七五三は、五代将軍、徳川綱吉の長男、徳松の健康を願って行われた催しが始まりのようである。ところが、皮肉なことに徳松は五才で夭折している。
旧暦の11月15日は、鬼宿日(鬼が出歩かない日)で、何をするにも吉の日とされていたそうである。
さてこの句、たぶん孫であろう、着飾った子をぎゅっと抱きしめて、「ああ、この子は私の血を引いているんだ」と確認する。子孫を作り、役目を果たした喜びと安心感、そして一抹の淋しさに浸ったのであろう。
マユミ(檀、真弓、檀弓) ニシキギ科ニシキギ属
七五三は、五代将軍、徳川綱吉の長男、徳松の健康を願って行われた催しが始まりのようである。ところが、皮肉なことに徳松は五才で夭折している。
旧暦の11月15日は、鬼宿日(鬼が出歩かない日)で、何をするにも吉の日とされていたそうである。
さてこの句、たぶん孫であろう、着飾った子をぎゅっと抱きしめて、「ああ、この子は私の血を引いているんだ」と確認する。子孫を作り、役目を果たした喜びと安心感、そして一抹の淋しさに浸ったのであろう。
マユミ(檀、真弓、檀弓) ニシキギ科ニシキギ属
(ぼうちゅうの かんとひたすら けいとあむ)
「忙中に閑あり」、忙しいからこそひとときの閑が有難く感じられるのであって、「苦あって楽あり」「不幸中の幸い」なども同様で、楽なことばかりしていると楽や幸せの有難味が分からなくなる。
この句の作者、相当の働き者のようです。折角見付けた閑に、せっせと毛糸編みに励むんですから。そこが、実にこの句の面白いところ。
マサキ(柾、正木) ニシキギ科ニシキギ属の常緑低木
茹でた大豆を納豆菌で発酵させた「糸引き納豆」。近年、健康食品として消費量が増加し、全国に普及している。蛋白質、食物繊維が多く、病原性大腸菌などへの抗菌作用があり、血栓を溶かし、骨形成を促進する、という。
「納豆」に季節感はないが、「納豆汁」が冬の季語であるように、「納豆」自体も冬の季語になるらしい。
汗ばむくらいよく納豆を混ぜると、粘りの中にあるグルテンがよく糸を引いて味が良くなる、と言われている。但し、疲れたからといって、途中で逆回転すると不味く成るそうだから、ご注意を。
句会では、「私は、混ぜない方が好きです」という不思議な意見もありました。
「マイナーコード・短三和音」とは短調の三和音で、暗い悲しい曲によく使われる。その反対が「メジャーコード・長三和音」
さて、いよいよ29年振りの師走の衆議院選挙である。どうしようもなくだらしなかった与党民主党と野党自民党。第三局と言われている日本維新の会などもまだまだ未知数で、頼りない。小党乱立で、私達国民の意思や意見が反映されず、又もや無視されそうである。
そうですか。虎落笛にもマイナーコードの、悲しく暗い音色がありましたか。例えば、電線が風に鳴る時、長さや太さ、本数などによって微妙な音階が生ずるかも知れない。
ダルマギク(達磨菊) キク科の多年草
日本で初代ラジオ体操が始まったのは、昭和3年11月。全国に普及したのは、昭和9年以降。
現在のラジオ体操は3代目で、昭和26年から、NHKのラジオ第一で朝6時30分から10分間放送されている。
さて、この句。「寝床にて」と言っているが、蒲団にくるまり寝たままで、音楽に合わせて、もぞもぞと手足を動かしているのだ。こんなラジオ体操、なまけもののやることだが、そこが実に可笑しい。
ヤママユ(山繭) チョウ目・ヤママユガ科
陶器の粘土制作に、「紐積み」という手法がある。粘土を細長い紐状にして、少しづつ積み上げていく。紐の直径が、5センチ以上にもなることもあり、特に甕などの大物制作に向いている。「紐積み」の技法は、縄文時代には既に始まっており、数千年の歴史のある手法だ。
さて、陶器作りに多い病気は「腰痛」だが、次に多いのが「腱鞘炎」や「ばね指」だろう。陶器作りに限らず、指を使う職業の全てに共通する「職業病」である。
特に冬場は、指が硬直しやすいから、よく揉みほぐすことが肝要だ。
ヤツデ(八つ手) ウコギ科の常緑低木。
窯場の近くに「七尾」という地区がある。何と言っても、「七尾」と言えば、石川県能登半島の「七尾市」を思い出す。苗字にも「七尾」は多く、それ故か、店舗の名前にも結構多いようだ。
さて、熱海市の七尾は、「七尾沢庵」で有名である。標高300メートル程にあり、かなり急な東南斜面で日当たりが良い。
しかし、ここ「七尾」も温泉が出るので、マンションや別荘が次第に増え、残念ながら大根畑は消えつつある。
ナンテン(南天)メギ科ナンテン属の常緑低木
紀元前から存在している陶器作りの仕事。しかし、現代で職業として食べていくのは、容易なことではない。何故なら、陶芸を目指して独立した多くの仲間たちが挫折し、転職してゆくのを見てきたからだ。
私の場合も、独立した2,3年は心配だったが、ある時、ふと思った。「捨てる神あれば拾う神あり」だと。私のような男が作るつまらぬ陶器でも気に入ってくれる人が、この世には必ずいるのだ、ということに気付いたのだ。
私の回りには、静岡県、神奈川県、首都圏などざっと2,000万人が住んでいる。その中に気に入ってくれる人が、例えば100人に一人だとしても20万人いることになる。これから買ってくれる人がなんと20万人もいるのだ。
