プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

南白浜の午後

2013-05-21 12:40:50 | インポート
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 昨日は南白浜へのツアーだった。川から海へ。
 大うなぎで有名な富田川河口のアシ原の風情から一転、
 太平洋のダイナミックな世界へとワープ。
 巨石・奇岩群を抜け、海辺の名もない祠を詣で、戻ってきた。

 誰も着眼しないであろう、だけど行ってみると非常に味わい深いコース。
 そんな場所はまだまだ日本全国あちこちに、無数に隠されている。
 そんなコースを自分の感性で開拓し、皆さんに喜んで頂くのがガイドの仕事だ。
 ぼくは国内外たくさんのいいコースを、知っている。

 まあ、こういう場所は「カヤックの人」というより、
 寄り道を愛する「旅の人」の視点じゃなきゃ見つけることのできない場所でして、
 そういう意味でも、よいカヤッカーになろうとすれば、
 旅をいっぱいしたほうがいいってことですね。
 いわんやカヤックガイドになろうとする者ならば、
 旅することこそが最低限の宿題なのだ。


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シーカヤック海旅塾・開催

2013-05-13 09:10:15 | インポート
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 湯浅湾南岸に浮かぶ鷹島の夕日。
 ここは海洋系縄文人の拠点だった島でもあり、彼らはここを根城とし、南は八丈島、北は瀬戸内経由で日本海を通って東北まで行き、交易していた(鷹島式土器という製塩土器が各地で出ている)。実際ここはちょうど黒潮の北限であり、同時に瀬戸内の潮汐流の南限でもあるせいか、二つの異なった流動世界のエッセンスが混じり合う、パワースポット的なフィーリングを持っている。

 で、海洋系縄文人ってやはり自然観察眼が際立ってたんだなと思う。太平洋と瀬戸内(とそこから繋がる北日本および朝鮮・中国)、両方に出向く事のできてしかもこの周辺海域で最もシケに強い場所が、ここ鷹島の入り江なわけだから。閉鎖的ローカルの島国根性的海人ではなく、ワールドワイドな「プラネット感覚」の視点を持ちつつ、あえてこの島で生きていたってことがわかる。
 そいつはシーカヤックのような、プリミティヴな乗り物でこのエリアを漕ぐ事によってのみ、分かる世界だ。

 この島よりバウ(舳先)をちょっと南に向けただけでぼくのイマジネーションは潮岬とか室戸とか足摺とか都井岬とか佐多岬とか屋久島とか沖縄本島とか石垣島の平久保崎とか西表島のパイミ崎とかのヴィジョンが脳裏を駆け巡りつつRyukyu Undergroundのダブが脳の中で鳴り響いて仕方なくなるし、一方、この島よりバウをちょいと北に向けただけで瀬戸内の島々から関門海峡、平戸島とか九十九島、あるいは日本海の沿岸から津軽海峡、そして宗谷岬の先端の潮が踊る三角波まで走馬灯のように思い出す。

 ここ特有の自然のフィーリングがぼくの胸の内のトリップ記憶貯蔵庫みたいなものを刺激するってことだろうけれど、そんな時、同時に、太古の海洋系縄文人の世界観みたいなものが非常に身近に感じられるような気がしてくる。

 ・・・というような、普通のツアーでは触れないようなディープな話まで、今度の6月14日(金)~16日(日)の2泊3日に渡ってここ湯浅湾で開催する「シーカヤック海旅塾」にて、焚き火を囲みながらお話しできたらと思っています。塾長として、海洋系縄文人の生まれ変わりのような御大・内田正洋氏がさらに追い打ちをかけるように、ポリネシアンのルーツからホクレア号にまで繋がるような深い話をされるだろうしな。プロ・シーカヤッカーとは海洋系縄文人のイタコみたいなものかもしれない。シーカヤッキングの奥義に触れるような講座にできたらと思っていますのでぜひ皆さんご参加ください。ウスい話はしないぜ。
http://homepage3.nifty.com/creole/umitabijuku.html

 あるいは反対にもっとマイルド感覚な1泊2日での湯浅湾の隠れスポットを巡るツアーは6月1日(土)~2日(日)に開催します。キャンプはトイレもシャワーもコテージもある当店のベース基地にて行いますので、キャンプ未経験者・初心者でも楽しんでいただけます。もちろん学び、身に付く部分も大です。
 こちらは特に、洞窟とか、シーカヤッキングならではのよい「スポット巡り」を重点的に楽しみつつ、夜は焚き火を囲んでバーベキュー等したいと思います。
http://homepage3.nifty.com/creole/basecamp.html


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アシスタント・シーカヤックガイド募集

2013-05-09 16:34:54 | インポート
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 打診はあってもなかなか目ぼしい人材がまだ見つかっていないため、
 ここでも募集要項を載せることとします。

 夏期(7月~9月)の当店アシスタント・シーカヤックガイドを募集します。多くの人に喜んでいただき、自分を高めてゆくことのできる、栄えある仕事です。学ぶ、吸収するという意味でも、他では経験できない貴重なものとなるでしょう。
 遠方からの方のための、期間中の住居等もアレンジします。

 いい人材が見つかればすぐに締め切りますので、
 興味ある人はお早めに。
 詳細は下記をご参照ください。 
 http://homepage3.nifty.com/creole/bosshu.html

 ちなみにこの募集は、若い層を育てるためという意味合いもあります。
 特に今の時代、若い人はお金がなく、シーカヤックのような多少なりともお金がかかる遊びは、しっかり学び身につけたいと思ってもなかなかチャンスがない。業界全体も、お金を持っている中高年層をターゲットにする傾向がある。だけど、若い人がやらないと次に繋がっていかない。

 だから、こちらがお金をもらって教えるというより、
 シーカヤックというジャンルのためにも、
 逆に払ってでも、若い奴を育ててやりたいという気持ちがある。
 真面目にさえ働いてくれればフィフティフィフティ、
 それでいいわけです。

 前からそういう意識があったわけではなく、
 むしろ最初、違和感がありましたね。
 なんで自分が体得したものを、お金を払って教えてあげなきゃいけないんだ、と。
 だけど新しいジャンルを築いていこうとするなら、世の中そんなもん。
 何年もやっているうちに、そういう気持ちになってきたんですね。


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海に出る基本をしっかりと身につけましょう。

2013-05-09 00:15:27 | インポート
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 最近、シーカヤックの事故や、
 救助のアクシデントがあちこちで、頻発しています。
 ツアーでは、しっかりと海を知っているガイドのツアーを選びましょう。
 また個人で海に出る場合は、基本のスキルの体得はもちろん
 きっちり状況判断ができるようになってからにしましょう。

 海は決して甘い世界ではありません。

 ぼくもこれまで、ホームページなどではあまり海のこわさや危険性をあえて書きませんでしたが、それはツアーを催行するにあたって、そういう部分をぼくが全部背負って引きうける覚悟でやってきたからです。「ぼくが全て状況判断し、指示し、責任を負いますので、お客様は余計なこと気にせず楽しんでください」というところでやってきました。マニアだけではなく、世間一般に広めていくためにも、まずはみんなに楽しんでいただこうという考えからです。より本格的に興味を持つ方にはきちんとしたスクールを、そしてガイドトレーニングを受ける者には、かなりシビアなことまでしっかり教えてきました。しかし他の業者もツアーを催行し、また個人のカヤッカーも増えてきた昨今、それではカバーしきれないケースも出てきていますね。
 対策方法を考えていきたいと思います。

 アイランドストリームを始めた当初は(2004年頃)、個人のシーカヤッカーも時折見るには見ましたけれど、きちんと自分のことは自分でできる方々が楽しまれていました。そうじゃない人、海を知らない人、きちんと学ぶ意欲のない人が個人で海に出るなんて、とうていあり得ない話でした。本来シーカヤックとは、誰かに何かをとやかく言われることなく、自分のことはきっちり自分でやりながら、海からたくさんのことを賜ってゆく自立した遊びに他ならないわけで、そんなこといちいち言われなくても分かっている人たちがやっていたわけです。そもそもぼく自身、基本的に、人にいちいちとやかく言われたくないからシーカヤックを始めた人間です。モラル的なことをあれこれ言うのも苦手です(「一体おまえは何様やねん」と、自分で自分に突っ込みが入るからです)。ですが、ここ数年ほどの間に様相が大きく変わってきています。
 まず何より、フィッシングカヤックの人たちが増えたというのも
 理由のひとつですかね。

