少し先の話になりますが、5月19日(水)に、南紀田辺湾の神島(かしま)にて、ゴミ調査&ビーチクリーンを行います。シーカヤックで無人島に渡り、そこでどんなゴミがどれくらいあるのか、リサーチしつつ掃除するという活動です。なお、神島は博物学者の南方熊楠の働きかけにより国の天然記念物に指定されていて、ふだんは上陸禁止となっています。このたび田辺市教育委員会より上陸許可が下りました。
海ゴミ問題は気候変動と並んで、地球環境問題の重要なトピックですが、日本で最初に「エコロジー」という言葉を使って環境活動を始めた南方熊楠ゆかりの地で、海ゴミ問題の現実に触れながら、さまざまなことを考えてみよう、今後のライフに生かし、周囲の人たちにも語っていくことのできる、ひとつにきっかけにしてみよう、という活動です。
もちろんコロナ状況も見ながらになりますが、催行予定の流れで参加者受付中です。
活動詳細は下記の通りです。
http://islandstream.la.coocan.jp/kasimasoujitour.htm
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、今回は先日発売した新刊「黒潮ストリート」について書いています。海旅のかたちをとりながらも、その航海術は現代社会や文明のあたらしい道をさぐってゆくことの比喩でもあり、実のところのテーマは「文明論」です。で、それでいながら紀行文学という作品。
まあ、ぼくの書く本はふだん本をあまり読まない人や自然にあまり親しみのない人は一回読んでも読み取れないかもしれませんが、逆に何十回読んでも飽きずに新しい発見がある作品を目指して、編集者の方とともに作り上げています。今の時代の紙の本の役割って、そういうものだろうと。逆に30分くらいでささーっと読み切れるようなものは、電子書籍で出していきたいと思っています。
本作品のアマゾン販売ページはこちら。
https://www.amazon.co.jp/dp/4910154124/
よろしくお願いします。