一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2253  野ぼたんや毎日咲きて毎日かなし  洋子

2022年01月16日 | 

「かなし」を辞書で調べると、以下の様に3種の漢字と6種の意味がある。

「かな・し(愛し)」には、

➀ しみじみとかわいい。いとしい 

➁ 身に染みて面白い。素晴らしい。心惹かれる。

 「悲し」「哀し」には

③ 切なく悲しい ➃ 不憫だ ⑤ 悔しい残念だ、⑥ 貧しい。生活が苦しい

従ってこの句、作者は「愛し」の➀と➁の意味で使ったに違いない。

寒風が吹き、雪が降り、空気が乾燥しているので

100キロ先の熱海からスカイツリーが良く見えます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2252         ロングブーツ女性車輛の闊歩かな  さくら

2022年01月08日 | 

日本の女性専用車両は、明治四十五年に初めて導入されたという。戦後、本格的に導入されたのは、平成12年で痴漢など性犯罪防止を目的としている。さて、この句。「闊歩」という言葉から、女性なのに男っぽく歩いていることが想像される。

最近、レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を並べた通称「LGBT」と呼ばれる性志向の異なる人々の人権を保護しようという活動が公になりつつある。世の中に、「LGBT」の人々がどのくらいいるのだろうか。

女性専用車両には、男性的女性や女性的男性など様々な女性が、スマホを眺めているんだろう。できることなら、女装して乗って観察してみたいものである。

フキノトウ(蕗の薹)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2251   第304回 12月 岩戸句会  

2022年01月06日 | 岩戸句会

薪ストーブ令和新撰組屯所        炎火

ドラキュラも溶けゆくさだめ霜柱  

 

年用意思ひも染みる筑前煮        さくら

ロングブーツ女性車輛の闊歩かな 

 

下駄箱の木製列車冬日向         豊春 

冬ざれや茶箪笥飾る志野徳利

  

大晦日余白の多き手帳かな        光子

一人居のチャチャチャのチャッと大掃除

 

蓑虫や庭の手入れに切りをつけ      洋子 

野ぼたんや毎日咲きて毎日かなし 

    

クリスマス何度聴いてもあきぬ歌     凛

数え日や仕上げを急ぐ合唱団

 

残照の破片むさぼる鴨の河        薪 

数え日を搦め綿菓子太らせる 

 

犬死にも英霊となれり開戦忌       鯨児

風一陣茜の波や冬夕焼

 

家中の時計の針や年惜しむ        裕

数へ日や隣人もまた無精髭

 

よく売れるパン屋の横のみかん小屋    鞠

数え日の切腹最中でお茶事かな

 

朝日浴びふくら雀となりにけり      歩智

カレンダー最後の一枚寂し気に

 

短日や日の出一分遅くなり        パピ

冬花火輝き沸き上がる拍手

    

玉柘植にイルミネーション聖夜かな    余白

文士村柿熟してももぎ手なし

 

数え日の踊りおさめのタンゴかな     稱子

嫁入りの包丁健在のっぺ汁

 

数え日や思わぬ奇跡が起きにけり     黄玉

数え日や満天星と流星

 

冬ざるる地震竜巻地の果ても       沙会

夕映の冬山紅葉拝みをり

 

数え日を残し射したる朝日かな      イヨ

さざんかの花道続くを風去りぬ

 

黄を増して日に日に柚子の輝けり     雲水

朝焼けや霜にまみれし青菜摘む

初雪や窯の余熱はこころにも   雲水   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2250  噴き上がるマグマの余熱初日の出  雲水

2022年01月01日 | 新年

新年、明けましておめでとうございます。

  湯河原海浜公園からの2022年6時53分、初日の出を拝んできました。晴天でほとんど雲もなく、正月飾りの様に数個の雲が並んでいるのが、めでたさを表しているようでした。 

今年も、オミクロン株の新型コロナウィルスが、一刻も早く収束致しますように、祈らずにはいれません。

 

2022年 初日の出

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする