一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2007   コンポスト錦の枯葉高く積む

2018年11月30日 | 

 腰痛と熱が出たため、今月の句会は欠席してしまった。大量の松が来て、無理し過ぎたのが原因だろう。ここ2.3年、冬になると何故か熱が出る。いつも1週間ほどで治るが、今年は腰痛と重なってしまった。

 この句、腰痛の初期症状が出ていたにもかかわらず、気になっていた通路の落葉、特に桜の落葉をブロワーで集め、コンポストに投げ込んだ時のもの。この日から強い腰痛が始まった。

 29年前、平成元年に椎間板ヘルニアで40日間入院し、退院する時「次に入院したら、手術」と医者に脅かされているから、相当気を付けていたんだが甘かった。腰痛は、ある一線を越えると、後戻りできなくなる。

全く動けず2階で寝ていると、1階の句会の声が聞こえて来る。

薪割り作業が滞っている

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2006   第267回 岩戸句会 11月

2018年11月29日 | 

野草展の小宇宙なる冬紅葉          佳津

寄せ返す浜辺に一葉冬紅葉          

 

立冬やばしっと広げシーツ干す          洋子

ひと筋の雲乗せ揺らぐ冬の月

   

霜月や遺影の母は道しるべ          沙会

海の声立冬の日の風の声

 

蔓引けば踊り出したる烏瓜            歩智

日当りの一等席の返り花

   

冬の波前へ前へと匍匐する               炎火

岩牡蠣やインターネットいたしません

   

旧姓に思いは同じ冬の菊           さくら

無花果のジャムを娘にお福分け

 

廃屋と知るや放埓蔦紅葉             薪 

境内の大鍋滾る野猪の宴

    

夕時雨留守番猫の濡れ毛かな             豊春 

何時の間に建ちて消えけり牡蠣の小屋    

    

しぐるるや待ち人も無きハチ公前           海人

冬銀河今日の一歩を明日越えて

 

木の実降る玉砂利踏みて茶の席へ       稱子

嵯峨菊や遠州好みの濃茶席

 

木枯や形見のショール吹かれけり       鞠

冬紅葉薄茶の中に舞い下りぬ

 

冬の剪定公園の淀み消えにけり        余白

 

朝日濃し大根の葉の緑濃し          雲水

コンポスト錦の枯葉高く積む

山中湖畔で撮ったのですが、何の実?

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2005   柄杓星水を零して夜明け前

2018年11月16日 | 

(ひしゃくぼし みずをこぼして よあけまえ)

  朝五時、煙草を吸いにベランダに出る。風はなく、まだ真っ暗だ。北東に北斗七星が水を零している。

 ATPファイナルのフェデラーvsアンダーソン戦が始まった。錦織vティエム戦は録画してあるが、負けたので見る気がしない。好調アンダーソンが勝てば3勝で決勝ラウンド進出。フェデラー、錦織、ティエム3人が、1勝2敗で並ぶが、もう一人の決勝ラウンド進出は、勝っても負けてもフェデラーだろう。

リンドウ(竜胆)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2004   花すすき片足上げて大威張り

2018年11月12日 | 

12人で、山中湖へテニス合宿に行くことになった。 

その4日前のテニスで、キヨエちゃんが「天気予報では雨らしいよ。」

皆そろって「そうらしい、困ったねえ」

 すかさず僕は言った

「大丈夫、晴れ男の僕が行くから必ず晴らすよ」

「えーー、本当に晴れるの?」

 雨が降る予報だった合宿の当日

朝から一日快晴で、富士山がばっちり見えた。勿論、次の日もね。

 (註 威張り=尿、したのは犬のデンちゃんでした)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2003   猟犬の長き遠吠え冬に入る

2018年11月08日 | 

 今年の我が家では、子供のイノシシだったのだろう、庭を掘り返す被害は小さかった。だから、イノシシではなくタヌキや野ウサギだったかもしれない。しかし、これから大型のイノシシが現れたら、庭中を掘り返され大変なことになる。最近は、農地ばかりでなく住宅街にもイノシシが出没しているというから、猟友会の活動が期待される。

  さて、鳥獣保護管理法では、狩猟期間は毎年10月15日から翌年4月15日までと定められている。しかし、地元の猟友会では、最近ようやく狩猟を始めたが、若者が入会せず高齢化が進んでいて、狩猟回数は減っているようである。

トリカブト(鳥兜)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2002   牛膝娘も犬も良き毛並み

2018年11月05日 | 

(いのこづち むすめもいぬも よきけなみ)  

 イノコヅチ、エノコズチ(牛膝)は、ヒユ科の多年草。実にはとげがあり、衣服や動物の体について散らばる。牛膝(ごしつ)は、漢方生薬の一つで、根を乾燥したもの。血行促進、強壮、利尿などの作用がある。(デジタル大辞泉より)

 さてこの句、私ではないし私の娘でもない。たまに散歩の途中で会うお嬢さんと若いラブラドールである。ところが、我が家のデンは犬嫌いで、よその犬を見つけようものなら、大変な剣幕で吠えかかる。従って、残念ながら挨拶をする間もなく後戻りせざるを得ないのだ。

イヌタデ(犬蓼) 別名アカマンマ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2001   第266回 十月 岩戸句会  

2018年11月01日 | 

泥つきのままの景品菊祭       洋子

水引の花に触れたる犬の腹 

   

重陽や旗さんざめくクジ売場     炎火

寺男手押車に紅葉積む 

 

長雨の止みて久しき秋日差      さくら

泡立草どっと日暮れて急がねば

 

秋海棠散り尽くしなほ茎の紅     佳津

同胞の欠けてゆくなり吾亦紅

 

重陽や志野のぐい呑埃積む      豊春

山霧や白々ふんわり蜘蛛の網  

   

散歩して土産は裾の藪虱       海人 

岩めがけ小石投げたる秋の暮

    

便箋に消しかす溜る夜長かな     美部 

もってのほか食べ残す友以ての外

 

ラケットの芯捕う音天高し      薪 

五百羅漢思い思いに月を待つ

      

プリン買う坂の行列いわし雲     稱子

相傘の肩に重陽の雨やはし

    

晩秋の生き物種を残し死す      余白

秋物産アンテナショップ試し食い

 

秋灯やにじむ車窓に映す駅      沙会

生きること楽しきことと栗拾う

 

高き声リーチを掛けて良夜なり    イヨ

香り立つはるか遠くの金木犀

 

通夜の雨ひととき止みて秋の星    鞠

晩秋や江の浦の名の能を舞う

 

柿トマト梨ジャム朝のイタリアン   雲水 

西天を占めて富士あり初紅葉 

ダイモンジソウ(大文字草)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする