 先日9日〜10日は湯浅湾北岸のやびつ海岸でキャンプツアーを開催しました。

 北風が主流となり、一方太陽が南の空を通る晩秋から初春の時期、ちょうどやびつ海岸では風裏になり、しかも太陽光線が真正面から照らすロケーションとなるので、穏やかで明るいコンディションの下、無人の海岸線ツーリングが楽しめます。
 
 断崖や入江や洞窟や山々など海景全体が美しい陰影を醸し出すこの時期のやびつ海岸を、キャンプを通じて心ゆくまで味わうのがこのツアーです。  

 この2日間、やや風が強くなる時間もありましたが、からりと晴れ渡り、ツーリングも焚き火キャンプも、充実したものとなりました。ここは関西からもアプローチしやすく、だけどみんな知らない秘境フィールドなのですが、その魅力をリアルに味わっていただけるコンディションに恵まれました。
 

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出雲の神在祭を取材

2019-11-08 12:17:00 | アート・文化



















 出雲の神在祭にやってきた。次作「黒潮ストリートの知恵」の取材として。 

 琉球とか南方から対馬暖流に乗って渡ってきたセグロウミヘビというウミヘビが夏場この辺りで過ごすが、今ぐらいの時期から北寄りの季節風が本格化し、北を流れるリマン寒流からの冷たい水が接岸してくることによってセグロウミヘビはこごえ死に、浜にうちあげられる。そのセグロウミヘビが死んで龍蛇神となり、ガイドとなって全国の神々を迎えるのが神在祭。  

 11月は神無月というが、それは全国の神々が総出で出雲に参るからそう言われる。逆に出雲では神在月という。その神々は海からやってきて浜に上がって出雲大社に歩いて向かうのだが、その案内役がセグロウミヘビになるというわけ。  

 要するに丁度南方系と北方系の自然のエッセンスがこの時期この場所で合わさるという自然信仰が土台にある儀式だが、南方系とは琉球、台湾、フィリピン、東南アジア、インドネシア、ニューギニアなどオセアニア世界にもグラデーションでつながっていく筋があり、一方北方系とはサハリン、千島列島、朝鮮、中国、アリューシャン、ロシア沿海州、アラスカへとグラデーションで繋がっていく筋がある。その接点がこの時期この場所っていうこと。それを祭ろうとした古代人の自然観察眼は凄い。  

 要は北方系も南方系も倭人も隼人も蝦夷もアイヌもメラネシアンもコロポックルもタオ族も漢族もジャパ二もコリアンもアボリジニもチャモロ人もキリスト教徒もイスラム教徒も仏教徒もヒンズー教徒もみんな争わず仲良くやろうや、そして何より自然を大切に、という隠された意味があるのがこの神在祭である、というのがぼくの解釈。あるいは21世紀のグローバル化したこの時代そう考えるべきなんじゃないかというのがぼくの意見。
 そう考えると、セグロウミヘビがホスト役になるという事にも合点がいく。 
 まさにヤポネシアン的な思考法。  

 ということで日御碕あたりから祭りの行われる稲佐浜あたりまでシーカヤッキンク。昼飯に浜に上がり、セグロウミヘビが打ちあがってないかいな、と浜を歩いてみると、セグロウミヘビはいなかったが代わりにウミガメの死骸が打ちあがっていた。  同じく神話的なシンボル。南方から黒潮に乗ってやってきたやつ。 
 凄いなと思っているとどこかで誰かが吹くホラガイの音がきこえてきた。   
 水平線のキラキラする光の乱舞が美しい神々の舞のように見えてきた。

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秋の海景の陰影

2019-11-08 12:03:00 | 湯浅湾ツアー





 定番の湯浅湾シーカヤックツアーもいつも通り開催しています。今の時期は空気の透明感があり、日差しが一年を通じて一番弱い時期でもあるので景色の陰影にワビサビ感があって美しい。

 夏の海より美しい。

 海は夏だけじゃないという認識がいつになったら世の中に浸透するのかな。

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熊野の脈打つ動脈

2019-11-08 11:47:00 | 紀伊半島









 先日熊野川カヌー・カヤックツアーを開催しました。

 普段はこのコースはウォータージェット船も運行しているのですが、今回はやや水量が多いという理由で運休していました。

 実際のところ、それほど水量が多いという感じでもなく、スピーディに下ることができて丁度よかったです。また水のエネルギーが感じられ、熊野の動脈たるスケール感を受け止めることができました。

