さて、今日はメインイベントの源流域での釣りと大沢温泉です。
(遠野駅、もうすぐ取り壊され立て直しの予定ですね)
朝は宿の朝食を食べて、コンビニでお昼を買ったら、釣具屋で入漁券を買って、まずはわらべに向かいました。
宿の裏の駐車場に行くと宿の横で餌釣さんが一人釣りをしていて、レンタカーで来たフライの釣り人が1人いました。それに軽トラが1台とまっていて、草刈りをしています。
フライの釣り人に挨拶すると、昨日も来たそうですが、なかなか釣れないとの事でした。
軽トラで草刈りをしている人は、フライの釣り人の話では今度のわらべのオーナーになる人とのことでした。
まあ、色々とこれからも変わっていくのでしょうがね。
(早池峰神社にお参り、時がゆっくり流れている場所)
世の人は変わっても、遠野に来たらやっぱり早池峰神社にお参りをしなければという事で、4人でお参りです。神社には、母親と娘さんですかね、先にお参りをしている人がいただけで、他に人はいないのでとても静かです。初めてここに来たときは、その静寂さとなんとも言えない雰囲気、境内の木々の妖艶を感じましたが、あれから十数年がたち木々も少し成長したと思いますが、今ではなんとも言えない懐かしさを感じるとともに優しく包まれる感覚を覚えます。
さて、釣り場に車で移動です。昨年7月に来た時には、山で伐採作業をしていたので、途中で林道が通行止めでしたが、今回は一番奥まで侵入です。
釣支度をしたら林道を少し下って川に入ります。
(とても好きな渓相です)
釣り始めて毛鉤を流しても、どうしたことかイワナはあまり出てきません。決して居ない訳では無いのですが、どうも、水面の餌にはあまり興味を示してくれないのか、元々水面に気がないのかという感じですね。ちょっと浅い、イワナが隠れていそうな所に毛鉤を送り込むと、何とかイワナが釣れました。
(なんとか釣れたイワナ)
4人で釣りなので、交代?で釣りですが、イワナはなかなか出てきません。中さんもやっとイワナが釣れてご満悦、まだ、Iさんは釣れませんので、Iさん中心で釣り上がりますが、山さんは対岸をどんどん釣りあがります。時々、あっとか言ってますが、ばらしてばかりなのかもしれません。
(手前はIさん、対岸の山さんはペースが速すぎかも)
大きなプールの前で、みんなでお昼です。時々晴れ間も見えますが、ちょっと肌寒い感じで、気温は低く、虫もあまりでないので、毛鉤への反応が悪いのかもしれません。
(この季節の花、トリカブト)
午後になって少し気温も上がったような気がしますが、太陽が雲に隠れると、すーっと気温も下がり余計寒く感じます。
(大きなプールを前に4人でお昼です)
Iさんもちょっと良いサイズのイワナが釣れ、ちょっと釣りあがると脱渓点です。上流を釣りあがってもあまり期待できないので、下流に移動して釣るか、別の場所に移動するかという事で、山さんとボクは下流で、中さんとIさんは、もっと下流で釣りすることでいったん分かれて、わらべで合流することにしました。
下流側に車で移動して、中さんとIさんを見送ったら山さんと川に入ります。
早々にボクがイワナを釣ると、山さん、がぜんやる気になり、すぐに良いイワナを釣り、猛烈な勢い?で釣りあがっていきます。のんびり脱渓点まで釣り上がろうと思っていましたが、あっと言う間に脱渓点です。山さんはそれでも釣りあがりますが、呼び止めていったん車まで戻りました。
(ちょっと下流域で山さんと釣り、どんどん行ってしまう山さんでした)
車に戻ると、思った通り別の車が止まっていたので、脱渓点より上流は釣り人が入った模様ですね。
と車に戻って長靴を脱いでいるとその釣り人が車まで戻ってきました。
岩手のフライフィッシャーで、釣りあがってくるのが見えたので、悪いと思って本流筋ではない小さな支流を釣りあがったそうですが、あまり釣れないので引きあげて来たそうです。ちょっと話をして、ボクたちはもう引き上げるので、その先を釣りあがってくださいと、お別れしてわらべに向かいました。
わらべに行くと、Iさんが横で釣りをしていて、ちょっとすると下流に釣りに行っていた中さんも釣りあがって来て、釣りは終了としました。
まだ時間もあったので、ドローンを飛ばして空撮していると、宿の片付けをしていたご主人と奥さんも出てきてしばし世間話です。
やはり、今朝、軽トラで来て草刈りをしていた人に、ここを売り渡すそうです。その後は、民宿を継続するかは決まっていないそうで、岩手に住みたいという事で、ここを購入されてそうです。売ることに決まって、土地の測量をしてもらったところ、小屋が境界を少しまたいで立っていることも分かったそうですが、まあ、この辺じゃ、そんな小さな境界線を気にする人はいないでしょうね。昔、あの馬小屋で、岩手県で一番の馬が育ったそうで、今はもういないその家の人の自慢だったそうです。
一番驚いたのは、ちょど、この場所は、昔、蒸気機関車が走っていた線路だったそうで、ここを蒸気機関車が走っていたなんて、なんて素敵な景色だったんだろうと、想像のまま、過ぎた昔の風景を思い浮かべました。
宿のご主人の生まれた家は、ここよりさらに山の中のもうすでに廃村となった場所だったそうです。
時は流れ、そこに住む人は時とともに変わっていきます。廃村になり住む人がいなくなった場所は、また、木が生い茂り山に還り、線路は無くなり来る人も居なくなります。
なんとも遠い昔の様子を想像し、これから先、ここはどう変わっていくのか、なんてことを考えたらちょっと寂しい気持ちにもなりますが、いつまでもイワナやヤマメが育つ場所であって欲しいなと思う、ちょっと釣り師の思いの方が強い自分を感じます。
(何度もお世話になったわらべはもう無くなります)
さて、今日の宿の大沢温泉までは、一時間以上かかりますので移動です。
まずは、遠野を離れるので、道の駅でお土産を買います。
お店で、トウモロコシを食べて、いざ大沢温泉へ。
(今夜の宿、大沢温泉)
ここ、大沢温泉では、自炊の部です。部屋は、一番端っこの部屋で、ちょっと良かったかもしれません。
まずは、温泉です。最初の温泉はアルカリ性が強く、ぬるっとした感じがすごく気持ちよく、肌がすべすべになります。
温泉の後は、食事処で飲み会ですね。ビールで乾杯してつまみを頼みます。
(夜はビールで乾杯)
中さんが焼きサバがあるから焼きサバを頼もうといいます。ボクはサバアレルギーがあるので、メニューに書いてある、焼きそばにしますと、ちょっと冗談で話をしていて、中さんが焼きサバくださいと言うと、お店のお姉さんが、えっという顔をします。
中さん、焼きそばが、焼きサバに見えたみたいで、みんなで大笑い。
おじさん4人の夜は更けていきます。寝る前にも温泉に入って、就寝です。
やっぱり大沢温泉はいいですね。でも、部屋では静かにしないと近所迷惑なので部屋では宴会は無しですね。早々に寝ました。
さて明日は宿の上流で釣りですがどうも天気は雨になるかもしれません。