冬の風のない暖かな日差しの中で、もぞもぞ動くものがいるという。さて、一体何だろう。そうか、場所は日差しの中とは限らない。室内だって、洞穴の中だって構わない。
そう言えば昨日、散歩の帰りに、アスファルトを一匹の真黒な毛虫が横断していたっけ。「おいおい、毛虫君、もう冬なのにどこへ行くのかね。蛾になり損ねたのかい。早く蛹(さなぎ)になって越冬したほうがいいと思うよ」なんて話しかけたっけ。
又先日我が家の3歳のデンが穴を掘って、捕まえた土竜(モグラ)がまだ生きていてぞもぞ動いていた。又今日草むらで拾ってきたらしいマダニも毛の上でもぞもぞ動いていたっけ。
それとも作者のワイフが、朝の布団の中でもぞもぞ動いているのかもしれない。「こんなに暖かいのに早く起きろ」と、ワイフに癇癪を起しかけているのかもしれない。これが本命かもしれない。
あなたなら、どんな情景を想像しますか?いづれにしても、あんまり嬉しい情景ではなさそうです。
サザンカ(山茶花)