プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

桜花見ツアー

2010-03-26 00:46:02 | インポート
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 海外カヤックトリップから帰ってきていつも思うことだけど、やはり日本の春の海って素晴らしいですね。とくに、午後のキラキラした海面にさざなみを描くそよ風の香りや、のったりと全身を包みこむようなうねりに身をゆだねる感覚が最高です。
 微細な季節感が描く味わい深い海景。
 さて、そんな美しい春の湯浅湾をご堪能いただけるツアーの紹介は下記のとおりです。この季節の海の気持ちよさを知ってる人も知らない人もぜひどうぞ。

「湯浅湾シーカヤック&桜花見ツアー」
期間●3月26日(金)~4月11日(日)の随時。毎日催行。
場所●和歌山・湯浅湾(通常と同様・致楽亭集合)
時間帯●9時から16時(状況やご要望に合わせてアレンジ可能)
料金●¥12000(通常のワンデイコースと同様) 自艇参加は¥10000
問い合わせ●メールsunnyrain@nifty.com 電話0737-63-3221 アイランドストリームまで。

内容●時間が止まったような美しい春の湯浅湾でシーカヤッキングをたっぷり楽しんだあと、桜の隠れた名スポット・すはら海岸そばの白上山(184m)を のんびりハイキングします。見事な桜並木トンネルの向こうには、西日に光り
輝く湯浅湾の全景が広がります。小鳥たちの鳴き声や、木々の葉擦れ、ミツバチの羽音まで聞こえてくるような穴場スポットならではの静けさの中で、心に沁み入る桜本来の美しさ、自然の繊細な息吹を味わっていただけます。頂上近辺までたどりついたあと、次にガイドお気に入りの秘密の絶景場所をご案内します(ほんとは誰にも教えたくない場所です)。
そのまま大空に飛び立ちたくなってくるような360度大パノラマの海景、山景を眺め、海上かなたからやってくる春の潮風を感じながら、おいしいコーヒーをいただきます。 有名な花見観光地にありがちなガサツさ、俗っぽさとは全然違う、本来の四季の魅力に 気づいていただけることでしょう。また、カヤック直後のふわふわした浮遊感が残っている体感で楽しむお花見の、その不思議な味わいを新発見されることでしょう。去年の写真などはこちら。
http://islandstream.blog.ocn.ne.jp/weblog/2009/04/post_082c.html

お持ち物●通常のワンデイシーカヤックツーリングと同様(下記参照)
http://www.island-stream.com/cgi-bin/island-stream/siteup.cgi?category=1&page=1
プラス、スニーカーなどハイキング用の靴(誰でも普通に登れる山なので、体力
面での心配はございません)。

またその後の企画ツアーも合わせて予約受付中です。
●4月14日 癒しの近江八幡水郷ツアー
http://homepage3.nifty.com/creole/suigoutour.htm

●4月17日 うららかな春の日高川ツアー
http://homepage3.nifty.com/creole/hidakagawa.htm

●4月21日 シーカヤック&ミュージックツアーhttp://homepage3.nifty.com/creole/sirakuro.htm

●4月24日、25日 スキルアップ講習会http://homepage3.nifty.com/creole/skillup.htm

●4月24日 ニュージー&タスマニアカヤックトリップスライドショー(夕方6時から、¥500。詳細は問い合わせを)

●5月9日 新緑まぶしい熊野川ツアーhttp://homepage3.nifty.com/creole/kumanogawatour.htm

●5月12日 南紀の多島海・田辺湾ツアーhttp://homepage3.nifty.com/creole/tanabewantour.htm

●5月19日 中紀の穴場・産湯海岸ツアー
http://homepage3.nifty.com/creole/ubuyutour.htm

5月25日~26日 福井高浜グルメツアー
http://homepage3.nifty.com/creole/takahamatour.htm

その他さまざまなツアーのリクエストにもお応えします。
お気軽にお問い合わせを。
http://www.island-stream.com/ 
sunnyrain@nifty.com



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ナヴィゲーション

2010-03-24 18:22:33 | インポート
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 先日三重県紀北町の海岸線(尾鷲のすぐそば)でシーカヤックアカデミー2010が開催され、その講師として出席しました。毎年行われるこのアカデミーでは一般参加者のみならず同業のプロシーカヤッカーが多く講師として出席するので、色々と情報交換もでき、自分にとっても有意義なものとなっています。

