プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

親子シーカヤック体験ツアー

2014-09-17 11:32:27 | インポート




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 ここのところ、カラッとした空気が心地よい、
 初秋のシーカヤック日和が続いています。
 
 さて、来たる10月5日(日)、
 「親子シーカヤック体験ツアー」を開催します。
 通常の湯浅湾ワンデーツーリングよりも
 かなりお安い設定になっています。
 詳細は下記をご参照ください。
 http://homepage3.nifty.com/creole/oyako.html

 さて、今日は午後からのハーフデイツアーを前にして、
 ベース場所でそよ風に吹かれながら、
 90年代前半に活躍したJANE'S ADDICTIONの
 最近の演奏を聴いています。
 
 昔かっこよかったロッカーも、
 40を越えるとすっかりメタボった
 おっさん風情になってしまう人が多いですが、
 この人らはまだまだイケてますね。
 声も出てるし演奏もうまい。
 8月20日の記事に載せたJANE SAYSと
 同じ曲ですが、けっこうこっちのほうがいいかもしれない。

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YouTube: Jane's Addiction "Jane Says" on Guitar Center Sessions




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多様性グローバルな乗り物

2014-09-13 21:29:18 | インポート
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 ここのところ天候も安定し、
 美しい秋のシーカヤックツアー日和が続いています。
 9月から10月にかけて、空気も澄み、
 暑くもなく寒くもない心地よいコンディションのもと、
 ベストシーズンのシーカヤックツーリングが楽しめるでしょう。

 さて、一昨日は9.11でした。
 3.11もそうだけど
 9.11も価値観を大きく変えられた一日でした。

 2001年9.11。その時ぼくはシーカヤックでの日本一周単独航海中で、下関近くにいた。で、その後関門海峡を渡りずっと九州沿岸を南下していたけれど、アフガン空爆、イラク戦争と推移する流れの中、非常に胸の痛みを感じながら漕ぎ続けていた。
 海はリアルな世界だ。海ほどリアルな世界はない。それまで計10カ月近くリアルワールドの舞台である海に喜び、海にビビリ、海に圧倒され、海に同化する毎日を続けてきた結果、陸上の人間世界に対するリアルの感受性もこれまでにないほど高まっていたのだった。
 「アメリカに従うか否か、2つにひとつを選べ、従わないものはすべて敵とみなす」とジョージブッシュが言い、戦争になだれ込んでいった時、これ以上ないほどの憤りを覚え、たまらないほど胸が痛くなった。
 要するに異文化に対する圧倒的な不寛容を全世界に押し付けたわけだが、そこの部分に異様なほどの憤りを覚えた。よくよく考えると日本でふつうに生きる上においてそこまでの感情に至る必要のないことかもしれないが、やはり海というのは人間の感情感覚に及ぼす作用という意味においても「超伝導体」のような媒体なのかもしれない。2000キロ向こうの台風からも波うねりは今ここに届けられこの身を揺らすように、水平線の向こうのリアルワールドから届けられた世界のうねりも我が心を揺さぶる。異文化に対する不寛容、それは歴史を貫く、世界の諸悪の波をまき起こす根源のハリケーンなのだろう。
 ならばぼくはその真逆を行きたいと思い、今に至っている。
 単一のグローバリズムに対して、こっちは多様性グローバリズムの道をチョイスするぜ、とか。
 まあそういう話はシーカヤック海旅塾など限られた場所でのみ話しますが、毎年9.11が来るたびにそのことを考えます。そしてシーカヤックってやはり、ボーダレスな海洋文化の伝統を現代に継承する、スピリットを持った乗り物だといつも思います。

 というわけで今日は、
 レバノンの女性歌手ハニーンがキューバのバンドを従えて歌うプロジェクト、
 hanine y son cubanoを聴いています。
 アラビア歌謡とキューバ音楽とのコラボですが、
 こういうやつこそ多様性グローバリズムの世界です。
 10908キロ離れた融合。
 この曲はアナログレコードの針の音や、
 ノスタルジックなトランペットの音から始まる、
 美しい演奏です。

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YouTube: hanine y son cubano medley




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光の中で

2014-09-10 14:52:40 | インポート
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 西向きに大きく海が開けた湯浅湾。
 午後の西日が美しい時期に入ってきました。
 温暖化の影響で年々9月、10月まで夏が伸びてる感じですが、
 太陽光線の入射角度までは変わる事なく、
 この時期になると毎年寸分のズレなく、
 秋の美しい西日の光彩を海面に描き出します。 

 逆光に照らし出された光の横溢。
 その中を漕ぎ行くシーカヤックツアー。

 さて、そんな今日この頃のツアー日々ですが、
 一昨日いつもの湯浅湾ワンデイツーリングコースにて、
 ラジオの取材がありました。
 明日11日(木)、放送予定。
 ラジオ大阪の「笑福亭銀瓶のギンギンワイド」
 という朝7時から9時までやってる番組で、
 8時くらいから20分くらい取り上げていただけるらしい。
 全然知らない番組だったけど、面白そう。よろしく。

