一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

3047  501回 多留男会 令和6年3月句会

2024年04月22日 | 多留男会

あーでもないこうでもないとつるし雛 心

老梅を母の形見と言う老人      〃     

    

山笑うAIニュースの合成音    豊狂

山笑う卒園祝う胸のバラ       〃           

      

大空を国境もなく鳥帰る     黒薔薇

春の海ゆうらりゆらり観光船    〃

 

菜の花やみつ蜂遊び風遊び    信天翁

幕山の川音高し風光る       〃

 

採血の針ウロウロと春とおし   コトリ

眠れない雛人形の目が一杯     〃

 

ふるさとは雲形の頃遠い嶺     紅 

白木蓮夜の帳の仄明り       〃

 

まんまるに大きくふんわり朧月  流水

旅立の祝言葉や桜まじ       〃

 

背後から魔女の一撃春の雷     凛

朝の地震大島包み陽炎いぬ     〃

 

春の夢なつかしき人に出会う筋 伊豆山人

陽の光あびる草摘む散歩かな    〃

 

ゴジラ観る日比谷エリアは山笑う  淡白

カラスの巣除去ガザウクライナ   〃

 

野遊びや足裏の発条の心地よき   釣舟

西行に耳欹てし涅槃かな      〃

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3041  第五百回 多留男会 2月句会 2024、2,27

2024年03月03日 | 多留男会

雪舞ひて巷の明かり小踊りす   信天翁

春立つを群なす小鳥木から木へ   〃

    

晴れ渡り陽の匂ひ立つ蕗の薹   黒薔薇

桜貝メモリーそっと玉手箱     〃

    

一つだけ子に詫びたきや冬苺    紅 

リハビリやガラス戸越の春隣    〃

 

人去りて瀬音もどりし梅の径    凛  

もろともに齢重ねし梅なれば    〃

     

小鳥カフェメジロこぞって雨水かな  伊豆山人 

落椿地面にえがく万華鏡        〃

 

大山を冬靄包み空青し       流水

春雨に瞳も濡るる今宵かな     〃 

  

おっととつまずき喜寿の二月かな  心

春風やしとどの窟教えおり     〃

 

侘助や一つ手折って妻の元    コトリ 

蕗のとう揚げてビールと父の笑み  〃

       

春時雨傘ささぬ子等黙し行く    豊狂 

三輪車スケボー横に蕗の薹     〃

    

育休のパパ抱く吾子はホッカイロ  淡白 

寒暖差大きい時に足湯あり     〃  

 

大鬼が小鬼を抱いて節分会      釣舟

春冴ゆる眼耳鼻舌身第六感      〃

 

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