今回は、9/10,11で岩手県の砂鉄川でJFFのミーティング(MTG)があるので、前日に遠野で釣りをして二泊三日で岩手に出かけました。
(水量は多いけどなんとか釣りになる遠野の川)
岩手までは片道500Km以上あり、一泊二日ではもったいないので、前泊して出かける事にしました。
岩手県って結構広いですね、MTGは南部の砂鉄川ですから、岩手県の北部の方に前泊では当日の移動が結構大変です。あれこれ考えて、今年は遠野に行っていないし、結局、比較的、MTGの会場にも近いので遠野に前泊する事にしました。
ところが、8月末に来た台風10号の影響で遠野も避難勧告が出ました。岩泉の方の被害がひどく遠野の報道はあまりされませんでしたが、小烏瀬川も氾濫したという情報です。
これは、遠野での釣りは無理かもしれないと思いましたが、その後は落ち着き大丈夫かもしれないと思っていました。ところが、ところがですね。今度は台風13号発生です。台風の勢力はたいした事は無いですが、雨雲を持って来て、8日から9日かけて結構な雨を降らせる様です。
9月9日当日は、深夜2時起床、3時前には出発です。
(夜が明け始めました)
途中、菅生PAで朝食を取り遠野に到着したのは、9時頃でした。いつものコンビニでお昼と入漁券を購入しましたが、コンビニのお姉さんに「昨夜、かなり雨は降りましたか」と聞くと、「それほどでも無かった」との事で、ちょっと期待が膨らみます。
しかし、猿ヶ石川の流れはかなり濁りがあり、ちょっと難しそうです。ひとまず小烏瀬川の方に行ってみて、愕然としました。水はだいぶ引いていましたが、かなりの水が出たようで流れは変わり、道路も一部決壊しています。
(氾濫した後が残る小烏瀬川)
川の近くの家も水に浸かってしまった家もあったようです。目指す支流も同様に濁流です。ひとまず猿ヶ石川本流のA支流の入り口まで行ってみましたが同じように濁りが強いので諦めました。こまりました、さらに上流の支流に向かいましたがやはり水が多く濁っています。
(上流の支流も水が多く濁っています)
さて今日はどうやら釣りは無理そうですね。半分あきらめ、まずは早池峰神社にお参りをしに行きました。
空を見上げると青空です。遠野は良いところだなと感じられる空間の一つですね。
(早池峰神社にお参り)
のんびりとさらに上流に向かってみると水量は多いけど濁りもそれほどではないので、釣りは出来そうです。
(なんとか釣りが出来そうな流れ)
早々に釣り支度をして川に降りて、少し緩くなった流れに毛鉤を送り込むと、イワナが出て来ましたがかかりませんでした。これは行けるかもしれないと水量は多いもののなんとか川もわたれるので釣り上がり、良いポイントで毛鉤にガッチリ掛かりました。結構、大きいイワナだと思って寄せてくると、ヤマメでした。
背中に手をやりネットを探しましたが、なんと、ランディングネットを持って来るのを忘れていました。なんとか岸際に寄せてご対面です。
27cmほどの綺麗な遠野のヤマメでした。
(良いヤマメが釣れました)
なんだか、この一匹で充分満足、遠野に来て良かったと思える瞬間です。
ネットが無いのは困るので、車にネットをとりに行って釣り再開、イワナを数匹釣り、ちょっと溜まった良い感じのポイントでヤマメが釣れて、釣り上がりは終了としました。どうやら水はだいぶ引いて来たようなので、もう少し下流に戻り釣りをする事にして移動です。
(イワナも釣れました)
途中で少しやってみましたが、釣れません。最後に、橋の下のポイントを覗いて終了にしようと行ってみると、ライズしています。みるだけで終わりにしようと思っていましたが、さすがにライズしていたので川に降りて狙ってみます。
24cmほどでしたが、綺麗なヤマメが釣れて、本日の釣りは気持ち良く終了としました。
思えばそのポイントは、12年前にはじめて遠野に来たときにライズしていた、29cmのヤマメを釣ったポイントですね。と考えるとさらに気分良く終了です。
(遠野のヤマメに癒やされます)
やはり、遠野は良いところです。
