(おりかえす バスこうこうと ほたるのよ)
湯河原町の千歳川に沿って奥湯河原に向かう途中、オレンジラインとの合流する所に、バスの折り返し点がある。そこは又、天然の蛍が飛び交う所でもある。付近に住宅はなく、通る車のヘッドライトがたまに光るだけで、蛍の鑑賞に適している。
蛍のように、発光する動物や植物は、まれにある。その不思議さに私たち人間は驚く。しかし、人間は火を発見し、ロウソク、ガス灯、白熱灯、蛍光灯、LEDと光源を作り出してきた。しかし、この句のバスが、耿々と輝くのを、作者は決して喜んではいない、と私は思う。
アカメガシワ(雌花)