今年は、台風が少ないと思っていたら、来た来た。
14号だ。上陸しないで沖をかすめるのが、一番怖いのだ。
なんとか、無事に通り過ぎてくれた。今日は台風一過の秋晴れだろう。
さて、俳句は、短詩だから似たような句がよくできる。平成9年、私の句会で
秋晴れのどこかに靴を忘れけり
というのが出た。松本たかしの句を知らなかったので、私は天に採ってしまった。「靴を忘れるのもおかしい」とは思ったが、買い物をして袋に入った靴だろうと解釈したのだ。
又、最近
秋晴のどこかに帽子忘れけり
というのを見つけた。平成20年の句だ。
さて、杖、靴、帽子、どれが最もふさわしいと思いますか?あなたならどれにしますか?
いづれにしても、「秋晴れのどこか」が実に適切だ。したがって読者は、自分の知っている町や村などに、最近訪ねた商店や家などに思いを巡らしてしまうのだ。
ちなみに、松本たかしは、昭和31年に亡くなっている。