プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

不思議の空間

2015-07-15 00:38:58 | ニュージー&タスマニアカヤックトリップ

 海と違って湖では、
 閉じられた内水面であるせいか、
 時として不思議の国に迷い込んだような錯覚に陥ることがある。

 そういうトリップ感覚も好きだ。

 写真はニュージーランド南島・モノワイ湖。
 ここはほんとに不思議の世界、異次元の入り口のような空間だったなあ。
 立ち枯れた木がシンメトリックに水面に映し出され、
 押し黙っている。
 水そのものも表情がなく、生き物がいる気配もない。
 時間すら動きをなくしている。
 実際はレインボー&ブラウントラウトがいて、
 ぼくはそいつを狙ってカヤックフィッシングしていたんだけど、
 まったく反応なし。
 魚影すら見なかった。
 唯一見たのは、立ち枯れの木々の合間にいた1mくらいのウナギ。
 この世界におれとこのウナギしか生物はいない、と、
 錯覚すらする瞬間だった。

 寂しいような、切ないような、 なんともいえない気分。
 が、それもまた、悪くはなかった。


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シンボリック

2010-04-23 11:20:01 | ニュージー&タスマニアカヤックトリップ
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 シーカヤックもそうだしその他アウトドアが盛んなニュージー&タスマニアから帰ってきて、市民の普通の生活スタイルに根差したあちらのアウトドアライフって成熟した大人な感じがしていいなと思うと同時に、非白人文化ある先住のマオリやアボリジニーの神話やアートもすごく面白い、カルチャーとすればむしろ白人文化よりもこっちの方がはるかに深遠で美しいなと再認識し、帰ってきてしばらくたった今もツアーや雑用の合間を抜って、関係する本を読んだりしています。

 そうこうするうちにそれら先住民のカルチャーと、さらにそこにも繋がってくるポリネシア、縄文、インド、北米、南米の先住民といった環太平洋アジア文化圏のカルチャーって俄然想像力を刺激し、たまらない魅力を放ってるなと、自分の中で興味が再燃してきています。
 アイランドストリームをやる傍ら、ここ十年で行った
 日本一周のシーカヤックジャーニーや、
 アジア・アラビア、オセアニア方面へのカヤックトリップの経験が、
 ひとつの形としてまとまって、
 自分の心の中で大きなうねりとなってきてるのを感じる。
 いわゆるひとつの「プラネット感覚」。

 カヤックもアウトドアも、そこから派生してくる、
 アートやカルチャーがやはり、面白いんだよね。
 これからアイランドストリームは、やろうとしていてなかなかできなかった
 そういう部分をうまく展開していきたい。

 そんな流れであるのかないのか昨日はネットショップでインディアン・ジュエリーを思わず購入。上がホピ族のミッチェル・ソッキーマというアーティストの、熊の爪痕がかっこいい作品。波のようなしなやかな出っ張りと、水滴のようなアクセントもすっごく気にいった。なお熊の手というのは、親愛の情、友好の意味を現す象徴とされている。そして下はズニ族のエッフィー・カラヴァサっていうアーティストの、ターコイズとレッドコーラルの色彩対比がラヴリーな作品。よく見るとヘビが周りを囲んでいるが、インディアンにとってヘビは賢さの象徴とされている。また自分の正しく進む道を示唆する知恵の象徴とも言われていて、クールだ。ターコイズの青は海で、赤は海上を進んでいく己の熱いスピリット。

 ちなみにインディアンジュエリーは、そんなふうに自然の精霊をイメージして生き物や気象などを象徴的にあしらった、神秘的かつ遊び心に溢れた作品が多いけれど、それってシーカヤックの自然感覚とどこか相通ずるものががある
 ナヴィゲーションの時の、自然現象をシンボリックに感じるセンスというか・・・。
 特にホピ族ととズニ族のやつはプリミティヴでありながら、
 洗練されていてぼく好みだ。
 こういうのを身に付けてシーカヤッキングを楽しみたい。


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ネイチャー&カルチャー

2010-03-18 23:59:15 | ニュージー&タスマニアカヤックトリップ
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 さて、ほんとはニュージー&タスマニアトリップについてガンガンアップしていきたいところなんですが帰国後やらなきゃいけないことが山積みで、また明日から三重県で開催されるシーカヤックアカデミーに行かなきゃいけなかったりでなかなかアップできなくてごめんなさい。

