一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2168  椎茸の育つ時間や小夜時雨  雲水

2020年11月27日 | 

 毎年、年が明けると4,5本の小楢の榾木に椎茸菌を打つ。2年後の秋から冬にかけて、ある日突然椎茸の芽が出始める。椎茸の成長は、雨によるところが大きい。折角成長している椎茸も雨が降らなければ、小さいまま干し椎茸になってしまうし、雨が続けば一晩で巨大な椎茸になる。

 従って、夜雨音が聞こえると、「今頃、椎茸が大きくなっているだろうな」と思い、明日の朝見に行くのが楽しみになる。

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2167  畑道を静かに揺るる草紅葉  イヨ

2020年11月27日 | 

 ここ数日のニュースでは、京都や日光など全国各地の紅葉の観光地に多くの観光客が集まり、混雑している。政府が遂行している、ほぼ半額で行ける「GO TOトラベル」の影響が大きい。

 ところが、北海道を初め、都市圏のコロナウィルス陽性者、重症者が増えつつあり、危険な状況らしい。そして再び「GO TOトラベル」の見直しが始まった。

 そんな人間社会を笑うかのように、畑道の草草は、悠々と秋を迎え、紅葉を始めている。来年の春まで、養分を地下の根に蓄えるためなのだ。

食用菊「もってのほか}

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2166  尽くしたる色の饗宴枯葉降る  雲水

2020年11月21日 | 

 家から少し遠いが、車の通らない国有林の林道で、毎日デンと散歩をしている。 国有林には、杉檜が大量に育っているが、林道脇には落葉小木や野草も沢山あり、風が吹くと枯葉が降るように舞って、目を楽しませてくれる。

  林道には、キウイにそっくりだが3センチほどのサルナシの実が毎日決まったところに落ちていて、デンの大好物である。猪の掘り返した後もあるから、猪も大好きなのだろう。

 今年の夏から、楢の木が大量に枯れる「楢枯れ」が始まったから、猪たちは、ドングリが少なくて食料に困っているかもしれない。

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2165  モーツァルト聞きつ菜虫の捕らわるる  雲水  

2020年11月17日 | 

 ミニトマトにいた、メンガタスズメの幼虫。ナスやトマトを食害する害虫ですが、成虫の蛾の羽根に、人の顔に似た模様があり、それで名付けられたそうです。ドクロ蛾、骸骨蛾とも呼ぶそうですから、

冬は地下に潜り、サナギ(蛹)となって越冬するらしい。

 成虫は、蜜蜂のフェロモンに似た物質を出して、蜜蜂の巣を襲い、穴を開けて蜂蜜を食害するそうですから、見つけたら直ちにハサミでちょん切った方が良さそうです。

トリカブト(鳥兜)

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2165  熟柿なら貰って行くわ大好きよ   雲水

2020年11月10日 | 

 先日、湯河原農協で柿を買った。「ずくし柿」と書いてあった。「熟柿」は、「じゅくし」と読むから、柿の字はいらないと思ったが、「熟した柿」の意ならば、間違ってはいない、と納得。「じくし」とも呼び、各地の方言らしい。

 当日、客人が来たので塾柿を出すと、湯呑に柿を逆さにして、果物ナイフでへた(蔕)を三角に取り除き、スプーンで食べていた。通の食べ方だそうである。

 美味しかったので、種を瓶に入れ、冷蔵庫に保存した。来年蒔くつもりだ。芽が出たとしても、食べられる頃には生きていないだろうが。

キチジョウソウ(吉祥草)家に植えて花が咲くと、縁起がいいそうです。

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2164  建売の買い手なきまま赤のまま  稱子

2020年11月09日 | 

  赤のまま(赤まんま)は生命力が強く、各地にのさばっている雑草である。新築したばかりの建て売りの庭に、あっという間にはびこってしまったのだ。

  子供たちがままごとで、この粒の花をしごき、赤飯に見立てて遊んだので赤い御飯、赤まんまと呼ばれるそうである。

 赤のままは、イヌタデ科のイヌタデ(犬蓼)が正式名。辛みもなく食べられないので「イヌ」がついたという。

 一方、刺身に添えられる紫の辛みのある蓼は「柳蓼」で、「蓼食う虫も好き好き」の蓼である。「自分にはよく理解できないけれど、好みは人それぞれだ」という意味である。

スイフヨウ(酔芙蓉)

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