夜香蘭は、ヒヤシンスのことで、専用の「ヒヤシンスグラス」で水耕栽培される。ヒヤシンスは、地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタン付近の原産。オスマン帝国で栽培され、園芸化され、日本には1863年に渡来したという。
さてこの句、ヒヤシンスがガラスの器に育てられている、というだけでは面白くも何ともない。「生きる場はガラスの世界」と大上段に掲げたことで、私達日本人の、いやそれどころか、人類の危機感を象徴しているのではないか、と想像されるのである。地震、台風、噴火などの自然災害、温暖化、戦争、テロ、難民、原発、核実験、世界恐慌など様々な生きる不安要素が存在しているからである。
マンサク(金縷梅、満作、万作)