 人の入ってこれないポイントまでアプローチできるカヤックフィッシング。トレーラーでのけん引とか何かと色々大層なフィッシングボートなどと違って、一見、非常にお手軽に見えるようです。またネット上で「爆釣・激安」などと煽ってシットオントップ系を売りっぱなしのサイトなどが増えていて、そこで購入した人が、まるで公園の手漕ぎボートの延長感覚で海に出始めている現状なども、よく見受けられます。なぜか、そういう激安ネットショップで購入される方は、お金をケチる傾向が強く、スクールなどに参加する気もサラサラなかったりするようです。かといって自分で勉強することもしない。で、そのしわ寄せが、ぼくらのような現場にきているのです。
 しかし、こういう命に直結する遊びをするにあたって、
 たかが1、2万円をケチるのはなんと馬鹿げたことでしょうか?

 きちんとスクールないしはツアーで、基本を学びましょう。

 もちろんそこにかこつけてうまい具合に自分の商売に結び付けようという考えからではなく、みんなで末長く楽しんでいきたいからこそ述べさせていただいているわけですが、まずカヤックフィッシングは、通常のカヤックツーリングよりも数倍危険度が高いということを、知っておくべきです。そもそもカヤックというものは、ダブルパドルできちんと漕いでこそ安定する乗り物です。ですが、釣りする際はパドルを置いているわけです。それが意味するところを今一度考えてみる必要があります。また釣りに意識を取られることによって、海況の変化への対応が遅れがちになります。「冒険みたいなことするわけではなく、ちょこっとカヤックから釣りするだけだから別にスキルもナヴィゲーション能力もいらないでしょ?」とおっしゃる方もよく見受けますが、ある意味いつも意識を研ぎ澄ませている冒険よりも、気を抜きがちな近場でのカヤックフィッシングの方が、危なかったりします。

 意外とすごいサーファーや、登山家でも、近場の海や里山で
 遭難することがよくあります。どうしても緊張感が薄れてしまうからです。
 ましてや超初心者の人が・・・・。

 もちろんフィッシングだけではなく、ツーリング派も同じことです。
 きちんと基本を身につけてから海に出ないと、とんでもないことになる危険性を孕んでいます。最近なぜかお手軽に「シーカヤックをレンタルさせてください」という方がよくおられますが、アイランドストリームではよほどきちんとナヴィゲーションできるレベルの人ではない限り、お断りしています。一度スクールを受けられた方の復習として、入江の奥での練習目的のみ、お貸ししておりますが、沖合へのツーリングはお断りしています。
 理由は簡単、危ないからなんですね。 

 特に湯浅湾は、一見穏やかそうに見えるけれど、
 ちょっと風が吹くと意外に難易度の高い海になるんですよ。
 一見イージーに見えるからこそ、余計に危ない。

 レンタルするならば、ガイド付きツアーかスクールにご参加を、
 それが嫌ならば自分の艇をケチらず購入し
 (置き場所のない人は、格安艇庫サービスもございます)
 自分の責任で海に出ることはどういうことなのか、
 意識してからシーカヤッキングを楽しむべきだと思います。

 ということで個人で湯浅湾を漕ぐ人、和歌山の海を漕ぐ人、
 ぼくに分かる範囲のことは、無償で、できる限りお教えしますので、
 釣り派、ツーリング派問わず、
 一度アイランドストリームにお立ち寄りください。

 またうちでは月イチくらいの割合で、
 楽しみながら実地で注意事項を学ぶためにも、
 カヤックフィッシングのツアーを催行しています。
 ちなみに近いところでは5月11日(土)に開催します。
 http://homepage3.nifty.com/creole/tsuritour.html

 それから状況判断を学ぶナヴィゲーション講習を、
 翌12日に行います。
 http://homepage3.nifty.com/creole/navischool.html  
 なお、実践的なナヴィゲーションをきちんと教えることのできるスクールは数少なく、だけど、実践的なものでなければ意味はありません。「予報ではこう言ってましたけど・・・」などという言い方をよく聞きますが、海は生き物であるので、そういう机上のペーパー的な解釈で捉え切れるものでもないわけです。この講習も定期的にやっています。

