プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

南インド

2008-12-31 14:49:42 | インド編(南アジア&アラビア半島カヤック
 こんにちは。
 今ちょうど南インドのマハーバリプラムというところにいます。
 シンガポール経由で南インド最大の都市チェンナイ(旧マドラス)からインド入りしたのですが、ちょうどこの時期(12月から1月の間)チェンナイでは市内のあちこちの会場で朝から晩まで「カルナーティック」と呼ばれる南インドの古典音楽のコンサートが開かれる「ミュージックシーズン」の最中で、チェンナイ入りしてからぼくは4日連続コンサートに通いつめ、朝から晩まで色んなグループの演奏を鑑賞しまくりました。カルナーティックはある種、瞑想音楽的な要素が色濃いのですが、やはり生まれたときから音楽漬けの「音楽カースト」出身のプロミュージシャンの演奏は半端じゃなく上手く、じーっと聴き入っているととんでもない未知の領域まで運んでくれるかのようなトリップ感があり、何時間座ってても飽きることがなかったです。

 古い古典音楽の決まったテーマを長々と繰り返した後、ムリサンダムと呼ばれる両面太鼓やボーカルやバイオリンやマンドリンやその他いろんな楽器の即興演奏に入るのですが、そいつが半端じゃなく現実離れしててすごいです。興に乗ってくると一曲1時間くらい延々と繰り広げられたりします。しかしスリリングなので全然長さを感じないです。もっと聴きたいくらいです。カヤッカーたる者はやはり感性のレベルをどこまでも上げていかなきゃいけないってのがぼくの持論なんですが(アイランドストリームスタイル)、「聴くヨガ」とも言われるカルナーティックはひとつの素晴らしい教科書だなと思いました。

 カルナーティック、あんまり日本ではなじみのない音楽だろうけれど、興味のある人はyou tube ででもcarnatikと検索かけてチェックしてみてください(ハズレのもあるかもしれませんが)。また、毎年年末年始の1ヶ月以上ミュージックシーズンが開催されているので、機会があればぜひチェンナイに訪れてみてください。

 で、コンサートはよかったのですが、インドの大都市特有の喧騒と混沌は「さすがインドやのう」という感じでネイチャーボーイのぼくとしては疲れてきたので、チェンナイからバスで2時間ほど下ったここマハーバリプラムという海辺の田舎町までやってきたというわけです。今晩は海辺のレストランで年越しパーティを楽しませていただくのですが、ここでもカルナーティック音楽のライブがあります。
 南インドの人はカルナーティックを愛しているのがよくわかります(といっても庶民より上位カースト者の嗜みっぽいですが)。
 
 で、この後さらに南インドを旅したあとアンダマン ニコバル諸島に渡ってカヤッキングしてフィールドリサーチする予定です。


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百代の過客

2008-12-21 12:50:48 | 紀伊水道カヤックトリップ
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 (紀伊水道カヤックトリップの話の続き)
 紀淡海峡を渡り淡路島南岸をトレースして沼島を経由し鳴門海峡を渡り徳島に入るルートをとった。
 
 鳴門海峡は一部分を外すと実はそんなに渡るのは難しくない。
 そのやばい一部分というのが鳴門大橋の下の、
 ちょうど写真のこの辺りというわけだ。
 
 庭の植木に水やりする時ホースの口を指で絞って水の勢いを調節するのと同じ原理で、島と島の間隔が狭いところで潮流は勢いを増す。加えて鳴門海峡は
 ①水深の浅いところから深いところへ一気に水が流れる構造、
 ②広いところから急に狭まる構造、
 ③両サイドにある小島が障害になって流速に格差ができる構造、
 などの要因により、激しい渦ができやすくなっている。

 この写真はカヤックからじゃなく、観光船の上からとったやつ。
 ちょっとシーカヤックじゃ無理だからね(潮止まりをうまく読むと渡れるけど)。
 岡崎・大手海岸に上陸しキャンプを張り、一日休息日を作って渦潮を見にやってきた。
 安全な船の上でじっくり眺めてイマジネーションを巡らせた。

 このエネルギー感と、常にひとつにとどまることなく次々と生成変化していく姿形が、心の琴線に触れる。
 いろいろなことについて考えた。
 
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 ここの潮流は、旧石器時代にまで繋がる深いルーツを持つ、
 「日本神話」にも登場する。
 その冒頭部分・・・。

 世界のはじめに陸はなく、海だけがあった。
 天の神が空から海に棒を差し入れ、クルクルかき回した。
 再び棒を抜きあげ、
 棒の先から滴り落ちた塩でできたのが最初の陸地で、
 オノゴロ島と呼ばれる島だった。
 オノゴロ島とは現在、淡路島の名で知られている。

