スリランカ西海岸のニゴンボ~コロンボ~カルタラ~アンバランゴダ~
ウナワトゥナ~ミリッサまできた。
もうすぐ最南端。コンパスは北に向くことになる。
1月6日にスリランカに到着。
しばらく準備を整え、新しい大統領の誕生を見届けた後、
1月10日、西海岸のニゴンボから海旅をスタート。
初日はコロンボの北、ヘンダラという町に隣接する、
通称UKと呼ばれる漁船に着陸。
漁師達に歓迎される。
10年前の津波の被害がモロにあった場所で、知り合った
津波孤児のマンジュウ君という若者と茶を飲みながら色々話す。
親兄弟全員亡くなったそうだ。
素朴でいい奴だったが、
現在はヤクの売人をやっているらしい。
スリランカで何かあったらオレの携帯にいつでも電話してくれ、
と言う。
まあこれはスリランカ人のお約束的ご挨拶。
2日目は朝6時に離陸、コロンボ港の外周を大回りする。
途中2隻のスリランカ海軍の船と出会い、どこに行くのか聞かれた。
途中からうねりが高まる。
インド洋、アジアモンスーンの胎動を感じさせる、
なかなかパワフルな波ウネリ。
海岸線はダンパーエリアとなり、ビーチランディングが少々難しいので、
港や船だまりを探す。
が、どこに行っても港や防波堤の類いは全くない。
仕方ないので、沖から海岸線を見て、
一番波の穏やかそうな場所を見つけて着陸。
カルタラ・ノースというひなびた漁村と、
リゾートとが混在する海辺。
着陸したすぐ目の前のちょうどいい場所に安いホテルがあり、
そこで一泊することにした。
新年早々、この1~2月にシーカヤックでスリランカを
ぐるっと周る海旅の準備に明けくれています。
写真は五分割のシーカヤックです。このカヤックをバラして飛行機で運び、
現地でカヤックの荷室にテントその他野営道具一式積み、
北海道の五分の四の面積、外周1200キロの海岸線を旅します。
スリランカの面白いのはまず、
動植物たちの生命の息吹が濃密なところですね。
野生のクジャクやイグアナ、リス、ナマケモノなど、普通は動物園でしか見ないような鳥獣がそこらの村の中でほっつき歩いていたりします。さらに動物保護区に行くとヒョウやゾウ、クマ、バッファローなどが闊歩しています。またヨーロッパ、東アジア両方向からやってくる渡り鳥の越冬・営巣地であり、あちこちで鳥の編隊が大空を彩っているのが目につきます。
それらを支えるのが水辺の豊かさで、島内には数千個の湖が点在し、海岸線には複雑なラグーンが内陸まで入り込んでいる、まさに水の国です。 水に育まれた植生も豊かで、何千種類もの植物が、アーユルヴェーダの薬草として利用されています。
海は、クジラ、イルカ、ジュゴンなど海洋生物のホットスポットとして知られています。
で、この国の、人間と動植物との共生のバランス感覚がぼくは好きというか、直感的にめちゃピンとくるものがあるんですね。「生命」という意味において、人間と動植物との分け隔て、壁、ボーダーが限りなく薄い、というかグラデーションでつながっている感覚。スリランカは敬虔な仏教徒が大半を占める国でもあるんですが、「生きとし生けるもの、生命を尊ぶ」というブッダの教えの最も核心的な部分がここには今でも生きているなと、昨年訪問して思ったんですね。
この21世紀、そしてポスト3.11時代の現在において、最も置き去りにされているけれど最も大切な価値観とは結局人間のみならず地球環境全体の「生命を尊ぶ」ってことですから、そのエッセンスに触れてみてハッとした、ビビビンと来たというわけです。リグ・ヴェーダとか、東洋の自然観の最も古いところに繋がりつつ、テクノロジーとも共存しうる最も新しい未来を感じさせる空気感、触発、ヒントみたいなものをスリランカで感じました。で、ならば生命や自然の鼓動に最も近い乗り物「シーカヤック」で旅しようと思うに至ったわけです。というか、シーカヤックで海旅することって、自分も新種の海洋生物の一員になるみたいなものだから。
溶け込むんだよな。
自分にとっても、またアイランドストリームの今後にとっても、シーカヤックやアウトドアの可能性を探求する意味でも、いい転機になる旅にしたいと思う。いずれスリランカにエコツーリズムの店を出したいし、また紀行をまとめた本を刊行したいと思う。