 今回は2泊3日のキャンプツーリング形式で行われました。やや天候不順な中、当初の予定スケジュールが大幅に狂わされる流れとなりましたが、逆にそれが面白い結果を導きだしました。状況判断、コース取り、ナヴィゲーション・・・、海況があまり芳しくない中で出艇すべきかせざるべきかのジャッジを含めて、講師が決めるのではなく、すべて参加者が知恵を出し合い、話し合うことによって決めていくスタイルに切り替えたのです。その中で講師はヒントを出したり、質問に答えたり、本当にマズイ判断の時にだけ介入するという、あくまで一般参加者のみで自発的にツーリングを進めていくスタイル。
 これがなかなかよかったなと思いました。
 期間中の海況はよくない部類に入るコンディションでしたが、それが逆によいナヴィゲーションのテキストとなったというわけです。終わった後、参加者たち、とくに若い人の表情に充実感がうかがえました。

 シーカヤックはレジャー的な意味で誰にでもわりと容易に楽しめるもので、それはそれでいいものだしぼくもその側面をお客さんに提供しているのだけれど、ある意味そいつは表層的なもので、実際にはもっともっと深い面白さがあります。とくに「自分自身で自然を読み、自分自身ですべてを判断し、自分自身でツーリングを進めていく」という行為の中に、本当の魅力が隠されているのです。ま、考えれば分かることですが、自分で自然を読むことによって自然に対する知識も深まってくるし、誰かに連れていってもらったのでは得られない達成感があるし、また自分に対する信頼感ってやつも増してくる。
 また、そいつをグループで行った場合、一人ひとりの親密度がより、増す。
 人任せではなく、自分自身の力で物事を成就すること。
 そういうのって今の世の中に一番欠けてるもので、
 だけどこれからの時代、大切なものなんだよね。

 ほんとに優れたカヤッカーとそうでないカヤッカーって一見それほど差が分からないものなんだけどその実、プロ野球選手と草野球選手くらいの差があると言っても過言ではありません。で、そいつはとくに「ナヴィゲーション能力(もちろん漕ぐ力も含めて」に現れます。ま、だからと言ってプロじゃない限りそれがえらいとかえらくないとかそういう話にもなんないところがシーカヤックの自由さたるゆえんなんですが(それが長所でもあり、最大の弱点でもある)、優れたシーカヤッカーの方がよりあちこちと自然の中をディープに旅することができるし、さまざまな発見が待っているし、世界が広がってますます日常が豊かになってくるということだけは確かです。で、そのレベルアップに近道は、ない。あるいは、面白さを自分自身で見出して地道に経験を積み重ねていくことこそが一番の近道なのかもしれません。
 というわけで今回のアカデミーは、こちらも大変勉強になりました。
 ぼく個人的にもレジャー的ツアーのクオリティをよりアップしつつ、よいシーカヤッカーを育てていきたいと思っていますしね。


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ネイチャー&カルチャー

2010-03-18 23:59:15 | ニュージー&タスマニアカヤックトリップ
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 さて、ほんとはニュージー&タスマニアトリップについてガンガンアップしていきたいところなんですが帰国後やらなきゃいけないことが山積みで、また明日から三重県で開催されるシーカヤックアカデミーに行かなきゃいけなかったりでなかなかアップできなくてごめんなさい。

 先日からアイランドストリームの湯浅湾ツアーもスタートしましたが、やはり日本の海って素晴らしいなと、いつも海外から帰ってくると実感するように、今回もまた改めてそう思いました。「sightseeing」という言葉があるように「見る」という意味において世界には美しい自然場所がたくさんありますが、日本の自然には「見る」だけではなく五感全体に訴えてくる独特のコク、味わい、情感のようなものがその空気の中にふんだんに含まれているなという感じがします。それは四季の変化が非常にダイナミックかつ微細で、日によって、あるいは時間帯によって刻々と移り変わるその表情の多面性から生まれるものだと思っていますが、とにかく素晴らしいです(案外世界にはそういう場所は少ない)。
 この風の中の春の香りとか、なにげに最高です。

 しかし同時に日本の多くの海岸線や川では「やたらと人工物が目立つな」と改めて感じました。護岸、沖の防波堤、消波ブロックなど、いかつい建造物があまりにも威圧的かつ取ってつけたようにミスマッチに、ダサく景観を損ねちゃってるなあと、帰国後改めて気付かされ、悲しい気持ちにもなったりしました。
 だってあちらでは、美観を損ねるような人工物はほとんどなかったですから。自然保護の思想が浸透していて、海岸線や自然のフィールドにも、ゴミひとつ落ちていないという徹底ぶりだったので日本に帰ってきてその落差を結構感じたわけです。(もっとも湯浅湾は人工物がものすごく少ない、自然がたっぷり残された場所なのですが、やはり人工物ナッシングなところからくるとどうしてもテトラとかには目が行く。工事のための工事、税金を使って美しい歯をわざわざ抜き、人工入れ歯に差し替えるような行為だ)