食べていけるかどうか、などと心配することは一つもないのだ、ということに気付いたのである。
ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星躑躅) ツツジ科 ドウダンツツジ属
彼のために、セーターを編み始めたのは良いが、得意でないのか不器用なのか、未完成のままとうとう冬が過ぎてしまった。そして、次の年もその次の年も未だ完成していない。もしかすると、別れたのかもしれないし、新しい彼ができるまで放っているのかもしれない。
「どうして編まないのか」なんて質問したら、たぶん大変なことになりそうだから、見ないふりをするに限る。何と言っても、被害者がいないことが、幸いである。
ノブキ (野蕗) キク科ツワブキ属
(たいしょうの とがらすゆがむ もみじかな)
熱海市の有形文化財に「起雲閣」がある。大正8年に内田信也の和風別荘として建てられた。その後、根津嘉一郎が買い取って洋館を建て増し、戦後は旅館として使われていたが、近年熱海市が買い取り、観光施設として使われている。又、ミニコンサートや各種企画展も行われている。
日本近代建築の特徴を備えており、暖炉やガラスの採光、そしてローマ風呂といった大正時代以降のモダンな建築様式が残っている。
私達は、ここの音楽室を借りて、ハワイアン、フラダンスの稽古場として利用している。
センリョウ(仙蓼/千両) センリョウ科の常緑小低木
(きんにくも のうもかたよる はねぶとん)
羽蒲団は、ピンからキリまで色々あるそうだ。数千円から数十万円まであるという。羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)の2種類あって、ダウンが多いほど上等。
ダウンには、グース(ガチョウ、カモ科ガン亜科)とダック(アヒル、カモ科マガモ)があり、マザーグースダウンが最も上等で、グースダウン、ダックダウンの順になる。
数年前、そんなことはつゆ知らず、通販のカタログに、掛蒲団、敷布団、シーツ、布団カバー、枕、枕カバー一式のセットで5,000円と言うのを見て、騙されたつもりで買ってみたら、これが結構軽くて暖かい。最低級の羽蒲団なのだろうが、私は十分満足している。
からたちばな(唐橘) ヤブコウジ科 の常緑樹
(こがらしいちごう もどらぬきょうを たのしまん)
気象庁が、昨日「木枯1号」が吹いたと発表。そこで、知り合いのママがやっている銀座のバーに行って、木枯1号の御祝を口実に一杯やった。
おっとっと、銀座と言っても、東京の銀座ではありませんよ。そう言えば、日本には「○○銀座」というのが、地方に随分あるようです。ちなみに「熱海銀座」は、日本で第一号の「ものまね銀座」だそうです。
熱海銀座の近くには、「糸川」という川が流れていて、名前の通り糸のような小さな川だけれども、とてもいい名前だから、「糸川通り」と名付ければいいものを、欲に目がくらんで「熱海銀座通り」なんて下品な名前になった・・・・・・・
バー「讃」のママが言った。「issyoさん、大丈夫ですか、大分お酔いのようで、そろそろお帰りになった方がいいんじゃありません」
サザンカ(山茶花) ツバキ科の常緑広葉樹
昨日、久し振りにまとまった雨が降って、1時間ほどでテニスが中止になった。雨が降る度に、気温が下がってゆくこの時期の、秋の季語ではあるが「うそ寒」がぴったりだ。そこで、今年最後の窯焚きが始まる。
◎第84回 岩戸窯、窯焚き
11月29日(木) AM9:00~火入れ
12月 2日(日) AM9:00 火止め
窯焚きは、昼夜を問わず、どなたでも参加、見学できます。
クロガネモチ(黒鉄黐) モチノキ科モチノキ属の常緑高木
「鶴は千年、亀は万年」などと言うが、動物で人間より長寿なのは、ゾウガメ200年、コイ150年、大型オウム120年、ハゲワシ118年、ワニ100年だそうである。。
その点、犬猫の寿命はおよそ20年だから、どうしても死に目に会う羽目になる。猫が「はたり」と死んだのは、幸運ではないのか。
何故なら、人間には「苦しみながら死ぬのだけは嫌だ」「ある日、突然死にたい」「ぽっくり死にたい」という願望があるからだ。世のあちこちに「ぽっくり寺」さえ存在している。
この句の「はたり」を「ぽっくり」にすると、猫に対する作者の愛情が感じられなくなるから不思議。
日本に於けるキク(菊)の販売量が、全切花中トップなのは、葬儀に使われるからだ。菊の香りには、精神を鎮静する効果や、防腐効果もあるそうである。
コダチダリア(木立ダリア) キク科 ダリア属
別名 皇帝ダリア 帝王ダリア
セーターなどトンネルを抜ける衣類は、Tシャツやズボンなど他にもいくらでもあるが、立冬の朝の、今年初めて着るセーターが最も相応しいかもしれない。
川端康成の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」を思い出させる。そうならば、「トンネル抜けて」の方が良さそうだが、現実は朝起きて既に寒かったのだから「抜ける」が正しい。
季語の「今朝の冬」を「冬の夜」に変えると、着たのではなく「脱いだ」ことになって艶のある句になる。
コブクザクラ(子福桜) バラ科