 そして何より静けさの中を下るという、地味ながらこの上なく贅沢なカヤッキング。鳥や風の音、風に揺られて重なる葉擦れ、瀬のせせらぎなどに包まれながら秋の一日を存分に楽しみました。

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本の発売日が11月13日に決まりました

2019-11-02 23:01:34 | アート・文化

 

 著書「インスピレーションは波間から 
 ~自然の教えを知る、シーカヤック地球紀行~」の発売が11月13日となりました。

 13日に全国書店で発売されますが、
 アマゾンには既にページがアップされており、
 内容紹介も記載されていますので、どうぞご覧ください。
 また先行予約していただければ幸いです。
 https://www.amazon.co.jp/dp/4839701768/

 なお表紙写真の下の部分はオビがくるのですが、
 現段階では外した状態で載せています。
 ちなみにオビ文やコピーなどは下記のようになります。

・関野吉晴氏(「グレートジャーニー」の探検家)
〔オビ推薦文〕より抜粋
……カヤックと一体化した人魚(著者)の身体は、生態系に溶け込み、野生の感性・理性・霊性を使って、独自の自然観・世界観を紡ぎ出していく。海やカヤックに関心はなくても、十分読みごたえがあり、たくさんの人に読んでもらいたい素敵な本です。

・鎌田東二氏 (宗教哲学者・京都大学名誉教授) 
〔解説〕より抜粋
……カヤックの装着と操行に魅せられた著者は、<身体感覚を総動員することによってこの「水の惑星」と深く対話し、進むべき道を導きだしていく叡智>を探っていく。このとき、カヤックはかぎりなく音楽に近づく。それはもちろんつねに海の波音と共にあるものだが、もっと深く地球の歌を、この水の惑星の歌を呼び込んでくる。

〔裏オビのキャッチコピー〕
 水の惑星の音色を聴きに行った――黒潮の長流に漕ぎ出してみると、太平洋はそのたゆたいの深みから、太古の人類の知恵とこの星に可能な未来を、五感にじかに語りかけてくるようだった。

 ということですが、上記アマゾンのサイトで購入できるほか、できましたら書店で予約、購入していただけるとなおありがたいです。またカフェやショップをされている方は、本書を仕入れて販売していただけるとさらにありがたいです。それから、ぼくを呼んでいただければ貴店で販促スライドショー&トークイベントを開くことも可能です。

 ●ショップやカフェ等のお店様が、出版社から直接本書を仕入れる場合の取引条件
 ・注文部数に関わらず、定価の20%引き(1584円)で卸します。
 ・1回の注文が5冊未満の場合は、送料は着払いです。5冊以上は元払い。
 ・配送は宅急便を使います。

 ☆めるくまーる社
 郵便番号101-0051 東京都千代田区 神田神保町1-11 信ビルディング4F
 03-3518-2003
 info@merkmal.biz

 よろしくお願いいたします。


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串本キャンプツアー

2019-11-02 22:42:00 | エコロジー
 


















 先日開催した本州最南端、串本沿岸でのキャンプツアー。
 
 台風21号の影響で橋杭岩より外側はうねっていたが、
 逆に串本大島南岸まで行くとうねりの影響もましになり、
 なかなか楽しめるツーリングとなりました。
 
 キャンプ時にも雨は降らず、風も吹かず、暑くもなく寒くもなく快適でしたが、
 去年の台風の影響で浜の砂がごっそり流れ去っていて、ゴロタ石の浜になってしまっていました。
 それが悲しかったですね。
 
 日本の海岸線は軒並み砂がなくなっていってるという現状があります。それは護岸工事の影響で潮の流れが変わることによってこれまであった場所の砂が移動、拡散してしまうという原因。川の上流のダム建設によって川からの砂の供給が途絶えてしまうという原因(海岸線の砂って川からの供給であることが多い)。河口付近の工事によってさらに砂が流れてこなくなるという理由。などなどさまざまな因果が複合的に重なり合うことによって起こった結果なのですが、この浜にかかわらず本当に全国的に浜の砂が減っていることが心配されます。
  
 これも絶対なんとかしなきゃいけない問題でしょうね。
 砂浜がなくなれば台風や津波が来たときにクッションやショックアブソーバーの役割をするものがなくなって、より被害が大きくなることも考えられます。砂浜や干潟やマングローブや湿地帯や海岸段丘など自然そのものがエネルギーを減少させるという要因も、実は大きいものなのです。
 