 棒で勢いよくかき混ぜた時の流れや渦が、
 この鳴門や紀淡海峡、
 あるいは明石海峡などの潮流だったってわけ。
 まず自然現象として一致している。

 実際潮の流れの速い場所の風景って、
 すごくフレッシュというか、初々しいフィーリングがある。
 そいつを神話の冒頭に持ってくる所が示唆的だ。

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 その後、天からオノゴロ島に、
 男の神と女の神が一人づつ派遣されることとなった。
 イザナギノミコトとイザナミノミコト。
  「私の身体の余分に作られた一部分と、
 あなたの身体の欠けている一部分とを
 くっつけ合わせましょう」とイザナギは言った。
 そこで二人はセックスし、
 他の島々が次々と生み出されていったのだった。

 四国、九州、壱岐、対馬、本州・・・と、
 日本の国土が誕生した。
 それらは「大八島」と呼ばれた。
 「八」というのは末広がりの無限性を意味する。

 実際、日本には6852個の島々がカウントされるが、
 神話の上ではすべてこの二人によって作られたとされている。

 では、その辺のことと、
 実際の人間文化の流れがどのように一致していくか。
 そこに神話ってものの神髄がある。
 さらに考えてみる。
 
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 国境などなかったはるか昔、先史時代、
 日本列島は旅の途上のあらゆる民族が集まる、
 ターミナル駅というかゲストハウスというか、
 空港みたいなものだった。

 ある奴は黒潮に乗って東南アジアから島伝いにやってきた。
 ある奴は朝鮮半島からやってきて、
 またある奴はアリューシャン列島あたりからやってきた。
 実に色んなところから来たやつがたむろしていた。
 日本人のルーツは少なく見積もって
 7、8種類の民族が混血したものだといわれている。 
 
 イザナギとイザナミの「セックス」ってのは、
 そんな異民族、異文化同士の和合、融合の象徴だと、
 ぼくは考える。
 神話というものの性質上そうに違いないのである。
 何よりセックスとはコミュニケーションである。
 淀んだ対立や闘争ではなく、親交・融合によって
 フレッシュに生成変化し、
 無限の可能性を切り開いてゆくという、
 生活上の智慧、自然の叡智、
 ナチュラル・ウィズダム。

 昨今の世界情勢を見ても分かる通り、
 今も昔も、異民族、異文化同士の争いが、
 人類最大の危機というか、最悪の「淀み」なのだ。
 その回避方法っていえば大げさかもしれないが、
 その示唆を神話の最初に持ってくる所に、
 「祈り」のようなものをぼくは見て取る。
 ま、こんな説を唱えるのはオレだけだけどね。
 
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 日本神話って展開的にだんだんだんだん権力くさくなって、
 つまんなくなってくるけれど、
 王権支配の話が出てこない最初の展開(神代)は、
 自然感覚とイマジネーションと祈り、
 人間社会と自然界
 体感と詩的直観、
 などなどさまざなテーマで読み解くことができる。
 
 閉鎖的で淀んだ島国根性や村人根性ではなく、
 グローバルな視野でものごとを見つめるスケールのでかさ。
 お互いの長所をたたえ短所を補いあう多様性、寛容の精神。
 流れる潮のように
 淀むことなく新しい発想を生み出していくファンキーさ。

 このもっとも古いものの中に、
 もっとも新しいもののヒントが隠されている。
 そう考えるとこのメチャクチャな21世紀初頭の、
 混沌、閉塞をぶち破ってゆく道筋のヒントも見えてくる。

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 さて、現在の世の中は目まぐるしく変化しているようにみえるが、
 そいつは新製品とかそんなものが目まぐるしく変わるだけで、
 本質の価値観はなにひとつ変化せず、
 肝心の社会構造やオッサン・オバハンらの意識などは、
 旧態依然と淀んだままだ。
 だが、小さなところで少しづつ
 ポジティヴな渦潮は生まれてきている。
 シーカヤック文化とか、カヤックトリップ・カルチャーとか、
 そしてそう、アイランドストリームとかな。


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洞窟

2008-12-21 11:41:48 | 紀伊水道カヤックトリップ
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 徳島・阿南海岸を南下し日和佐周辺に入ると海岸洞窟が連続するゾーンになった。
 シーカヤック日本一周の際など何度かこの海岸線は漕いでいるが、一個一個の入江や洞窟をしらみつぶしに進むのは今回が初めてだった。数にして100じゃあきかないんじゃないかな、無人の海岸線にいい感じの洞窟だらけ。
 非常に気に入った。

 海岸洞窟に出入りするのはシーカヤックならではの特権で、
 その光と闇のコントラストが味わい深い。

 岩には硬い部分と比較的軟らかい部分がある。
 もともとは一枚の閉じた岩だったものが、
 何百万年、何億年と雨、風、波にさらされることによって、
 軟らかい部分だけが少しづつ少しづつ削られていき、
 やがてこんな感じの洞窟となる。
 地球のダイナミックな鼓動が生んだ造形アート。

