一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1800   日一日一日一日春の山  炎火

2017年02月27日 | 

 (ひいちにち いちにちいちにち はるのやま)

眠っていた山は活動を始めている。山の木々は蕾を膨らませているし、草々も芽吹いている。麓では鶯も鳴き始めたようだし、囀りも始まった。

諸行無常というけれど、確かに世の中に「常なるもの」はない。常に変化している。「春一番」「春雨」「木の芽」「初音」などあらゆる季語は、この世の常ならざる季節の変化を言葉にしたものだ。

 それをこの句のように、時間としてこれでもかと繰り返されると、「恐れ入りました」と脱帽せざるを得ない。「刻一刻一刻一刻」では、せわしない。

フウセントウワタ

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1799   諸葛菜ネット旅より戻りけり

2017年02月25日 | 

 「諸葛菜・レシピ」を検索しだしたらどういう訳か、いつのまにか「井伏鱒二の長寿の食卓」に行きついてしまった。ここではっと、本来の目的に気付いた。道草の途中は、ほとんど覚えていない。

 いづれにしても日本には、花を愛でても諸葛菜を食べている人は、ほとんどいないらしい。菠薐草や小松菜のように、茹でてお浸し、白和え、胡麻和えで食べられるから、特別知らなくてもいいのだが。兎に角私は、諸葛菜の独特の香りと味が気に入っている。

サクラソウ(桜草)

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1798   ファミレスの新聞タダ読む春雨一番

2017年02月23日 | 

 読売新聞のコラム「編集手帳」によると、鈴木清順映画監督が亡くなった。彼の人生論には、「努力」「精進」という言葉はない、という。なるほど世の中には、私と同じ考えの人もいるものだ。

 テレビで監督の顔と風貌を拝見したことはあるが、映画も見たことないし、本も読んでいない。しかしそのうち、彼の監督作品を特番で放映するから、きっと観られるだろう。

 彼の映画は難解ゆえに、日活から解雇されたことがある、というから、私などには理解できないかもしれない。まあ、それはそれで大いに結構。

 それにしても今日は、今年初めての本格的な雨が降っている。「春雨一番」「木の芽雨一番」とでも言えるかも。

満開のマンサク(金縷梅・万作)

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1797   落ちるもの木々になかりし春二番

2017年02月20日 | 

 

17日に続いて、今日(20日)は雨交じりの春二番が吹き荒れている。三寒四温といった感じで、再び今夜は寒くなるらしい。白梅と万作がほぼ満開。万作の写真を撮りたいが、風雨が強すぎる。先日から、窯の補修工事を始めたが、これも今日は止めておくのが無難のようだ。

 さて、今年のウグイスはいつ鳴くか、が私の今の気がかり。そこで、今までのブログから調べてみた。意外とばらつきがあって驚く。

16年 3月3日

15年 3月9日

12年 2月21日

イヌフグリ

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1796   ふがふがと風呂吹き大根柚子胡椒

2017年02月15日 | 

 「風呂吹き」の名前の由来は、①漆器職人が漆風呂(漆器の貯蔵室)で漆を乾燥させるが、漆は温かい湿気で固まるため、大根のゆで汁を霧吹きするとうまくいく。このとき、残った大根に味噌をつけて食べるようになったからというもの。②風呂を沸かすのに息を吹きかける様子が似ているから。

 一方柚子胡椒は、粗刻みにした唐辛子と柚子の果皮と塩を入れて磨り潰し、熟成させたもの。「胡椒」は唐辛子を意味する古語で、一般的な「コショウ」ではなく「唐辛子」の事を指している。なお、「コショウ」は「洋胡椒」と呼んで区別する。九州では一般的な調味料として多くの料理で使用される。(ウィキペディアより)

オオアラセイトウ 別名ショカツサイ(諸葛菜)ハナダイコン(花大根)

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1795   早春の骨と金歯と金属棒

2017年02月13日 | 

 先輩が亡くなった。葬儀社に依頼したのは、病院から葬儀社に運ぶ、納棺して預かってもらう、棺を火葬場に運ぶ、骨壺を用意してもらう。唯それだけである。

 お経を上げる坊さんもいなかった。遺影も位牌もなかった。参加者は、8名。お子さんがいなかったし、夫妻の兄弟姉妹も亡くなっているか、いても高齢で参加できないからだ。

 この葬儀は、私の理想に近い。いや、理想かもしれない。遺書には、延命治療の拒否と、葬式無用は必ず書こうと思う。

今日の収穫、フキノトウ(蕗の薹)

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1794   戦勝を庭に誇りし諸葛菜

2017年02月07日 | 

 オオアラセイトウが咲き出した。中国原産のアブラナ科の越年草。ムラサキハナナ(紫花菜)。ハナダイコン(花大根)とも呼ばれる。三国志の諸葛孔明が広めたという伝説からショカツサイ(諸葛菜)が、最もよく知られているだろうか。

 数年前に、道路脇から種を採って蒔いたのが野生化して広がり、我が冬の庭を占領している。今では、若葉は立派に成長していて食べられるから、勝手に育つ初春の実に有り難い野菜である。

湯河原、幕山梅園(唯今、4分咲きくらいかな?)

 

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1793   初場所やテーピング対絆創膏   炎火

2017年02月05日 | 新年

 今年の初場所では、稀勢の里が優勝し、18年振りの日本人の横綱「第72代横綱稀勢の里」が誕生しました。私の友人夫婦は、優勝が決まった瞬間、抱き合って泣いたというから、多くの日本人はモンゴルに乗っ取られていたのが余程悔しかったんでしょう。しかし、一番喜んでいるのは、稀勢の里の出身地「茨城県」の人々でしょう。

 何故なら、ブランド総合研究所による47都道府県を対象にした「地域ブランド調査2016」で、去年も茨城県が最下位となり、4年連続魅力度ワースト1位となったそうですから、横綱誕生の喜びはひとしおでしょう。稀勢の里人気で、来年は最下位脱出間違いなしです。

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1792   冬将軍日本列島着膨れる   香杞

2017年02月03日 | 

 今日(2月3日)は節分。明日は立春だから明日から春である。しかし、寒さは厳しく、ようやくオホーツク海の網走では流氷が接岸したという。 

 冬将軍の由来は、ロシアを攻撃した国々が、冬の厳寒に妨げられ、とうとう征服できなかった、歴史的事実による。特に、モスクワに突入したナポレオンが、厳しい寒さのために敗北した史実にちなみ、厳寒を冬将軍と擬人化した、という。

 日本にも、「征夷大将軍」という立派な将軍がいたのにもかかわらず、語源がロシアやフランスとは・・・情けない。

スイセン(水仙)

 

 

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