プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

湯浅湾の午後

2022-04-30 23:18:00 | 湯浅湾ツアー



気怠く甘美な湯浅湾の午後


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生命が躍動する季節

2022-04-28 09:32:00 | 湯浅湾ツアー
 















 
 ゴールデンウィークが迫ってきました。
 アイランドストリームの湯浅湾シーカヤックツアーはもちろん、通常通り開催しています。
 
 この時期の湯浅湾は生命の脈動がより鮮明に感じられるのが何よりの特徴です。周囲を取り巻く山々は新緑が爆発するように萌え出ずり、また海中では海草が揺らめき、その合間を魚たちが泳ぎ抜けていきます。海は陸上と比べて約1〜2か月遅れて季節が推移するものなのですが、それゆえに陸は初夏、海中は春と、ちょっとしたタイムラグが生じています。ですが、どちらも「生命が躍動する時期」という意味でシンクロしています。初夏は初夏の、春は春の、生命の息吹というものがあるわけですね。カヤックで海を周遊すると、そんな自然の脈動が肌身に体感できて、素晴らしいです。
 そういうものに対して、だから何だ? というような人もいますが、そんなものこそが人の心を豊かにしてくれるのだと感じています。
 
 また何と言っても、これから湯浅湾沿岸のみかん畑のみかんの花がいっせいに咲きます。みかんの花の香りって、ご存知でしょうか? 一つ一つならそんなに香らないのですが、その微少なエッセンスが何万、何十万という単位に集合すると、えも言われぬ香水のような芳しい香りとなって、周囲に充満します。昼の海風が夜の陸風に切り替わる夕刻、山を撫でおろしてくる風がその香りをいっせいに海辺に運び込み、それが潮の香りとブレンドされ、さらに刻一刻と色彩変化する夕焼けの海面も相まって、どこかの星の不思議空間に迷い込んだようなひとときが訪れます。
 
 それもまた、「だからどうした?」という人もいらっしゃるでしょうが、そんな心豊かなひとときの積み重ねが深い経験となり、日常を彩ってくれるものだと実感しています。そして、だからこそぼくらは長年カヤックやSUPに興じるのです。
 アイランドストリームのシーカヤック&SUPツアー、ご予約受付中。

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気をつけたい

2022-04-26 11:47:00 | 日記
知床の事故について心痛むと同時に色々考えさせられる。海を知らずして海の仕事(特に観光系)をする人が増える世の中の流れの中で起こった象徴的な出来事のようにも思える。

 海に出るときに最も大事なのは状況判断力だけど、まず現場では感覚や勘や想像力をフル稼働させて先々を推測していく必要がある。感覚や勘などと言うと、根性論あるいはスピ系に思われがちだけど実は逆で、自然の「変化の気配、予兆を感じる」というのは、抽象や嘘の介在しない、最も物理的で科学的なものだ。さらにそこから想像力を駆使して先々を読んで危険を回避する。だけどそれはさまざまな経験を重ねつつ、操船から観天望気に至るまで意識的に研鑽を積んでいかないと養われない。昔の「海の男(女)」と言われる人たちはみな、そうやってナビゲーション能力を身につけていった。

 だけど今は船の性能も良くなり、また天気予報の精度やGPS機能も上がっているので、良くも悪くも身体感覚やイマジネーションを使う必要がなくなっている。漁師ですら、言葉の端々や目の動かし方から素人くさいなと感じる人も結構多い。カヤックやSUPなんかでも、検定や講習を数回受けて修了すれば、ハイもうガイドです、という型枠が出来上っていて、実際そういう連中の方が多数派だったりする。さらに会社組織の社長は現場を知らず、売上にしか目が行かず、現場の船長やガイドは「催行中止」する権限を持たないというケースも多い。今回の場合、海水に手を浸けてその冷たさを感じたこともなかったのではないか?

 大局的に見ると、経済的パイが小さくなった日本社会で効率効率一辺倒の競争を余儀なくされ、余裕がなくなり、どの業界も職人気質が尊ばれなくなった世相の中で、起こるべくして起こった象徴的な事故だと思われる。しかし海や自然は、世相や社会状況と関係なく、昔も今も同じ風が吹き、同じ波が立つ。やはり海に携わるプロは職人、そしてアーティストでなければいけないのである。たとえばカヤックガイドなどは、ホームのフィールドを隈なく知ると同時に色んな海の色んなシチュエーションに身を置いた経験が必要で、最低1ヶ月は海旅をした経験がないと、もうお話にもならない(だがこの業界では、海旅経験のないガイドの方が多数派になっている)。

 しかし、気をつけなければいけないのは、どんなに経験を積み重ねた熟練者できちんとしていても事故を起こす可能性は常に孕んでいて、逆に超ドシロートで何も知らなくてズサンの極みだったとしても無事何事もなかったように帰ってくるというケースもあり得るということ。海や自然はそれほど厳しい世界でもあるということだ。逆にだからこそ面白くもあるのだけど、そこのところも踏まえた上で気をつけたい。