今夜の宿は遠野市内の旅館、福山荘です。昭和レトロな宿でなんだか良い感じです。中庭には、子猫が4匹、お母さん猫が1匹いました。宿の人に聞いたら、野良猫なんだけど可愛いのでいつもご飯をあげているので飼い猫みたいなものだそうです。そんな訳で野良猫ですがとても人慣れしていて可愛かったです。そう、宿には1匹、飼い猫もいましたけどね。
(レトロな感じの福山荘)
晩ご飯もそれなりに美味しくのんびりできました。
翌日がMTGの本番で、集合は、「京津畑交流館山がっこ」に10時です。
朝食の時間を聞くと、なんと朝6時から8時半の間だそうです。
この旅館には観光で来る人もいますが、沿岸の災害復興などの工事で来る人もいるので、朝は早いようですね。6人くらいはそれらしい人達がいました。
朝は6時に起きて6時半には朝食を食べ、宿を出発です。
途中に見える川は良い感じですが、とにかく水が多く釣りはちょっと無理そうです。
種山が原の「道の駅ぼらん」に立ち寄ると、そこは宮沢賢治のゆかりの地で、歌碑がありました。
(道の駅にあった宮沢賢治の歌碑)
種山が原を南に下っていくと集合場所はすぐです。早めについてしまったので、さらに下流に移動してまずは下見ですが、狙いの砂鉄川本流は濁りがひどくて釣りにはなりそうもありません。今日は支流での釣りになりそうですね。
(京津畑交流館やまがっこ)
集合場所に戻ると、程なくして今回、参加の2人もやって来て、幹事のO寺さんの車で、移動して釣りですが、入漁券を購入して本流筋の上流側の支流に移動です。
小さなヤマメが毛鉤に出て来ますが、なかなかかかりません。途中で民家の犬がしっぽを振りながら吠えますが、ゴールデンですね。なんとも親しげに吠えるので「おいで」と呼ぶとやって来て愛想を振りまきます。良い子良い子となでた後に、「ハウス」と言うと、家に帰って行きました。次の支流はもうちょっと下流側の支流ですが、最初の支流よりはちょっと大きめの流れです。ここでもイワナらしいのが毛鉤に出ましたが、かかりません。そのうち20cm弱のヤマメが釣れて、その川も移動し宿の方の川に向かいます。
(支流と言っても里川での釣り、舗装路を移動です)
ちょっとしたプールで流れをみていると、時々ライズがあるので狙ってみましたが、小さなヤマメが食いついてくるものの、大きなヤマメは釣れること無く、宿に戻り、宿の横の川で釣りしました。
(砂鉄川のヤマメ)
川をみていると地元のおじさんがやってきて、この川じゃ釣れないだろうと、ちょっとおしゃべりをして東京から来たんじゃ沢山釣れると良いねと、話をして今日の釣りは終了です。山間の谷にあるこの地域では日暮れはちょっと早めです。
(山間の里の日暮れは早い)
今夜の宿、「京津畑交流館やまがっこ」は、廃校になった小学校を利用して宿泊や体験が出来る地域の交流の拠点として平成23年7月オープンしたそうです。
意外に施設は綺麗で、温泉はないけど広めのユニットバスもあるのでお風呂には入れるし、トイレなども綺麗に掃除されているので、とても快適です。
併設というか中には、「京津畑やまあい工房」と言う食堂があり菓子、総菜などを近くのおばちゃん達が来て作って出してくれますが、一関の「道の駅かわさき」にも提供しています。そんな訳で、意外にも晩ご飯はとても豪華でおいしくて、お腹いっぱいです。
(夕食、サンマは気仙沼港に水揚げされたもの、このほかに鍋もあってお腹いっぱい)
夜の宴会も3人では広すぎる部屋でのんびり夜が更けていました。
朝は7時に目が覚め、8時の朝食です。朝食も量も多くてお腹が一杯になりました。
(朝食もたっぷり、生姜醤油のお餅も美味しい)
さて、今日の釣りですが、砂鉄川本流での大ヤマメを狙うつもりだったのですが、この濁りでは釣りは厳しそうですから、釣りはしないで真っ直ぐ帰る事にしました。
まだしばらく岩手を釣り歩くと言う、カッシーと地元のO寺さんと別れて途中、
「道の駅かわさき」に寄ってお土産と野菜を買って帰路につきました。
(道の駅かわさきは朝から大勢の客がいました)
今回の岩手の釣りは厳しい状況でしたが、遠野ではなんとか釣りができて良いヤマメも釣れて満足ですね。本番のMTGは残念ながら砂鉄川の大ヤマメの挑戦は出来ませんでしたが、京津畑は良い所ですね。地元の人達の温かみが伝わり、山がっこはまた訪れたい所です。