 海外を旅してるとその土地のことに興味を抱くと同時に、日本にいる時よりも日本のことが気になり色々客観的に比較したりするものなのですが、この「自然保護の思想の違い」って一体どういうことやねん? と結構深々と考えましたね。とくにキリスト教文化圏と東洋の違いってその自然観の違いを見るとすごくはっきりすると同時に非常にナゾが深まる部分があるのですが、その辺の話も始めるとものすごく長くなるけど興味深いことなのでおいおい記事の中でも書いていこうと思います(自然保護の思想はあちらのほうが進んでいるけれど自然文化の歴史的な深みは日本の方が比べ物にならないほど面白い。それだけに色々ジレンマとかある)。
 ま、ひとまずは写真で勘弁してください(クリックしてでかくしてみてくださいね)。

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おそろしく美しい湖、タスマニア 「レイク・バーバリー」


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タスマニアの海や湖や川は、その水がやけに赤っぽいところも多い。ボタングラスという植物の平原から染み出したタンニンによって赤く染まる。タスマニア西部「ストローン」の湾の出口付近にてカヤッキング。

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ニュージー南島、アオラキ・マウントクック国立公園とフッカー氷河から流れ出た湖。なんとここでもカヤッキングできる(ツアーしている業者もある)

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タスマニア北西部「モンタグ(montagu)」沖の湿地帯にて。遥か北半球からやってきた渡り鳥の宝庫となっている干潟が展開されるが、このペリカンさんもそんな中の一人。

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上のモンタグ沖のバックウォーターはものすごく複雑な水路となっていて、深追いすると迷子になる。ここにも昔アボリジニーが住んでいたが、彼らは水路やそこに生息するあらゆる生物について完璧に把握していたのだろうということを考えるとすごいな、コズミックだなと思った。

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タスマニア東部海岸のベイ・オブ・ファイアーの海水には魅入られてしまう。

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カヤックで釣りするとこういうベラみたいな魚はガンガン釣れる。引きが強いので結構楽しめた。タスマニア・ブルーニー島ライトハウスジェッティービーチ沖にて。

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南緯40度線上には南米からアフリカ大陸をスルーしてタスマニア&ニュージーの他に陸がなく、よって障害物に邪魔させずものすごい距離を渡ってきた西風が、とんでもない波を巻き起こす(波の高さ=風の強さ×風の吹き渡ってきた距離×吹き渡った時間。※フェッチという)。ニュージー南島最南端、インバカーギル近郊にて。

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上記のとんでもない風波は「roaring 40's (ローリングフォーティーズ)※吠える40度線という意味」と呼ばれていますが、そいつの洗礼を受けた木はこのように曲がったまま伸びることになる。

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タスマニア最後のウィルダネス、南西部バサースト湾。

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タスマニア北西部「モンタグ」の複雑な入り江にアプローチするボートランプには、「隠れた水路がたくさんあるのでここでのヒラメ釣りはとんでもなく危険である」という看板が立っている。

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で、上記したような看板がある場合日本では「絶対に立ち入らないこと」という看板がその横に立つことになるがあちらではそうならず「自己責任にてどうぞ」という看板が横に立っている。ここにお国柄、民族性、「個」というものの考え方がすごく出ていて非常に興味深かった。で、実際漕いだけれど潮の流れと潮波がハンパじゃなく、ヤバイなと思った。

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絵に描いたようなワイングラス・ベイ、タスマニア東部。


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ムーンビームとそれを映し出す海面。タスマニアは空気が澄んでいて星空もすごい。南十字星とかいろんな星座も勉強になった。

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ベイ・オブ・ファイアー、かなり惚れた。


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南半球から湯浅へ

2010-03-12 11:22:52 | ニュージー&タスマニアカヤックトリップ
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 またまた前回の更新から大幅に間隔が空いてしまい申し訳なかったです。先頃、ニュージーランド&タスマニアから帰ってきました。脳みそにこびりついた先入観や誰かが決めつけてそれがいつの間にやら一般通念となったような無意識の領域であぐらをかいてやがる固定的イメージを取っ払い、自分の裸の触感でその土地特有の風や波や自然の息吹を捉えること。そしてそこから己自身のイマジネーションを押し広げてゆきいわゆるひとつの「感性の世界地図」を描いてゆくというライフワーク。それには自然の懐にもっとも深々と入ってゆけるカヤックでのトリップが最適だと考えると同時にそれこそがカヤックという遊びの探究すべき究極の面白さだと常日頃考えているわけですが、地球はとてつもなく広い一方、考えているだけでボーっとしてたらいつの間にやら時間は過ぎてゆく。人間だれしもいつかは年取って衰えて死んでいくわけで、とくに気力体力ともバリバリの今の間にカヤックトリップできる機会があれば無理してでもあちこち行くようにしています。で、今回は南半球のニュージー&タスマニアとなったわけです。