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セイリングカヤック

2022-04-26 11:33:00 | セイリングカヤック








 
 何ができるか、色々試し中。

 このセーリングカヤックは、前後左右で計4人乗れる(外海には2人だが)し、風を味方につけるとパドリングよりも距離を稼げるので、漕ぐことはちょっと、という人もそこそこの距離をツーリングできる。すると貸切での周遊も可能になるし、初心者ツアーでは行けない穴場の浜でのランチやシュノーケル、あるいはキャンプも射程距離に入る。

 また旅するにおいても可能性が広がる。シーカヤック旅には50キロ問題、あるいは70キロ問題というのがある。1日、日中漕ぎ続けて行ける距離の限界がそれくらいということで、さらに風や波の状況によってはそれ以下になる。すると行ける範囲も限界が出るし、さらに真面目にひたすら漕ぐばかりを余儀なくされ、途中で漁村に寄って漁師に話しを聞いたり、寄り道する余裕がなくなりがちになる。もちろんそういうことも想定して旅するわけだけど、その限界を超えた旅をしたくなることもある。特に、訪れた先の陸もいろいろ見て回って文化に触れる旅を。

 そういうことを考えての導入。もちろん限界を超えると新たな危険性も出てくるわけだけど、それも含めていろいろ試し中。


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護岸20キロ

2022-04-26 11:09:00 | イベント












 先日ワケあってコンクリートの護岸を20キロほど漕いでコンクリート酔いした。

 これがまだ経済効果を生み出しているのなら意味は分かるが、高度成長期もとうにすぎ、重化学工業もすっかり斜陽になって埋立地そのものが有効活用されずほっぱらかしになっている。それもあいまってさまざまな社会的矛盾が我が身にのしかかってくるようで、普段の何倍も疲れた。

 いっそのこと、万葉集に詠まれた時代の自然海岸に戻す公共事業をやったらどうだろうか? それなら別に利権まみれでも天下りの温床になってても構わない。

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イベント無事終了

2022-04-26 10:56:00 | イベント









 先日行った、探検家の関野吉晴氏を招いての「海のグレートジャーニー」イベントは盛況にて無事終了することができました。

 海のコンディションにより、1日目と2日目を逆にして開催しましたが、逆にそれがよかったのか、映画「縄文号とパクール号の航海」を観た後で、よりモチベーションとリアリティが高まった上でのシーカヤックツーリングとなったので、より得るものが多かったと思います。

 関野さんは言わずとしれた探検家ですが、ある場所からある場所へと踏破する、というだけでなく、むしろそれよりもその道中で出会う出来事や人を大事にしている。特に出会った人との関わりを、その後も続けてゆくところが他にはないユニークさで、ゆえにべつに冒険や探検に興味がない人にもファンが多いという由縁でもあるかと思います。

 身体経験を通したイベントの中で、よりお話が心に沁み入り、参加者それぞれが良い者を持ち帰っていただけたら幸いと思い開催したのですが、無事に終了できてホッとしています。そして同時に、このようなイベントをこれからもやっていきたい、やっていくべきだなと実感したのでした。

 カヤックやアウトドアを、レジャーだけではなく、文化の領域に押し上げていくために。

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イベント

2022-04-19 22:25:53 | イベント

 先日の関野吉晴氏を招いての「海のグレートジャーニー」イベントはお陰様で盛況で無事終了しました。楽しい中にたくさんの気づきや学びがあり、参加者の方々もきっと有意義な何かを持ち帰っていただけたことと思います。ありがとうございました。
 
 さらにこれから初夏にかけて、毎日開催している定番のツアーのみならず、様々なイベントを企画しています。
 一例として、
 
 5月14日(土)~15日(日)
 「みなべ海岸キャンプ講習」
 神々が住みウミガメが寄り来る海辺で、
 アウトドアはもちろん、災害時などにも生かせるカヤックキャンプのやり方を学びます。
 
 5月19日(木)
 「南紀田辺湾・神島、海ゴミ調査&クリーンアップ」
 博物学者・南方熊楠の尽力によって天然記念物となった無人島で、特別許可を得たエコ活動を行います。
 
 6月4日(土)
 「フォールディングカヤック試乗会&ツーリング」
 全世界の水辺をぼくらのトリップフィールドに変える道具について学び、
 実際に乗ってみて、ツーリングも楽しみます、
 
 その他イベントやツアーは公式サイトをご覧下さい。

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イベントに関するお知らせ

2022-04-15 11:59:19 | イベント

さて、今週末のイベントの件について連絡させていただきます。
明日16日が風が強まりそうで、シーカヤックツアーが難しい関係上、
16日と17日の内容をごっそり入れ替える形になります。

ちなみにイベントスケジュール変更は下記のようになります。
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16日
10:30~ 映画上映会
13:30~ 映画上映会
19:00~ 関野さんのお話会

※映画上映は午前か午後かどちらかをお選びいただき、
空いている時間は漕ぎ方のレクチャーと海水浴場内での無料カヤック体験開催。
(翌日のシーカヤックツアーのためのウォーミングアップもかねて)

17日
9:00~15:00 シーカヤックツアー
16:00~ 関野氏×平田 毅 対談

※この日、シーカヤックツアーにみんなが行っている間も、
スタッフが店にいますので、並行して映画上映会も
行います

10:00~12:00 映画上映会
13:00~15:00 映画上映会

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ということで、映画上映会の回数が増えましたので、
今からでも間に合います。よろしければご参加ください。


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