 先日からアイランドストリームの湯浅湾ツアーもスタートしましたが、やはり日本の海って素晴らしいなと、いつも海外から帰ってくると実感するように、今回もまた改めてそう思いました。「sightseeing」という言葉があるように「見る」という意味において世界には美しい自然場所がたくさんありますが、日本の自然には「見る」だけではなく五感全体に訴えてくる独特のコク、味わい、情感のようなものがその空気の中にふんだんに含まれているなという感じがします。それは四季の変化が非常にダイナミックかつ微細で、日によって、あるいは時間帯によって刻々と移り変わるその表情の多面性から生まれるものだと思っていますが、とにかく素晴らしいです(案外世界にはそういう場所は少ない)。
 この風の中の春の香りとか、なにげに最高です。

 しかし同時に日本の多くの海岸線や川では「やたらと人工物が目立つな」と改めて感じました。護岸、沖の防波堤、消波ブロックなど、いかつい建造物があまりにも威圧的かつ取ってつけたようにミスマッチに、ダサく景観を損ねちゃってるなあと、帰国後改めて気付かされ、悲しい気持ちにもなったりしました。
 だってあちらでは、美観を損ねるような人工物はほとんどなかったですから。自然保護の思想が浸透していて、海岸線や自然のフィールドにも、ゴミひとつ落ちていないという徹底ぶりだったので日本に帰ってきてその落差を結構感じたわけです。(もっとも湯浅湾は人工物がものすごく少ない、自然がたっぷり残された場所なのですが、やはり人工物ナッシングなところからくるとどうしてもテトラとかには目が行く。工事のための工事、税金を使って美しい歯をわざわざ抜き、人工入れ歯に差し替えるような行為だ)

 海外を旅してるとその土地のことに興味を抱くと同時に、日本にいる時よりも日本のことが気になり色々客観的に比較したりするものなのですが、この「自然保護の思想の違い」って一体どういうことやねん? と結構深々と考えましたね。とくにキリスト教文化圏と東洋の違いってその自然観の違いを見るとすごくはっきりすると同時に非常にナゾが深まる部分があるのですが、その辺の話も始めるとものすごく長くなるけど興味深いことなのでおいおい記事の中でも書いていこうと思います(自然保護の思想はあちらのほうが進んでいるけれど自然文化の歴史的な深みは日本の方が比べ物にならないほど面白い。それだけに色々ジレンマとかある)。
 ま、ひとまずは写真で勘弁してください(クリックしてでかくしてみてくださいね)。

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おそろしく美しい湖、タスマニア 「レイク・バーバリー」


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タスマニアの海や湖や川は、その水がやけに赤っぽいところも多い。ボタングラスという植物の平原から染み出したタンニンによって赤く染まる。タスマニア西部「ストローン」の湾の出口付近にてカヤッキング。

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ニュージー南島、アオラキ・マウントクック国立公園とフッカー氷河から流れ出た湖。なんとここでもカヤッキングできる(ツアーしている業者もある)

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タスマニア北西部「モンタグ(montagu)」沖の湿地帯にて。遥か北半球からやってきた渡り鳥の宝庫となっている干潟が展開されるが、このペリカンさんもそんな中の一人。

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上のモンタグ沖のバックウォーターはものすごく複雑な水路となっていて、深追いすると迷子になる。ここにも昔アボリジニーが住んでいたが、彼らは水路やそこに生息するあらゆる生物について完璧に把握していたのだろうということを考えるとすごいな、コズミックだなと思った。

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タスマニア東部海岸のベイ・オブ・ファイアーの海水には魅入られてしまう。

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カヤックで釣りするとこういうベラみたいな魚はガンガン釣れる。引きが強いので結構楽しめた。タスマニア・ブルーニー島ライトハウスジェッティービーチ沖にて。

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南緯40度線上には南米からアフリカ大陸をスルーしてタスマニア&ニュージーの他に陸がなく、よって障害物に邪魔させずものすごい距離を渡ってきた西風が、とんでもない波を巻き起こす(波の高さ=風の強さ×風の吹き渡ってきた距離×吹き渡った時間。※フェッチという)。ニュージー南島最南端、インバカーギル近郊にて。