 レンタカーを借りトランクに折りたたみカヤックをぶちこんでひた走りピンと来た場所で漕ぎまわりつつ、やはりアウトドアーするためにあるような国なので、トレッキングや釣りなども欠かすことはできない。しかもピンポイントではなくグルーっと全体的に回って概観も感覚としてつかみたいということでかなり意識的にというか私特有の貧乏性的に、あちこち行きまくりました。一日のうちで、何ヵ所かのフィールドをはしごして漕ぎつつトレッキングもする、とかそういうこともしたりしましたが、やはり先進国で、かつレンタカーの旅だから、楽でした。細かく思い起こすとバタバタ動いてるんだけど気持ちの上ではものすごくゆったりとしたトリップになりました。もっとも、レンタカー代を捻出するため宿にはほとんど泊まらずほぼテント暮らしでしたが、テントの方が薄皮一枚でその自然場所と対話している感覚があって、睡眠学習ならぬ「睡眠時無意識裡における自然との夢のジャムセッション」みたいなもので、そいつはどんな最高級ヴィラのスウィートルームよりもリッチなのでした。

 そうして久しぶりにホームグラウンドの湯浅へと帰ってきたわけですが、こうやって海を眺めてますとなんと言いますかねえ、南半球も湯浅もこの青い球体の上で、「繋がっとるなあ~」という感じしますね。ウナギとウミガメと渡り鳥とクジラとカヤッキングを通して得た人間のプラネット感覚には国境はないってこと。
 もちろん今回のカヤックトリップの模様もまたこのブログでおいおい更新していきます。また今回のトリップもアイランドストリームのツアーを行っていくにあたって得るものがたくさんあったのでどんどん繋げて生かせて行きたいと思っています。
 よろしくお願いいたします。

 なお、3000枚くらい写真とったのですがそれもおいおいこのブログに載せていくことにするとしまして、ひとまずここでもパパパっと何枚か写真を下に並べておきます。よろしければクリックして拡大してごらんください。
 
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ニュージー南島の真ん中あたりに位置する「テカポ湖」。氷河から流れてきたシリカを含んだ湖水が独特の青白さを誇っていて宝石的な美しさがある。

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タスマニア東海岸、ベイ・オブ・ファイアーの海はとにかくブルーの透明感が鮮やか。

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 ニュージー南島・フィヨルドランドの「ファーガス湖」で釣った60cmのレインボートラウト。トラウト、とくに50cm以上のトラウトってのは、その場の自然のエレガンス、エナジー、美しさの化身のような独特の風格がある。

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 ニュージー南島・ミルフォードサウンドの断崖絶壁の谷間を漕いでいると何やら深海の底にいるような不思議な錯覚を覚える瞬間がある。

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 タスマニア北西部「スタンリー」にある「ザ・ナッツ」という岩山はタスマニアのエアーズロックとも呼ばれているがそれをカヤックの上から見たところ。エアーズロックというのは大げさだろうけど確かに古えのアボリジニーが聖地としてあがめただろう、どっしりした力感がある。さらにこの岩山の頂上に登って見る水平線は圧倒的。宇宙を思わせる圧倒的な質感の大海原が広がり、そこからドーンと突き出したこの岩山「ザ・ナッツ」そのものがひとつの宇宙船のようだと感じた。突き出たというか、まるで浮いているかのような感じがしたからね、立ってると。

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ニュージー南島・フィヨルドランド「モノワイ湖」の立ち枯れた木々とそれを映し出す微動だにしない湖面。全くの無人、音のない世界で、かつ釣りをしても何も釣れず、生き物の気配すらしなかった。唯一見たのは1m以上ある巨大なウナギのみ。・・・なにやら神話的な空気が漂っていた。

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タスマニア、セントクレアー湖上で迎えた朝日。湖面から立ち上る朝霧がドライアイスのように演出。

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ニュージー南島「カイコウラ」沿岸にて。この入り江では周囲のすべてのものがブラウン、黄土色の色感を帯びていて(海面下でもブラウンの海藻がひしめいている)、それが青い空とすごくポップに、そして幻想的にマッチしていた。茶色という色に対してこれまで持っていたすべてのイメージを裏切る茶色・・・、色彩って不思議なものだなあと実感させられたフィールド。

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ニュージー北島・トンガリロ山のトレッキング途中に出てくるエメラルド湖。現物は写真の何千倍も美しいけれどこの写真でも色の妙味は味わえる。自然の色使いってすごいなと思うね。



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