JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

東京都利島村(JCG 10004)移動運用報告③

2008-09-18 | インポート

9/14(日)


 


大島が近くなりました。船内の明かりが灯きます。乗客は大島>>新島>神津島>式根島>利島ですので多くのお客さんが降りる準備を始めます。岡田港に到着。この夜行(下り)に限り到着港が岡田に固定されています。早朝に港を変更すると送迎が大変なので元町より確実に使える岡田に固定しているようです。



起きて案内所を覗いてみたら利島の欄が就航になっていました。船員さんに聞いたら大丈夫とのこと。これで利島到着が決定です(新島は依然条件付き)。


 




岡田港でしばらく停泊します。この時間に日の出になりますのでどんどん明るくなります。岡田港入港時点では雨だったのですが雨は上がりました。

 

大島を出るとあと1時間で利島です。昨日買っておいたパンと缶コーヒーで朝飯です。さるびあ丸のデッキは広いので(島に一大事があると避難船になるため)ここで島を眺めながら食べます。島を見ながらの朝食は旨いです。食べていると利島が見えてきました。


 


まもなく利島到着」のアナウンスがありましたので荷物を持ってデッキに向かいます。ダイヤ上では利島に10分間停泊しますが、乗降と荷役が終わるとダイヤに関係なくすぐ出航します(昨年確認済み)。早く降りないと船に取り残されます。




いよいよ利島港内に到着。ここから東海汽船名物の見事な左ターンをかましてくれます。島に向かって突っ込む形で進入したさるびあ丸を港の中でターンさせ、桟橋にぴたっと横付けします。操船技術の高さはいつもながら感心します。

 



定刻の7時に利島に上陸です。利島には湾がなく、桟橋が外海に突き出ただけの港です。冬の西風を受けると桟橋が波に洗われ使用不能となります(他に港はなくこうなると欠航)。船の就航率が低いのはこの貧弱な港に原因があります。乗降客は20人ほど。大半は釣り客です。


宿は集落にある利島館というところです。桟橋まで車で迎えに来てくれました。まずは宿にいらない荷物を降ろします。集落は標高100m付近にあるので、とんでもなく急な坂を車で上ります。これ普通の人間には運転できないですね。




この利島館、島唯一の旅館ですがどうみても民宿です(他に民宿が数軒あります)。昔の感じの宿ですが、古いなりに手入れはしてあります。商店や食堂は開いているのかどうか分からないのでお昼は宿にお弁当をお願いしています。

 



移動地は過去の方の記録から島の東側にあるウスイゴウ園地にしました。ここは東屋があり展望がきくのでV/UHFの運用にはぴったりです。ちなみにウスイゴウとは「朝日の差すところ」という意味なのだそうです。


 


最高峰宮塚山の頂上にも展望台があるとのことですが、雲がかかりやすい上にこの季節は強烈な藪になっており倒木もあって登れないとのことでした。宮塚山は500mオーバーの標高があり、3エリアも狙えるはずですが残念です。利島はあまり観光に力を入れていないみたいです。だからこそ東京の秘境なんでしょうね。


 


 


宿を出発します。勤労福祉会館です。ここにはなんと2レーンだけですが伊豆諸島唯一のボーリング場があります。利島の自慢だそうです。でも信号がないのが利島クオリティ(青ヶ島にはあるらしい)。






集落を離れコンクリート舗装された急な坂(これでも都道228号線)を歩きます。






ウスイゴウ園地に到着。村で公園として整備しており、島で発見された古代の銅鏡を模した池などもあります。ここは標高約250m。崖に突き出す形で東屋があり、比較的快適に運用できます。




 

荷物を置いてアンテナを組み立てます。東屋のテラス部分に手すりがあるのでここで固定します。50MHzの3エレと144MHzの5/8λ2段ホイップを用意します。

 

 

8時30分にいつも通り50MHzからスタートです。アンテナは大島向け(東京都心方向)でいいでしょう。とりあえず空き周波数でCQ。固定砲台こと大島の三原山がちょうど都心方向ですが、なにせ東京に近くQRVが極端に少ない場所ですのですぐにパイルになりました。すごいです。QSBの入り方が複雑で海上伝搬によると思われる周期の長いQSBと三原山山岳回折でのQSBとが重なっている感じです。上々のスタートです。

 

ここからは利島港に入港する船も見えます。船は入港の合図で汽笛を2回鳴らしますのでよく分かります。甲高い汽笛を鳴らしてジェット船もやってきました。ジェット船も就航のようです。

 


50MHzのコールが途切れましたので144MHzにQSY。昨年の式根島では同じリグとアンテナでわずか2局しかQSOできませんでしたが今回はコンスタントに呼ばれます。標高があることと本土に近いことが有利に働いているようです。

 

しばらくQRVして気が付いたのですが、まわりに人工ノイズの発生源がないためか驚くほどバンド内がクリアです。利島での50MHzは普段の144MHzと同じくらい、144は430に近いノイズレベルです。弱い信号が浮かび上がり確実に聞き取れます。

 

落ち着いたので18MHzのアンテナを張ってみましたがこっちは全然ダメ。何も聞こえず誰からも呼ばれませんでした。

 



お昼前に宿からお弁当が届きました。車で行けるところなら島内どこでもお弁当を届けてくれます。宿泊費とは別料金ですがこれは便利なサービスです。ちなみに弁当代は840円でした。牛肉のすき焼き風とナスの炒め物、マカロニサラダとボリュームも十分です。

 

お弁当を食べながら午後の運用を頑張りましょう。続きは次回です。


コメント
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