 海に揺られながら悠久のタイムスケールに想像力を巡らせる喜び。
 アウストラロピテクスとかマンモスとか類人猿、
 ティラノザウルスとかブロントザウルスとかプテラノドン、
 シーラカンスとか三葉虫とかアンモナイトとか原初のアミノ酸、
 地球とか月とか銀河系とかブラックホールとかビッグバン、
 いろいろについて想像した。

 洞窟を出入りするごとに光と闇が交互に過ぎていき、
 何億年の昼と夜が過ぎ去っていった。
 シーカヤックのスピードで。

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 日和佐周辺の海岸線は断崖絶壁、洞窟、美しい浜が続く素晴らしいシーカヤックフィールドだ。日帰りではなく3,4日キャンプしながらじっくり散策してみると最高だろう。人の気配ではなく、野生の気配が色濃いのがなによりいい。地形的に北風の風裏、南風の風表になるので、10月~12月初旬くらいかベストだと思う。もちろんアイランドストリームでも1泊2日のキャンプツアーするぜ。


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夕陽と満月と朝日

2008-12-20 22:58:39 | 紀伊水道カヤックトリップ
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 先月行いました紀伊水道単独カヤックトリップにて。
 ○月○日、和歌山・加太から紀淡海峡を渡り、
 友ケ島から眺めた夕日。
 こいつが非常によかった。

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 ↑西の空で味わい深い夕焼けが展開されたあと、
 ↓東の空からニョキっと満月が現れた。
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 松の木のシルエットが日本的ないい感じを醸し出していた。
 夜は月を眺めながら酒を飲んだ。
 友ケ島に多く繁殖している鹿の鳴き声があちこちで、
 まるで月に吠えるようにこだまする夜だった。

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 こちらは朝日。徳島県・阿南海岸、北の脇海水浴場にて。
 一晩この浜でテント張って寝て朝、出艇するときに荷物をパッキングしながら見たやつ。
 こいつを眺めているとふと近くの漁港あたりから町内放送があり、「海上風警報、最大瞬間風速20mになるでしょう」とのアナウンス。
 嵐前の静けさってやつ。
 このあと2時間ほどしてから実際、強烈かつものすごく冷たい風が海上で襲いかかってきた。今年一番の寒気が上空に入り、昨日までのポカポカ陽気が一転、そしてこの翌日は最低気温が氷点下まで下がり、各地で初雪がぱらついた。
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シーカヤック&ミュージックツアー

2008-12-01 17:53:40 | 音楽
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 ここんとこアイランドストリームの業務をほっぱらかしにしてソロであちこち行っていると思われがちですが、全くその逆で、ずーっとアイランドストリームのことばかり考えています。
 来年のさらなる飛躍、面白いツアー展開、イベント企画、短期的目標と中・長期的ヴィジョン。そういうものは一人の脳みそになったほうが断然湧き上がってくるんですね。自分自身に立ち帰るということが、かけがえなく大切な仕事なのです。またぼくの仕事はアイランドストリームですが、趣味もアイランドストリームです。そういう関係。

 さて、前から温めていた案の一つとして、
 来年から「アイランドストリーム唐尾ベース」(もうひとつのツアー拠点)にて、「シーカヤック&ミュージックツアー」という企画ツアーを実施していきます。
 どんなものかと言いますとすごくシンプルで、鷹島や黒島、白崎海岸といった湯浅湾の南岸をゆったりシーカヤックワンデイツーリングした後、海辺のクラブハウスにて海に沈んでいく夕陽を眺めながら上質の音楽に耳を傾け、おいしいコーヒーをいただいてチル・アウトする(くつろぐ)というツアーです。
 「感性」というものをより、なによりも大事にします。

 五感を研ぎ澄ませ、
 自然のヴァイブに全身をゆだねたあと聴き入る音楽は、
 格別に心に染みいってきます。
 いつも言ってるように、
 シーカヤックって音楽的な乗り物なんですよね。
 上陸後、波の揺れが身体に残っている状態で、
 海のヴァイブと音楽のヴァイブが、
 心の中で呼応する魔法のようなひととき。
 自分自身がひとつの楽器になったような気がして、
 すごく豊かな気分になれるんだよね。

 所変わってスペイン・イビサ島には有名なサンセットカフェ「カフェ・デル・マル」てのがあって、世界一きれいな夕陽を見ながらDJのプレイする音楽に耳を傾けるそのスポットがひとつの観光名所になっていますが、こちらアイランドストリームの湯浅湾サンセットカフェはスーパー穴場で、だけど夕陽と海景の美しさは全然負けていないと思いますね。何より、音楽を聴く土台・海に身を置いたリアルな体感っていうのはかけがえないもんだしね。
 世界一なんて、自分のところはみんなそう言うんだよ。
 正しくは、たくさんの世界一がある。