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上記のとんでもない風波は「roaring 40's (ローリングフォーティーズ)※吠える40度線という意味」と呼ばれていますが、そいつの洗礼を受けた木はこのように曲がったまま伸びることになる。

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タスマニア最後のウィルダネス、南西部バサースト湾。

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タスマニア北西部「モンタグ」の複雑な入り江にアプローチするボートランプには、「隠れた水路がたくさんあるのでここでのヒラメ釣りはとんでもなく危険である」という看板が立っている。

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で、上記したような看板がある場合日本では「絶対に立ち入らないこと」という看板がその横に立つことになるがあちらではそうならず「自己責任にてどうぞ」という看板が横に立っている。ここにお国柄、民族性、「個」というものの考え方がすごく出ていて非常に興味深かった。で、実際漕いだけれど潮の流れと潮波がハンパじゃなく、ヤバイなと思った。

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絵に描いたようなワイングラス・ベイ、タスマニア東部。


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ムーンビームとそれを映し出す海面。タスマニアは空気が澄んでいて星空もすごい。南十字星とかいろんな星座も勉強になった。

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ベイ・オブ・ファイアー、かなり惚れた。


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南半球から湯浅へ

2010-03-12 11:22:52 | ニュージー&タスマニアカヤックトリップ
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 またまた前回の更新から大幅に間隔が空いてしまい申し訳なかったです。先頃、ニュージーランド&タスマニアから帰ってきました。脳みそにこびりついた先入観や誰かが決めつけてそれがいつの間にやら一般通念となったような無意識の領域であぐらをかいてやがる固定的イメージを取っ払い、自分の裸の触感でその土地特有の風や波や自然の息吹を捉えること。そしてそこから己自身のイマジネーションを押し広げてゆきいわゆるひとつの「感性の世界地図」を描いてゆくというライフワーク。それには自然の懐にもっとも深々と入ってゆけるカヤックでのトリップが最適だと考えると同時にそれこそがカヤックという遊びの探究すべき究極の面白さだと常日頃考えているわけですが、地球はとてつもなく広い一方、考えているだけでボーっとしてたらいつの間にやら時間は過ぎてゆく。人間だれしもいつかは年取って衰えて死んでいくわけで、とくに気力体力ともバリバリの今の間にカヤックトリップできる機会があれば無理してでもあちこち行くようにしています。で、今回は南半球のニュージー&タスマニアとなったわけです。

 レンタカーを借りトランクに折りたたみカヤックをぶちこんでひた走りピンと来た場所で漕ぎまわりつつ、やはりアウトドアーするためにあるような国なので、トレッキングや釣りなども欠かすことはできない。しかもピンポイントではなくグルーっと全体的に回って概観も感覚としてつかみたいということでかなり意識的にというか私特有の貧乏性的に、あちこち行きまくりました。一日のうちで、何ヵ所かのフィールドをはしごして漕ぎつつトレッキングもする、とかそういうこともしたりしましたが、やはり先進国で、かつレンタカーの旅だから、楽でした。細かく思い起こすとバタバタ動いてるんだけど気持ちの上ではものすごくゆったりとしたトリップになりました。もっとも、レンタカー代を捻出するため宿にはほとんど泊まらずほぼテント暮らしでしたが、テントの方が薄皮一枚でその自然場所と対話している感覚があって、睡眠学習ならぬ「睡眠時無意識裡における自然との夢のジャムセッション」みたいなもので、そいつはどんな最高級ヴィラのスウィートルームよりもリッチなのでした。

 そうして久しぶりにホームグラウンドの湯浅へと帰ってきたわけですが、こうやって海を眺めてますとなんと言いますかねえ、南半球も湯浅もこの青い球体の上で、「繋がっとるなあ~」という感じしますね。ウナギとウミガメと渡り鳥とクジラとカヤッキングを通して得た人間のプラネット感覚には国境はないってこと。
 もちろん今回のカヤックトリップの模様もまたこのブログでおいおい更新していきます。また今回のトリップもアイランドストリームのツアーを行っていくにあたって得るものがたくさんあったのでどんどん繋げて生かせて行きたいと思っています。
 よろしくお願いいたします。

 なお、3000枚くらい写真とったのですがそれもおいおいこのブログに載せていくことにするとしまして、ひとまずここでもパパパっと何枚か写真を下に並べておきます。よろしければクリックして拡大してごらんください。
 