 そして今日聴いている音楽は、
 ベリーズというカリブ海に面した国の英雄、
 アンディ・パラシオ&ガリフーナ・コレクティヴの曲。
 ベリーズには、沿岸の沖合にたくさんの島々があり、
 カヤックトリップで行きたいなと思っている国のひとつです。
 特に数年前、有力候補値に絞って色々調べていた事があったのですが
 その時に「プンタロック」と呼ばれるこの国の音楽に出会い、
 すごくいいなと思ったことがありました。
 (結局行かずじまいでしたが、
  こういうのもれっきとしたカヤックトリップ) 

 カリブ海の先住民族インディオと、
 アフリカから奴隷として連れてこられたアフリカ人とが混血して生まれたのが、
 ガリフーナという民族。
 そして彼らが中南米やアフリカの音楽をミックスして作り上げたのが
 「プンタロック」と呼ばれるジャンルの音楽。
 小気味よいリズム感と対照的に、哀愁がかったメロディーがいい。
 その代表的存在がこのアンディ・パラシオ。
 (数年前亡くなったらしい。R.I.P)

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YouTube: Andy Palacio - Watina




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地球のスケールと繋がる海でキャンプツアー

2014-09-06 21:58:09 | インポート
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 日もすっかり短くなって、
 外ではスズムシやコオロギが涼しげに鳴いています。
 日中はまだまだ暑いけれど、
 これからシーカヤックキャンプツーリングに適した季節に入ってきます。

 うちでも来たる9月29日(月)~30日(火)にかけて、
 本州最南端・串本にてキャンプツアーを催行します。
 黒潮がダイレクトにぶち当たる、
 野性味がひときわ濃密な海岸線をシーカヤックツーリング&キャンプ。
 シュノーケリングすると海中ではサンゴ礁が展開されます。
 なんというか、感覚的に言うと、
 ここはひときわ地球のスケール、世界のより豊かな広がりを感じ
 繋がることのできる空間なのだ。
 詳細はこちら。
 http://homepage3.nifty.com/creole/kusimototour.htm

 さて、今日聴いてる海とマッチした音楽は、
 オマールソーサの10年程前のライヴ。
 キューバ出身、バルセロナ在住のピアニストであるオマールソーサは、
 アフリカ音楽や中南米の音楽を混交させた独自の音世界を展開している人だけど
 要は世界中に散ったアフリカ起源の音楽的断片を、
 自身の感覚の中でひとつにまとめあげて新たなる音の世界地図を描くという、
 スケール大きな仕事をライフワークとしている天才だ。

 それができるのは、元々彼はパーカッションを学んでいたからだろう。
 リズム感が通常のピアニストの域から飛び出ているがゆえ、
 リズムの多様性が命である全てのアフリカ系音楽に対応できるのであろう。

 シーカヤックの世界とは一見全然関係ないように思えるけれど、
 インスピレーションという意味でぼくのシーカヤッキングは、
 オマール・ソーサの影響を多大に受けている。
 彼の音楽は地球のスケール、世界の広さや、
 まだまだ豊かな深さに気づかせてくれる最高級のアートなのだ。

 そしてシーカヤックとは己の内なる「感性の世界地図」を
 描くための乗り物にほかならない。
 

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YouTube: Omar Sosa Septet 2003 - 2/3




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ガイドブックをぶっ飛ばせ

2014-09-04 23:09:36 | インポート
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 少しブログ投稿が空いちゃいましたね。
 相変わらずツアーの日々が続いておりますが、
 最近は、よく行くかるも島以外にもやびつ海岸や
 産湯海岸、黒島方面などでもちょくちょくツアーしております。

 もちろんかるも島方面へのツアーも相変わらず順調で、
 ここんところ特に潮が澄んでいて、
 先日はシュノーケリングで
 数百匹の小ダイの群れなんかも見る事ができました。
 
 そして湯浅湾の北方系、やびつ海岸では、
 北風のコンディションも混じり始めるこれからの時期、
 特に味わいが増す時期です。
 (風裏になるし、また太陽が正面を通ってぽかぽか陽気になる)

 一方、中紀の南方系、
 黒潮エッセンスのホットスポットである産湯海岸のツアーでは、
 まだまだ南国風情が色濃い海岸線でのツーリング&スノーケリングが
 楽しめます。

 これからがほんとのシーカヤックの楽しい時期なんですよね。
 いずれにせよシーカヤックで回るフィールドって、
 ガイドブックにもまず載らない、
 地元の漁師しか知らない様な穴場ばかり。
 「ええー、こんな場所があったのー」て驚嘆する世界が、
 まだまだたくさん隠されています。
 そして、「ガイドブックなんかぶっ飛ばせ」
 というのがアイランドストリームのモットーです。

 さて、今日聴いているのはザップ・ママのアカペラ曲。
 ベルギー人の父とザイール(現コンゴ)人の母を両親に持つ、
 マリー・ドレヌ率いるザップママはピグミー族の歌唱法を
 全面に押し出したポップバンドで、
 ジャングル感に溢れている。
 ジャングル感覚って実は海にも通じている。
 海の中にもジャングルってあるからね。

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YouTube: Session at West 54th - Zap Mama - Abadou




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