 と、悲しくなってくるあまり、ついつい長々と意見を述べてしまうのですが、キャンプそのものはとても楽しいものとなりました。
 
 2日目も風がなく、ややうねりだけがまだ残っていましたが、総じてよいコンディションでした。大島の北側の滝を見に行き、その足で九龍島までこぎ、そこで昼食をとったあと再び戻りました。
 
 という流れでツアー終了。

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雲山峰ライトトレッキング

2019-11-02 21:56:00 | トレッキング











 先日、大阪と和歌山の県境あたりにある紀泉アルプスの一部の雲山峰をライトトレッキングした。
 山中渓の駅あたりからスタートして六十谷駅まで抜け、電車に乗ってまた帰ってくるコース。

 意外と気に入った。もともと一日の中で完結する、4、5時間程度歩くくらいの周遊が好きなのだが、ここは大阪湾側、紀ノ川側の両方を望むことができつつ、適度に野趣があってよい。

 トレランの練習なんかにもいいと思った。イノシシが多くてちょっと注意が必要だが。

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いつかコンクリートが

2019-11-02 21:42:00 | エコロジー





 先日プライベートで漕ぎに行った下津沖の地ノ島あたりからの風景。

 この石油備蓄タンクのあるエリアは昔からの埋め立て地。以前百年くらい前の郷土資料写真を見たら、この辺りはそれはそれは美しい入江と干潟が一面に広がっていた。

 一度壊した自然はなかなか元に戻らない。いずれここにあるタンクは時代の変化とともに無用の長物となる。かといって自然に戻るわけではない。

 よく思う。
 これからの公共事業とはそこらを無闇にコンクリート詰めにするのではなく、むしろコンクリートをひっぺがし、元の自然に戻す工事をすべきではないかと。後世のことまで考えるならば、きっとその方がいい。自然の美観こそが最高の経済価値となる時代が、いつか必ず来るだろうというのがこれまで方々の海を旅してきたぼくの予感である。

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工事は終わっていたけれど

2019-11-02 21:24:00 | 紀伊半島





 ずっと工事中だったみなべ海岸の出艇地がこの前行ったら工事も終わってこれまで通り使える状態になっていた。
 
 よかった。

 ここの沿岸を流すように周遊するのもとても好きだから。

 しかし、それにしても昨今、海岸線の工事やら沖防波堤の新設やらテトラの増設やらが、やたらと多い。公共事業がないと地元経済が回っていかないということだが、ちょっとやりすぎ感が強く、危惧している。

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 黒潮シンボルツリーの北限集落

2019-11-02 21:02:00 | 黒潮













 湯浅湾北岸やびつ海岸先端付近にあるやびつ集落あたりが、亜熱帯植物アコウの木の北限。

 南は台湾やフィリピンあたりにまで分布する黒潮流域のシンボルツリー。それがここで途切れるというのは、すなわち少なくともここまでは黒潮のかすかな吐息が届いているということの証拠でもあり、なかなか感慨深いものがある。

 このすぐ北の有田川河口で黒潮エッセンスがかなりの部分遮断される(すべてが消えてなくなるわけではない)

 幹がうねうねとうねっていたとしても、爽やかな印象があるアコウの木。これを道標として南ヘの旅に出たくなってくる。

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 やびつ海岸の季節

2019-11-02 20:48:00 | 湯浅湾ツアー







 少し前に行った、湯浅湾北岸やびつ海岸でのツアー。ここは北風の風裏となるので北風がメインとなるこれからの時期に美しく映えるフィールド。

 雨が上がったあとにできる滝も見ものだ。 

 洞窟、断崖、入江、無人の浜が次々に出現するが、海岸線ギリギリに進み、それら一つ一つ愛でるように進むのが面白い。

 アイランドストリームのこれからの時期のツアーはこの海岸線がメインとなります。どうぞお越し下さい。

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 いつ来ても好きなフィールド

2019-11-02 20:28:00 | 紀伊半島











 先日プライベートで行った紀伊長島の沿岸キャンプツーリング。
 ここは赤野島、鈴島という2つの無人島があって、その外側が野生的な外洋、内側が箱庭的な内海と、二つの趣の異なる海が楽しめる。
 島先端の岬を越えるとまるでページをめくるように雰囲気が変わるその感覚が好きだ。

 また、外洋からは熊野灘特有の山のような大きなうねりが入るが、同時に熊野の山々の並びは海のように重なってうねって見えるのが面白い。

 二つの島ともにキャンプは禁止だが、沿岸ぞいにいくらでもキャンプできる浜がある。流木集めて焚火キャンプ。

 いつ来ても感性とイマジネーションに訴えかけてくる、好きなフィールドだ。

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