一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2132  花木五倍子窯場に咲かせ榎割る  

2020年03月17日 | 

 (はなきぶし かまばにさかせ えのきわる)

   6トンの松、桜を割り終わった3日後に、3トンのエノキ(榎)が来た。

「せっかく掃除して、きれいに積み上げたのに」とは思ったが、やはり有難いことだ。感謝しなければ・・・・・

 鶯も鳴き出し、ヤシャブシ(夜叉五倍子)やキブシ(木五倍子)も咲き出した。我が家の指定山桜も1,2輪咲き出した。いよいよ、春本番だ。

ヤシャブシ(夜叉五倍子)

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2131  つくしんぼ大切なもの何と何    凛

2020年03月10日 | 

70才ともなると、断捨離や終活問題を考えることになる。大きなものからいうと、不動産(土地)・家屋(家具・車)・墓地・仏壇・位牌・預貯金・株etc

 この句の場合、ほとんど使わない身の回りの衣類・アクセサリー・寝具・趣味の道具(楽器・釣道具・スポーツ用品、写真、パソコン、ブログ)などであろう。

 作者が、捨てるべきものを選別し、少しずつ減らしていることが想像されるが、季語の「つくしんぼ」の斡旋によって、作者の関心事は地球の自然の一切、気候や植物などに向いているのかもしれない。そんな風に想像が膨らむのである。

ホトケノザ(仏の座)

初音(はつね・ウグイスの初鳴き)がありました。

昨年より一ト月遅く、例年の平均(3/4)より5日遅かった。

 

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2129  第282回 2月 岩戸句会

2020年03月08日 | 

春風や笑うおばばの歯は二本    海人   

芭蕉さえ詠めぬ松島春の海 

 

つくしんぼ大切なもの何と何    凛

クレパスは八十八色山芽吹く

 

深海魚ニギス空揚げ春来たり    パピルミ

春兆す朝焼け山を三色に 

 

チューリップスカートふわり座る人 洋子

薄紙を取りて目合わす内裏雛

 

春寒や枝一粒の真珠雨       沙会

髪乱し待ち人来たり春一番    

 

春風や送電線は鳴り止まず     豊春

春の庭背伸びの猫の赤リボン 

 

若き日のことなど話し二月尽    さくら

寒明けや緞帳あがる心地して

 

節分の千切れ雲から陽がこぼれ   裕

日脚伸び畳の縁の影日向

 

春立てど風の啼く道夕の帰路    イヨ

笠雲の雪の富士山近く見ゆ   

 

ただの風邪咳をするにも気を遣う  歩智

おみくじの咲いてる小枝梅一輪

 

いつの間に庭一面に春の花     鞠

節分のコロナウィルス鬼は外    

 

髪乱し待ち人来たり春一番     貴美

コーヒーの窓辺を鳴らし春一番   

 

春風で身近のうわさ拡大し     余白

春風がしがみついてた実を落とす

 

寒明けや軋む扉に油さす      稱子

受験子にことば選びて応援す

 

節分や追われた鬼はどこにゆく   炎火

水の音昨夜の雪の名残り哉

 

歩道橋は街の浮橋春の雲      薪

浄水流す街の小川や陽炎える

 

椎に椎茸桜になめこ菌を打つ    雲水

穴窯を見に来て数多蕗のとう

ヒメオドリコソウ(姫踊子草)ヨーロッパ原産の帰化植物。北アメリカでは侵入植物として扱われる。

旺盛な繁殖力を見ると、日本でも警戒が必要である。

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