 ジャズ、ボサノヴァ、ラテン、ワールドミュージックその他、
 その時の状況に応じていろいろかけます。
 DJはぼくがメインで、時に応じて誰か面白そうな人を連れてきたいと思います。
 ツアーコースも、音源も、ハコも、音響も、コーヒーも、
 もうすでに全部そろっています。
 あとはやるだけの段階です。
 めっちゃ歓迎しますから、来てね。
 
 このツアーは3月半ばから6月末、
 9月末から11月末までで随時、予約あり次第行います。
 (7,8,9月頭までの真夏のここはマナーが最低な海水浴客がごったがえすので行いません。)
 催行人数は10人まで、参加資格は最低1,2回以上アイランドストリームのシーカヤックツアーに参加したことのある方対象となっています(漕ぎの面で、ある程度の余裕が必要なため、全く初めての人はまず通常のツアーをご経験ください)。
 料金は通常のワンデイツーリングと同じ12000円/1人です。
 なお、以前にうちのツアー参加したことのある方でもほとんど漕いだことのないだろう場所を漕ぎますので、シーカヤッキングそのものもすごく楽しんでいただけるかと思います。
 
 もちろん従来の通年やってるツアーも並行して行っていきます。
 また随時ウェブサイトにも案内を載せていきます。
 今からご予約いただいても結構です。
 よろしく。
 
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↑ クラブハウス内は昼間、こんな感じで、雑誌とか読んだりするものゆったりできていい。

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↑ 夜はこんな感じで、バー的な空間になります。
 完全ビーチフロントで、かなり大きな音を出しても、潮騒は常に聞こえてきます。





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プラネット感覚

2008-12-01 14:43:24 | インポート
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 串本・潮岬から帰ってきました。
 アマゾン川の500倍の流量を誇る世界最大級の水の流れ、「黒潮」がダイレクトにぶち当たる潮岬は、並みいる太平洋岸の外洋ゾーンの中でもひときわダイナミックで、やはり次元の違う海だという感じがします。
 地球が自転する際に生まれる「コリオリの力」によって起こる海洋大循環・黒潮。
 回転する地球の歌・黒潮。

 ここはウミガメやイルカ、サメなどの海洋生物に出くわす確率の高いところで、今回は1.5mくらいはあろうかというアカウミガメに出会いました。

 「ここにはヌシみたいなとてつもない何かがいてらっしゃるようなゾクゾク感があるぜ」という、この海域特有の異次元感に畏怖しながら木の葉のように漂っていると、いきなり「バフっ」っと生々しい呼吸音をたてながら目の前に顔を出すでかいウミガメ。めっちゃめちゃびっくりさせられると同時に、もしかしたらこいつはヌシの使いなのではなかろうかという錯覚を起こさせます。
 周囲の均衡を食い破って立ち現れる野性的、神話的な瞬間。

 たとえばアメリカ・インディアンの神話に出てくるウミガメは「地球の鼓動の象徴」という意味が付与されていますが、こんな瞬間そういう大自然とひとつに生きた民のシンボリックなセンスがよく分かるね。

 この海域のヌシとは、大いなる地球の鼓動そのもののことで
 その使いがアカウミガメ。

 これこそいわゆるひとつのぼくの言う、
 またアイランドストリームのブランドイメージである、
 「プラネット感覚」というやつだ。

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串本大島から眺める太平洋。この地域の漁民は昔、小さな帆船で大海原を越え、はるかオーストラリアまで真珠採りに出かけました。公式には明治からといわれていますが、実際は海外に出ることは死罪に処せられた江戸時代からすでに渡海が行われていたらしいです。いや、もっともっと昔から・・・、さまざまな最新の人類学、考古学をひもといていくと太平洋の海洋系縄文民族は有史以前から世界中あちこちに行き来していた可能性が極めて高いといわれています。「行きっぱなし」ではなく、「行き来」なのだ。カヌーみたいな小舟でな。確かにそんな伝統の流れがなけりゃ、鎖国時代に「オーストラリアのアラフラ海の木曜島まで行ったら極上の真珠を採取することができるぜ」なんて情報を知る由もないからね。海洋系縄文人の偉大さに敬礼。

S4
潮岬最先端部分の渦。水深80mくらいの深場から一気に浅瀬になる地形で、おまけに海底の岩礁も複雑なので、潮が海の底からボワーンと上がってくるようなゾーン。その下からのカレントに乗って海底のウミガメもいきなりズボっと海面に顔をのぞかせるのだ。




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