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ニュージー南島の真ん中あたりに位置する「テカポ湖」。氷河から流れてきたシリカを含んだ湖水が独特の青白さを誇っていて宝石的な美しさがある。

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タスマニア東海岸、ベイ・オブ・ファイアーの海はとにかくブルーの透明感が鮮やか。

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 ニュージー南島・フィヨルドランドの「ファーガス湖」で釣った60cmのレインボートラウト。トラウト、とくに50cm以上のトラウトってのは、その場の自然のエレガンス、エナジー、美しさの化身のような独特の風格がある。

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 ニュージー南島・ミルフォードサウンドの断崖絶壁の谷間を漕いでいると何やら深海の底にいるような不思議な錯覚を覚える瞬間がある。

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 タスマニア北西部「スタンリー」にある「ザ・ナッツ」という岩山はタスマニアのエアーズロックとも呼ばれているがそれをカヤックの上から見たところ。エアーズロックというのは大げさだろうけど確かに古えのアボリジニーが聖地としてあがめただろう、どっしりした力感がある。さらにこの岩山の頂上に登って見る水平線は圧倒的。宇宙を思わせる圧倒的な質感の大海原が広がり、そこからドーンと突き出したこの岩山「ザ・ナッツ」そのものがひとつの宇宙船のようだと感じた。突き出たというか、まるで浮いているかのような感じがしたからね、立ってると。

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ニュージー南島・フィヨルドランド「モノワイ湖」の立ち枯れた木々とそれを映し出す微動だにしない湖面。全くの無人、音のない世界で、かつ釣りをしても何も釣れず、生き物の気配すらしなかった。唯一見たのは1m以上ある巨大なウナギのみ。・・・なにやら神話的な空気が漂っていた。

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タスマニア、セントクレアー湖上で迎えた朝日。湖面から立ち上る朝霧がドライアイスのように演出。

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ニュージー南島「カイコウラ」沿岸にて。この入り江では周囲のすべてのものがブラウン、黄土色の色感を帯びていて(海面下でもブラウンの海藻がひしめいている)、それが青い空とすごくポップに、そして幻想的にマッチしていた。茶色という色に対してこれまで持っていたすべてのイメージを裏切る茶色・・・、色彩って不思議なものだなあと実感させられたフィールド。

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ニュージー北島・トンガリロ山のトレッキング途中に出てくるエメラルド湖。現物は写真の何千倍も美しいけれどこの写真でも色の妙味は味わえる。自然の色使いってすごいなと思うね。



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ドルフィンカヤック

2010-02-07 11:56:52 | ニュージー&タスマニアカヤックトリップ
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昨日ニュージーランド南島のアカロアってところでカヤッキングしてて世界最小のイルカ、ヘクターズドルフィンの大群に遭遇しましたが、そのときの写真の一部です。この話も時間がないのでまた。




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ニュージーランド

2010-02-03 07:34:30 | ニュージー&タスマニアカヤックトリップ
 前回記事より更新の間隔がだいぶあきましたが、その後海外カヤックトリップ出張に出ていまして、現在ニュージーランドにいます。レンタカーでぐるっと国中を一周し、気に入ったところでキャンプを張り、カヤッキング、トレッキング&トラウトフィッシングをしています。この国ではごく普通の庶民がカヤックやトレッキングを日常的に楽しんでいて、アウトドアライフをエンジョイするのは当然の権利であるという空気が普通に漂っており、人々はフレンドリーかつベタベタ構ってくることなく放っておいてくれるので、僕のような人間にとって非常に居心地いいです。アウトドアグッズはがんがん売れているけれど実際にフィールドに出ている人は非常に少なくむしろやや奇異な存在として見られがちな日本とは正反対の感があって、新鮮で興味深いです。特に、この国の人たちのアウトドアを「エンジョイする」感覚が非常にいいです。なんといいますか、この自然体のエンジョイ感の中に味わいやコクがあります。「人生」、って感じなのです。ぼくはどちらかというとややとんがった反骨的なハートを持ちながら日本では暮らしていますが、ここで生まれ育っていたらあんまり物事に疑問を感じず満ち足りて暮らしていそうだな、それはそれでいいだろうけど逆に面白くないかもしれないな、とかいろいろ考えます。ほか、いろいろ書きたいことがありますが時間がないのでこのへんで。


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