一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2188  朝焼けの木々ゆらゆらと初音かな  雲水  

2021年02月23日 | 

 毎年、恒例になった鶯が初めて鳴いた日の記録。今年は、2月22日。確かに昨日は、五月頃の気温に匹敵する記録的な暖かさだったから、鶯が鳴いて当然だろう。しかし、三寒四温という季語の通り、2,3日後に再び寒波がやってくるらしい。アメリカ南部テキサスでは、大寒波が来て大変らしいから、日本列島もまだまだ気が抜けない。 

21年 2月 22日

20年 3月 9日

19年 2月 9日

18年 3月15日

17年 3月19日

16年 3月  3日

15年 3月  9日

12年 2月21日

フキノトウ(蕗の薹)

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2187  さあ今朝もワルツの如く掃除かな   光子  

2021年02月11日 | 無季俳句

  新型コロナで緊急事態宣言が出され、店を閉めた、仕事を失った、外出自粛で家に閉じ籠った。うつ病が増えている。自殺者が増えている等々、暗い話が実に多い中で、句会にその影響を受けた句が多くなるのは仕方ない。

 しかし、そこでこの句に出会って、私はホッとする。今朝もワルツを踊るがごとく、掃除をするというのだ。あらゆることを忘れて、明かるく、力強く、優雅に、踊るように集中して掃除をしようというのだ。

 この句に、季語はない。いわゆる無季俳句ではある。「掃除」を「初掃除」とすれば、新年の俳句にはなるが、まあなくても構わないだろう。

サクラソウ(桜草)

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2186  初氷柱ワクチン打つか打つまいか   炎火

2021年02月06日 | 

(はつつらら ワクチンうつか うつまいか)

  新型コロナのワクチンが開発され、イスラエル、アメリカ、イギリスなど、各国で接種が始まった。日本でも二月末には始まるらしいが、アンケート調査によると、打つかどうかの賛否は、ほぼ半々のようである。

 医療従事者、六五歳以上、基礎疾患のある人、一般人の順番らしいが、強制でない限り、私は打つつもりはない。何故なら今回の新型コロナは、

◎例年のインフルエンザと比べて、死者数がほとんど変わらない。又、若年層の死者がいない。

◎高齢者、基礎疾患のある人に死者が多いのは、新型コロナ以外が直接原因である。

◎白人と比べて、アジア人に死者が少ないのは、新型コロナに対する免疫を獲得しているからだ。

◎遺伝子組み換えワクチンは、将来に様々な弊害が出ないことが検証されていない。

さて、この句は、「氷柱」という季語を斡旋したことが成功している。注射を想像させるからだ。

紅梅

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2185  亡き母へ空に向って初電話  洋子

2021年02月05日 | 新年

 この世の77億人には、必ず母親がいる。そして、死んでしまって母親のいない人は、たぶん3割くらいはいるだろう。その中で、新年に「お母さん」と呼びかける人は、結構いるんじゃないだろうか。ちなみに、「妣」は、一字で「なきはは」と読みます。

 ところでお母さん、光秀が信長を討ち、その光秀を秀吉が討ち、秀吉の息子を家康が討って、戦国時代が終わったんだよね。その後、260年続いた徳川幕府を薩長連合が討ち明治維新。

 そして薩長中心の昭和軍事政権をアメリカが討った。そして、腐敗を極めているアメリカの傀儡政権を討つのは、一体どこの誰でしょうか。

 「あらあら、元旦から難しい話だねえ。そうねえ、たぶんもうすぐ分かるわよ。といっても、あなたがこちらに来てからかもしれないわね」

アロエ

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2184  第293回 1月 岩戸句会  

2021年02月04日 | 岩戸句会

楽しみをまず書き入れて初暦     さくら

たっぷりと街並濡らせ冬の雨

 

亡き母へ空に向って初電話      洋子

女正月ひとりトランプ占いす 

     

さあ今朝もワルツの如く掃除かな   光子

手短かに遠慮もありや初電話

 

初つららワクチン打つか打つまいか  炎火

心拍の音ばかりなり雪の夜 

  

ままならぬ事はさておき福笑い    凛

「たんと雪積もっちょるよ」と初電話 

 

春糸に編み針絡むタンゴの足     薪

道具屋にこけし林立小正月

 

東雲を赤く染めつつ初日の出     イヨ

龍のひげ光る瑠璃色抱きしめて

 

春隣診察室の聴診器         豊春

陽の落ちて行方定めぬ寒鴉 

 

雪降れば子供に成って遊びたき    沙会

公園の水辺に鳴けり夕千鳥

 

荒星も夜空の縁にしがみつき     鯨児

ほんのりととぼとぼの先の冬障子 

      

マスクして挨拶交わすあなた誰    パピ

季の語よりはずされそうなマスクかな 

   

メールして初電話して少し呑む    裕

聞き役なるばかりかな初電話

 

初電話不在着信赤い文字       歩智

目借時蒟蒻踊る鉄鍋で

   

飛行雲曲がることなく冬の空     余白

枇杷の花人目を惹かず庭の隅

 

世界中何はともあれ年明くる     稱子

初日の出誓い決心持たずおく

 

目が覚める堀文子絵のカレンダー   鞠

初釜や静寂の釜と花びら餅

 

メールして初電話して少し呑む    裕

聞き役なるばかりかな初電話

 

初電話孫に元気をもらいけり     貴美

二メートル離れて祝う新成人

 

湯豆腐やモダンジャズからバラードに 雲水

噴き上がるマグマの余熱初山河

梅一輪一輪ほどの暖かさ  嵐雪

   

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