 こういうことは、儲けうんぬんというより、
 結局、末長くやっていきたいという気持ちからの、活動なのです。

 そして、ガイド付きツアーと違い、個人のカヤッカーの方は
 海に出る前に基本をしっかりと身につけた上で、お楽しみください。


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初夏のツアー日程

2013-05-02 21:36:53 | インポート
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 すっかり気候もよくなり、
 アイランドストリームの湯浅湾シーカヤックツアーも、
 薫る潮風が心地よい、素晴らしいシーズンを迎えています。

 GW終盤から五月半ばにかけて、ここ湯浅湾沿岸の、
 みかん山のみかんの花が大量に、一斉に咲きます。
 海風が陸風に切り替わる時間帯には、
 まるで香水のようなかぐわしい香りが潮の香りと相まって、
 えも言われぬ美しいひと時を演出します。

 古来日本では、一等高貴な香りは「かぐ」のではなく「聴く」と表現したそうですが、まさに「聴く」感じのエレガンスがあるのがみかんの花の香りです。ちなみにトルコ・イスタンブールのスレイマンジャーミーという場所では、宮殿の横にバラの庭園があり、海風を通してモスクの内部にバラの香りが立ちこめる、という時期があるそうですが、それも「聴く」系ですね。考えようによってはここ湯浅のみかんの香りも遜色なくそういうフィーリングのものです。
 ぜひお見逃しなくツアーにご参加くださいませ。

 夏には夏の、秋には秋の、それぞれ素晴らしい海景があるのですが、
 この時期ならではのよさもまた、湯浅湾を知り尽くすガイドとして、
 ぜひ皆さんに、お見せしたいな、体感していただきたいなと思っています。

 また、通常のツアー以外の企画ツアーやイベントも目白押しです。
 下記のような日程となります(下記以外は通常の湯浅湾ツアーを催行)

☆【5月11日(土) カヤックフィッシング&ホームパーティ 】
みかんの花薫る初夏の湯浅湾で、
キス、ガシラ、マダイなどを狙うカヤックフィッシングを 楽しんだ後、
夜はベース基地(旧致楽亭内)にて焚火を囲んだホームパーティ。
http://homepage3.nifty.com/creole/tsuritour.html

☆【5月12日(月)ナヴィゲーション講習】
魅力あふれる海フィールドを進んでいくために必要な、
天候・海況の読み方、地図・海図の読み方、コース取り、状況判断などを学びます。
http://homepage3.nifty.com/creole/navischool.html

☆【5月19日(日)南紀・みなべ海岸ツアー】
 ウミガメも寄りくる海岸」から神の住む無人島へ。
無人の浜での流木拾いなどお宝探しもできます
http://homepage3.nifty.com/creole/minabe.html

☆【5月20日(月)南白浜ツアー】
富田川河口のアシ原の風情と、 一転、ダイナミックな太平洋へとワープ。
http://homepage3.nifty.com/creole/minamishirahamatour.html

☆【5月25日(土)ホタル鑑賞会】
通常の湯浅湾ワンデイツアー後、秘密のスポットでホタルを鑑賞しにいきます。
ホタル鑑賞だけの参加でもオーケー。
(ツアーご参加者は無料、ホタルだけの方は¥1,000)

☆【6月1日(土)~2日(日)湯浅湾穴場巡り&キャンプツアー 】
 湯浅湾の中でも通常あまり行かないような穴場スポットを巡ります。
 夜は居心地の良いベース基地(旧致楽亭内)のガーデンで焚火を囲みキャンプします。
 丁寧にお教えしますので、キャンプ初心者こそお勧めの1泊2日ツアーです。
http://homepage3.nifty.com/creole/basecamp.html

☆【6月9日(日) 南紀・田辺湾ツアー】
黒潮の息吹を全身で感じながら、宝石のような多島海をゆったりトリップ
http://homepage3.nifty.com/creole/tanabewantour.htm

☆【6月14日(金)~16日(日)シーカヤック海旅塾長 開塾 】
塾長に内田正洋氏を迎え、深く面白い海旅の世界を、2泊3日間のキャンプを通じて、実践的に学ぶ講座です。
http://homepage3.nifty.com/creole/umitabijuku.html


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