JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

移動耳より情報

2012-10-03 | シャック便り

[フェリー波之上が就航]
鹿児島から奄美群島を経由して那覇に向かうマルエーフェリーが「フェリー波之上」を就航させました。これに伴い「フェリーなみのうえ」が引退します。波之上は那覇にある神社「波之上宮」に因んだもので、過去にもこの名前の船が在籍しています。

フェリー波之上は三菱下関で建造され、船底から気泡を出すことで海面との摩擦を減らし燃料の消費を5%前後減らすことに成功した省エネ強化の最新型船だそうです。従来のフェリーなみのうえよりも大型となりますが、旅客定員は少々減っていますので団体乗船時やピーク期の利用にはご注意下さい。

新船の就航に伴うダイヤの変更はないそうです。那覇発鹿児島行きの場合、マルエーフェリーとマリックスラインが隔日で運航しており、本部港への到着時刻が両社で10分違う(マリックスが早着)のですが、これは解消されないようです。マルエーですと伊江島行きのフェリーとの接続ができないのが残念です。

 
[全日空の三宅島撤退後は新中央航空が就航か]
既に来年3月の撤退を通告している全日空の羽田-三宅島線にかわる高速交通手段を三宅村が探している件は新中央航空の新規就航を目指し東京都などと調整する方向になりました。

三宅村では全日空に機種を変更しての継続就航を要請したもののまともに取り合ってもらえず断念、東海汽船へのジェット船の就航要請も就航率や需要が確保できないとして難色を示されていました。新中央航空が事実上残された最後の手段といえます。

新中央航空は調布飛行場から大島・新島・神津島への便を就航させており、実績をみての要請ですが、同社はドルニエDo228を4機しか保有しておらず現状では三宅島へのダイヤを組めないことから新たに1機を調達する必要があるそうです。

ドルニエDo228は定員が少なくトイレもないなど長時間のフライトに向かない機体です(調布発の便が三宅島上空で引き返すならトイレがないと少々厳しいかも知れません)。乗客の手荷物も制限が厳しく、アンテナの持ち込みも難しいことから移動運用には向かないと思われます。

全日空にとっては羽田空港の発着枠を収益の上がる路線に振り向けられるし赤字からも逃れることができて万々歳なんでしょうけど2008年の再開からたった5年で「撤退します あとは知りません」では公共交通機関としての使命をどう考えているのかな、といぶかしく思います。

 
[四国フェリーが宇高航路を大幅値上げ]
宇高国道フェリーが今月で事実上撤退し、宇高航路で唯一残ることになった四国フェリーは10/1から運賃を大幅に引き上げています。

大人旅客が390円から670円、普通車片道(土休日)が2,480円から2,780円に引き上げられ、その他も概ね300円前後引き上げています。宇高国道フェリーは間もなく撤退ですので運賃の引き上げは行っていません。

航路の維持には仕方ない面があるとはいえ格安だった徒歩客の運賃が倍近くになり、日常の利用客には痛手だと思います。

 
[広島西飛行場と枕崎飛行場が廃港]
旧広島空港であった広島市の広島西飛行場と枕崎市の枕崎飛行場が廃止されることになりました。広島西飛行場は11月15日に廃止されヘリポートとして、枕崎飛行場は来年3月に廃止されメガソーラーに再生されるそうです。

広島西飛行場は新しい広島空港の開業後はプロペラ機専用となり、鹿児島などへの便が飛んでいましたが利用率が悪く、日本航空の経営難により全廃され旅客便の発着がなくなっていました。国内で1つの都市圏に複数の空港があるのは東京・大阪・名古屋・札幌ですが、名古屋や札幌ですら2空港の維持に四苦八苦している状態で、広島の規模で2つの空港を維持することはそもそも無理があったものと思われます。

枕崎飛行場は小型機専用で、一時は三島村の薩摩硫黄島飛行場との間に不定期路線がありましたが既に撤退して久しく、整備も不十分な状態でおかれてきました。国土交通省から勧告された再整備に多額の費用がかかることから飛行場としての利用を諦め、メガソーラーの用地に転用するようです。

コメント
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