シーカヤック海旅とは、スポーツでも探検でも制覇的冒険でもなく、「本物の生命の鼓動」とダンスするアートなのである。
近々スリランカに持って行くウォーターフィルドカヤックス社の
シメスタ500 5分割。
注文してたものが昨年末ギリギリにやっと出来上がり試乗。
ハッチに荷物を積んでもなかなかいい乗り心地。
多分海外で本格的シーカヤッキングするにおいて、
これ以上の右腕はないだろう。
もちろんこれを飛行機に乗せていくわけだけど、
ちょっと試しに軽自動車に乗せてみると、
何とこれがラクラク乗りました。
カヤックのみならず、パドルやキャンプ用品一式積み、
かつ一人分の車中泊スペースすらあります。
すごい。
軽自動車で、5メートルの本格リジッドシーカヤックを
車中に乗せてどこでも運べる時代。
こんなのを考え、作ったウォーターフィールドの水野さんは、
天才だと思いますね。
なお、アイランドストリームでも5分割シメスタ500を
販売取扱いしていますので、興味ある方はお気軽にご連絡ください。
sunnyrain@nifty.com
皆さん、あけましておめでとうございます。
旧年来はどうもお世話になりました。
今年もよろしくお願いいたします。
今年はまず、さっそくですが1月~2月にかけて、
スリランカをシーカヤックで一周海旅します。
今、その準備に明け暮れているところです。
帰国後、3月20日からアイランドストリームのツアーを再開しますが、
今年もいいツアー、イベントを次々開催していきたいと思います。
和歌山・湯浅湾をベースとして、
紀伊半島を中心として、
関西エリアには面白い自然場所、魅力的なカヤックフィールドが、
まだまだたくさん隠されています。
何百回も経験したベテランでなくても、
5回~10回程度経験、練習しただけで、ツアー参加ならば誰でも、
「こんな場所があったのか・・・」と驚く程の場所に行けるのが、
カヤックという乗り物の底力でもあるんですが、
ぼくはガイドとして、そんなフィールドを数限りなくストックしています。
去年カヤックに興味をもたれ、これからもやっていきたいと思う方は、
今年ぜひ、まずは5回から10回、経験してみてください。
見える世界がぐーんと変わってきますよ。
ちなみに帰国後3月20日にツアースタート後、
下記の様なスケジュールを考えています。
よろしければ今から皆さんのスケジュールと合わせて、
プランを立ててみてくださればと思います。
☆【3月21日(土) 高野山町石道ピーストレッキング】
祈りの聖地・高野山への巡礼道をロングウォーク。
http://homepage3.nifty.com/creole/kouyasan.html
☆【3月26日(木)~4月9日(木) 湯浅湾桜花見カヤックツアー】
美しい春の湯浅湾でワンデイツーリング&桜の隠れた名スポットへ
http://homepage3.nifty.com/creole/hanamiyuasa.html
☆【4月10日(金)~14日(火) 近江八幡桜花見ツアー】
岸辺の桜と春の風情を楽しみながら、ヨシ原の迷路を縫いゆくツアー。
http://homepage3.nifty.com/creole/suigoutour.htm
☆【4月15日(水)、16日(木) 奥琵琶湖・海津大崎・桜花見ツアー】
奥琵琶湖の桜の名所を湖上から心ゆくまで堪能します。
http://homepage3.nifty.com/creole/kaizu.html
☆【4月25日(土)~14日(火) アースデイ カヤック体験会】
カヤック試乗会、ビーチクリーン&ゴミ調査、音楽ライヴ、
スライドショーなど盛りだくさんの内容
http://homepage3.nifty.com/creole/earthday.html
☆【5月13日(水)~14日(木) みなべ海岸キャンプツアー】
神の住む島、海ガメの寄り来る海岸線をゆき、秘密の無人のビーチでキャンプ
http://homepage3.nifty.com/creole/campminabe.html
☆【6月22日(月)~23日(火) 南紀串本キャンプツアー】
黒潮の海を漕ぎ、サンゴの海でシュノーケリングする贅沢なキャンプ。
http://homepage3.nifty.com/creole/kusimototour.htm