先月二週間ほどトリップに行った鹿児島県・甑島(こしきじま)の西海岸は、茶系統の断崖絶壁が見事だ。
8500万年前の地層。
こんな柄のシャツ、着てみたいという気もするね。
悪趣味一歩手前のセンス。
先月二週間ほどトリップに行った鹿児島県・甑島(こしきじま)の西海岸は、茶系統の断崖絶壁が見事だ。
8500万年前の地層。
こんな柄のシャツ、着てみたいという気もするね。
悪趣味一歩手前のセンス。
鹿児島県・こしき島のギャラリーに訪問したときにいらっしゃった95歳の芸術家、平嶺時彦氏。
なんと80歳から創作活動を始めたらしい。
ぼくらは30や40で、あるいは50や60で「もう年だ」と思いがちだけど、そんなセリフは氏にとってみれば、ガキのたわごと、笑止千万の極みに違いない。
平嶺氏の人生はちょっと聞くだけでもすごい。19歳で悪運の遣いであると島で畏怖されるカッパに遭遇し、20歳で満州に派兵。自爆部隊に配属され、胸に地雷を抱え、あと一人で自分の番だというところで撤収。戦後シベリアにて3年間抑留、強制労働生活を送ったという。
で、シベリア生活の話を伺うと、なんと「楽しかった」という。物がないなりに、いろいろ創意工夫して生活用品を作ったりしながら面白く過ごした、とおっしゃる。
周囲には絶望して自死する者もいる中で・・・・、そんな人、初めて聞いた。衝撃的に印象に残った。
その後甑島に帰ってきて土建業を立ち上げ、60人ほどの人夫を雇っていたらしい。
芸術活動を始めたのは、東京の芸大に行き甑島でアートプロジェクトを立ち上げた孫に触発され、「じゃあワシも何か作ってみよう」というのがきっかけだったようだ。
それが80歳の時。現在95歳。
その稚気溢れる中にも「なんでもあり合わせのもので作ってみよう、とにかくやってみよう」というブリコラージュの逞しさが感じられる作品群を眺めているとふと、じいちゃんの存在が、この辺鄙で不便で冷や飯を食わされ続けてきた離島にありながらなんでも創意工夫して作り出し生き抜いてきた甑島人スピリットの結晶のように思えてきて、感動したのだった。
握手していただいた手は、分厚く、あたたかかった。
じいちゃん、長生きしてください。
また会いにいきたいです。
先日から、10日ほど鹿児島県の西海岸沖にある甑島(こしきしま)にカヤックトリップに行っていました。
上甑、中甑、下甑と3つに分かれた諸島を一周してきました。
海岸線のカヤッキングはもちろん、島の人々との交流や、文献なども通して島の文化もしっかり学び、非常に実りの多い旅となりました。
この旅は「島々と交感する旅」と名打ったシリーズの一環としての旅でした。
そろそろ過去に旅してきた場所と、これから旅する場所と合わせて、紀行文をシリーズ化して電子出版で発表していこうと考えているのですが、その流れでの旅です。カヤック、トレッキング、自転車、釣り、潜りなど、実際にアクティヴィティに興じる中で、国内外の島々の隠されたエッセンスをとらえ、表現していくシリーズ。
なぜ島なのか?
グローバル資本主義が極まった現在、世界中どこも画一化したように映る、あるいは映し出される昨今ですが、意志をもって細部に目をやるとまだまだ世界は多様性に満ちている。特に辺鄙な島ほど、自然、文化の両面において、多様な面白さが残っているのですね。
そんなものを、生身の実体験を通して、伝えていければと思っています。
「交感」というテーマで、もちろん「自然の息吹、地球の鼓動に対して楽器のように敏感な」カヤックがメインツールになりますが、変化を持たせてより本質に迫るために、いろいろやります。
甑島、世間一般的にはマイナーだけど、いやあ、いい島ですよ。
その内容の詳細は上記で発表することとして、このブログではその写真を何度かに渡って載せておきたいと思います。
よろしくお願いします。